第7話「北海道の大自然のこと」 | |
[播磨陰陽師の独り言] | |
2018年10月1日 19時0分の記事 | |
播磨陰陽師の独り言 第7話「北海道の大自然のこと」 豊かな大自然があふれる、北の大地。 素晴らしい自然の絶景……とか、北海道のことを思っているなら、それは大きな間違いです。 実は、あそこは、不自然な大地なのです。 不自然で、破壊され尽くした、いびつな大地なのですが……そんなことは知らなくて良い人は……ここから先は、スルーして下さい。 地平線が見えるほどの、広い畑や草原は、開墾《かいこん》によって作られた人工的な景色です。 以前は、何人もの大人たちが、両手をつないで一周するほど大きな木々……原生林が、巨大な森を作っていました。 明治になって、最初の100年で、都市部の原生林のほとんどが失われ……そこに住んでいた動物たちも、霊的な存在までも……住みかを奪われて、滅びて行ったのです。 アイヌの人々も、例外ではありませんでした。 彼らの多くは、倭人《シャモ》に騙されて……あるいは殺され、あるいは同化して行きました。 今、北海道にいるアイヌの人々は……倭人と同化して差別され、『観光』と言う名の見せ物になって、悲しい現実を生きているのです。 これらはすべて、皆さんが有難がる、かの明治維新のおかげなのですが……西洋からやって来た、拝金主義の成せる技なのかも知れません。 この、拝金主義の権化のような脳天気な小唄が、私の田舎・十勝の盆踊りで唄われます。 この小唄は、 「ランラン、ラントセ……金が降る。十勝の平野に、金が降る……」と、はじまります。 この脳天気な小唄を聞くと、懐かしさや、様々な思いが込み上げて来て、胸が熱くなります。 昔、十勝平野は豆相場でうるおい、『豆成金』と呼ばれる金持ちたちが、たくさん生まれました。 中には、 「足もとが暗い」と言って、札束に火をつけて、履き物を探した猛者もいたそうです。 彼らが、十勝平野の大自然を、破壊し尽くしたのかもしれません。 また、当時の世の中全体が、拝金主義だったからかも知れません。 そんなことを知らない人々は、破壊され尽くした北の大地を見て……美しい大自然と思って、感動するのですね……。 播磨陰陽師の独り言 前回の話◀︎[もくじ]▶︎次の話
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