第12話「図画工作の思い出」 | |
[播磨陰陽師の独り言] | |
2018年11月5日 19時0分の記事 | |
播磨陰陽師の独り言 第12話「図画工作の思い出」 今は帯広で、ホテルとなっている建物が……その昔は、画家の先生のアトリエでした。 ホテルの横には、トテッポと呼ばれる蒸気機関車が、飾られています。 その、画家の先生の名前は、忘れました。 何せ50年も前の話なので、ネットで調べても、今では、分かりませんでした。 私が幼稚園に通っていた頃、そのアトリエは、私の遊び場でした。 いつも、画家の先生が絵を描いている時、近くで遊んでいたのです。 画家の先生との出会いは、幼稚園の絵の時間でした。 アトリエが近いこともあり、先生が絵を教えに来ていたのです。 ある時、動物園でライオンを描くことになりました。 その時、私が描いた絵が、何故か先生に気に入られ……やがてアトリエに、出入りするようになったのです。 先生の、絵画の道具や、絵筆の使い方が……まるでキラキラした魔法のようで……とても美しかったことを覚えています。 私の絵は、ただのオリに入ったライオンの絵でした。 幼稚園の友だちの絵も、やはりオリに入ったライオン絵なのですが……オリの線が、ライオンを避けていたのです。 見た通りに、描いただけの絵なのですが……他の子とは、違う絵になっていました。 小学校の図画工作で、初めて描いたチョウの絵は……左右対象の、図鑑の中に出て来るようなチョウの絵でした。 他の人が、チョウのハネしか描かないのを、不思議に思ったものです。 また、初めて図画工作の時に作った焼き物は、何故かスフィンクスでした。 私は大人達から見ると、かなり変わった子供のようです。 しかし、美術関連の大人からは、とても気に入られて、いつも、関わることになるのですが……この話は、また、いつか……。 播磨陰陽師の独り言 前回の話◀︎[もくじ]▶︎次の話
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