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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第31期受験直前講座 (2)クーロンの法則
2023年2月3日 9時30分の記事
 
            第31期受験直前講座
              (2)クーロンの法則     

今回は、クーロンの法則についての復習と 電界
を含めた演習問題の出題を行います。
通常の参考書では、どの様な訳かクーロンの法
則説明した後に電界の話をするので学習する方
の頭の中は、グチャグチャになってしまいます。
例えて言いますと法律を勉強する方に民法の説
明をした後に憲法の説明をする様なものです。
私は、法律家では、ありませんが、電波法を教え
る場合、電波法の根幹である電波法の総則から
教えます。何故なら 電波法がどの様なものかが
書かれているからです。まずは、全体像のイメー
ジを作るってから細部の説明をするのが 常道だ
と思います。
静電気に関する現象は、全て「電界」の中で起こ
っている事象なのです。
「クーロンの法則」は、 「電界」中にもう  1つの電
荷を持ってきたらどうなるかと言う法則です。
それでは、「クーロンの法則」の復習を始めます。


2.「静電気に関するクーロンの法則」の復習

   上の図では、分かりませんが、誘電率が ε の
   誘電体の中にQ1が作る電界が あります。
  誘電体は、木や空気やその他電気を通さない
  物質であれば何でもかまいません。 勿論、 真
  空でもか まいません。 (但し 金属の様な 導電
   体の中では、誘電率:ε = 無限大 の様なもの
  ですので電界:E = 0 [V/m] です。)

  電荷が単独で存在する時は 何も起こりません
  が電荷が複数個ありますとお互いの間に力:F 
  [N] が働きます。その時発生する力にはその
  きさ方向があります。


  力の方向 電荷が ”+”と ”−”の様に異なる時
          引き合う方向
          電荷が”+”と”+”または  ”−”と”−”
          の様に同じ時は反発する方向

  力の大きさ

    F [N] = Q1・Q2/(4πεr^2) (2)

 
  (2)は、Q1とQ2には、+/− を含んでいますので
  、実は、力の 大きさ方向を 含んでいますので
  、クーロンの法則を全て物語っている事になりま
  す。
  それでは、 何を述べているのか、詳細に見てみ
  ましょう。
  (式をただ 暗記するのは、大変ですが 式が意味
  するところを知れば、暗記せずに 何時でも 活用
  できます。)
  (2)式では、Q1が作る電界の中でQ1から距離: r 
  [m]離れた所にQ2が置かれた事を述べています
  。
  1 つの電荷が置かれ、その近くにもう 1つ電荷を
  置きますと互いの間で力が働きます。
  それぞれの電荷が 他方の電荷に及ぼす力は、
  電荷Q1又は、Q2 との互いの距離が r [m]であり
  さえすれば、どこにあっても良いので仮にQ1を中
  心に考えますとQ2 は、Q1からの半径:r [m]の球
  の表面のどこかに有る事になります。
  (2つの電荷を平面上でなく3次元の空間で考えま
  しょう。)
  この半径:r [m] は、分母にありますので、r が大
  きく成程、左辺の お互いの間に働く力F:は小さく
  なります。この力は、半径: r [m] の 球の表面積
  に反比例
 
して力:F[N] が小さくなります。
  分母の4πr^2は球の表面積を表す式です。


続きは、続きを読むをクリックしてお読み下さい。


受験クラブからの重要なお知らせ

TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」は、2023年2月末日をもって
閉講とさせて頂きます。
永らくのご愛読と応援を頂きまして誠に有難う御座いました。
なお、今後は、TOITAの「航空無線通信士受験塾」又は、TOITAの「
航空無線通信受験クラブ」FC2校
でご覧頂く事ができますので、今後
ともご愛読の程、宜しくお願い致します。
 
                            2023年2月1日 TOITA
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[カテゴリ:無線工学]
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