宇宙刑事になりたかった男 | |
[ニガオエ] | |
2007年7月4日 18時12分の記事 | |
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若さってなんだ? 振り向かないことさ! 愛ってなんだ? ためらわないことさ! 「宇宙刑事ギャバン」という特撮ヒーロー番組の主題歌なのですが、アニメソングや特撮ヒーローの主題歌って、よくよく聞くとすごいです。 子供にもわかりやすいように、難しいテーマにもズバッ!と明快に応えてくれます。 ヒーローは正義や愛のために戦いますが・・・でも「愛」ってなに? それは「ためらわない」ことさ。「悔やまない」ことさ。 そんなヒーローに、特に宇宙刑事に強い憧憬を抱く男がいました。 その男・S(仮名)は、高校時代の僕の同級生。生徒会副会長。 どーでも良いけど僕は生徒会書記。 Sは、生徒会役員立候補演説で伝説を残しました。 その伝説とは・・・
当時は「超時空要塞マクロス」というアニメで主人公がヒロインを「オタクってさぁ」と呼び、現在の「オタク」の語源となる言葉が誕生した時期でした。 そんな時期にアニメや漫画に夢中になっていた僕たちは、元祖オタクと言ってもいいでしょう。 そんな元祖の一人・Kが生徒会長に立候補。 ならば、とSも立候補。 そして迎えた演説会。 全校生徒が体育館に集まり、立候補者が演説をします。 Kは無難な演説で可もなく不可も無し。 しかしSは・・・あろう事か演説の壇上で、手のひらを天に向け「蒸着!!」と叫んだのです。 この所作こそ「宇宙刑事ギャバン」の主人公・一乗寺烈がギャバンに変身するときのそれに他なりません。 一瞬の静寂の後、大爆笑。 さらに演説中に「私は、将来宇宙刑事になりたい!」と・・・。 そんな演説で、得票数が第2位だったのだから、高校生の生徒会船渠なんて話題性さえあれば良いってことなんですね。 母校に伝説を残したS。 今朝の通勤電車でそのSにそっくりな人を見かけました。 高校卒業後、大阪にいると聞きましたが・・・そんな情報は20年も前のこと。 もしかしたら上京していて、近くの会社で働いているのかもしれません。 もし、次に見かけたら声をかけてみようかしら。 | |
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