もしも昨日が選べたら | |
[エイガ] | |
2007年3月7日 14時13分の記事 | |
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アダム・サンドラー主演。「どうする?どうするオレ!?」的ムービー。 建築士のマイケルは「家族のため」と言いつつ、家族を顧みない典型的仕事人間。 そのため妻のドナと口論が続き、子供たちとの約束を破ってばかり。 家のことに関心を持たないマイケルは、たくさんあるリモコンもどれがなにだかわからない。 その夜もドナと口論になってしまったマイケル。イライラしながらDVDを見ようとするが、リモコンがわからない。 イライラが頂点に達したマイケルは「万能リモコン」を探して町に出た。 どの店も閉まっている深夜、たどり着いたのはベッド用品&お風呂用品の店。 その店でモーティと名乗る人物から最新型万能リモコンを譲り受ける。 なんとそのリモコンは家電ばかりか、人生まで操作できるリモコンだった。 子守や、ドナとの口論、病気にかかっている時間など、マイケルは嫌な時間を早送りし、仕事に打ち込むマイケル。 ついにはモーティの制止を聞かず、昇進するまでの時間を早送りしてしまう。 2ヶ月で昇進するはずが、たどり着いたのは一年後だった。 早送りするたびに狂っているマイケルの人生。 果たしてマイケルは幸せをつかむことができるのか!?
なんだかドラえもんにも似た話があったなぁ・・・。 で、結末を見れば「クリスマスキャロル的」ストーリー。 ま、そんなことは観る前からわかっていることなんですけどね。 だからこそ、観る方も安心してみることができます。 でも、作る方は大変でしょうね。 観客の予想通りに進むストーリーに感情移入させ、2時間退屈させない。 奇想天外なストーリーよりも、こういったオーソドックスなストーリーの方が、監督の技量をシビアに要求しますね。 そんな課題をクリアするため、CGや特撮が使われています。ストーリー上必要、でもあるのですが。 そのCGなどの使い方がさりげなく、下品さがありません。 SFチックなストーリーだけど、日常生活を描く作品だから過剰なCGは逆効果になってしまいますよね。 このあたりのさじ加減はすばらしいと思います。 この映画を一番魅力的にしているのがキャスティング&キャラクタ設定。 さえない風貌の主人公にアダム・サンドラー。お世辞にも2枚目とはいえない俳優に安心感を覚えます。 そしてマイケルの妻にケイト・ベッキンセール。 「アンダーワールド」シリーズでバンパイアを演じたかと思えば、「ヴァンヘルシング」ではヴァンパイアを退治したり・・・。 彼女の代表作であるこの2本を見た人は、彼女にかっこよくて強い女という印象を持っているかもしれません。 しかし、今作の彼女は清楚で優しい夫思いの、まさに理想の奥さん。 あんな奥さんが欲しい!何たって****のモーティでも魅了されちゃうくらい何だから。 そのほか脇を固めるキャラクターもアクの強い人物ばかり。 そして、それぞれの人物の説明も十分描かれていて手抜き無し。 下ネタも(割と多めに)挿し込まれていますが、監督の表現の妙というのか・・・全然下品に思えません。 作品自体は非常に品の良いものになっています。 ただ、品の良さからか・・・まとまりの良い、できの良い映画なのに・・・とっても地味な印象です。 その点が残念です。 もう少し冒険も欲しかったような、でもそうするとどこかが破綻してしまうような・・・。 そんな微妙なバランスも監督の技なのかもしれませんね。 ケイト・ベッキンセールのファンは必見です! 夫婦や恋人同士、週末の夜に是非。 人生に疲れた人も是非。 | |
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