空を飛ぶパンツ～ある愛の物語～ - 妄想とリアルのスキマ

本当のことだったり、妄想だったり。日記だったり、心の叫びだったり・・・
40代の新婚男が毎回お絵かき。

空を飛ぶパンツ～ある愛の物語～

[パンツ]

2007年3月6日 11時16分の記事

ブログをここに引っ越してから、女性物のパンツを目にすることが多くなった気がします。

さて、昨日は日本中が大荒れのお天気でした。
日曜日の夜のニュースで天気が荒れ模様になると聞いた僕は、さっさと洗濯物を取り込んで出社しました。

ところが、そうでない方も中にはいたようで・・・

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今朝の通勤路にはいろんなゴミが散乱していました。
枯れ葉から駄菓子のから袋・・・そしてパンツ・・・。

きっとあの大風で、洗濯物がとばされたのでしょう。
女性用ショーツと男性用トランクス。
仲良くカップルでとばされていました。

もしかすると、全く別のお宅から飛び立って、途中でランデブーした物かもしれません。

持ち主同士が知らないところで、下着同士が懇ろに。
持ち主が既婚者だったら、不倫です。

もしかしたら面識がないのは持ち主同士で、下着同士は「お向かいの洗濯物さん・・・ポッ」なんて、以前からお互い惹かれあっていたのかもしれません。

「ショーツさん、いつか二人(2枚)でここを逃げ出し結ばれよう！」
「はい。トランクスさん。」
「二人の愛は永遠だ（よ）」（二人声を合わせる）

そんな決意を繊維の奥に秘めた2枚は逃げ出すチャンスをうかがいます。
そこへ昨日の大風雨。
これぞ絶好のチャンスと、洗濯ばさみの制止を振り切り旅立つ2枚。
ああ、これぞ愛の逃避行。

しかし、世間の風は甘くはありませんでした。
激しい風雨に抗う術のない2枚は吹き付ける風に身を任せ、右に左に、東に西に・・・。

そして、ついにショーツは地面に叩きつけられ息も絶え絶え。
「ショーツさん、大丈夫か？」
「ああ、トランクスさん・・・もうダメです。」
「がんばるんだ！ショーツさん。いまそこに行く！」
「トランクスさん・・・」

息絶えるときは2枚重なり合って、と誓い合ったトランクスとショーツ。
その誓いを今こそ果たさんと、ショーツの元へと急ぐトランクス。
しかし、トランクスもショーツから数メートル離れた地面に墜落。

なんとかショーツの元へ！と焦るトランクス。
ところが、雨がトランクスの繊維の隅々まで行き渡り、トランクスの体は数倍に太っています。
思うように動かぬ体。
ああ、普段なら少しの風で簡単に動けたのに。

ショーツのところまであと数十センチ・・・。
「トランクスさん・・・さようなら。あなたとランデブーできた数時間、とても幸せだったわ。」
「ショーツさん。僕も君に会えて幸せだった。生まれ変わったら、次は一緒の洗濯機で輪舞を踊ろう。」

哀れ。2枚はついに重なり合うことかなわず息を引き取ったのであります。

・・・と、風に飛ばされた洗濯物からここまで想像できる僕は天才か！？
それとも・・・