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シドニー通信員の『豪リークス』
オーストラリア在住 某民放局シドニー通信員からの情報。
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飯島浩樹
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シドニー通信員の『豪リークス』
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2012年3月12日 3時7分
震災1年、豪メルボルンで300人規模の反原発デモ
東日本大震災と福島第一原発の事故から1年にあわせ、オーストラリアでは大規模な反原発デモが行われました。
このデモ集会は、現地に住む日本人や地元NGOなどの呼びかけで行われたもので、市民らおよそ300人が参加しました。参加者はメルボルン市内のおよそ2キロを行進し、ウラン鉱山を所有する大手資源会社のビルの前で震災の犠牲者に黙とうを捧げました。
世界最大のウラン埋蔵量を誇り、原発の燃料として日本にも多くのウランを輸出するオーストラリアですが、自国には、商業用の原発が1基もありません。福島第一原発の事故後、ウランの輸出や鉱山開発などに疑問の声も上がっていましたが、オーストラリア政府は去年、インドへのウラン輸出解禁を示唆するなど、ウラン生産を加速させる動きを見せています。
「核廃棄物は何百年も残ります。核関連産業は廃止すべきです。もし再生可能エネルギーを使うなら、こうした問題は起きないのです」(緑の党 スー・ペニクイック州議会議員)
「(Q.豪はウラン輸出をやめるべき?)ウランの輸出国としての責任はあるね」(集会参加者)
「(ウラン輸出について)よく考えてみるために、きょう、ここに来たわ」(集会参加者)
一方、外国の首相として震災後初めて被災地を訪問したギラード首相は11日、「被災地の想像を絶する破壊と喪失は忘れることはできない。私たちは今後も引き続き、日本政府や日本の人たちと被災地の復興に協力していく」との声明を発表しました。
オーストラリアではシドニーなど他の都市でも反原発集会や追悼式などが行われ、多くの市民らが1年前の大震災を改めて心に刻みました。(11日18:21)TBS Newsi http://news.tbs.co.jp/
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2012年3月11日 5時41分
東日本大震災1年、豪で追悼式典
オーストラリアで9日、東日本大震災から1年となるのにあわせ、追悼式典が行われました。また、オーストラリアのウラン鉱山周辺に住む先住民アボリジニの女性が日本国民にメッセージを送りました。
「震災犠牲者に黙とうを捧げたいと思います」(在メルボルン総領事館 側島秀展総領事)
オーストラリアのメルボルンで行われたこの追悼式典には、州議会議員などおよそ200名が参加し、多くの出席者が会場内に展示された被災地の写真や被災地の小学生が「10年後の夢」を描いた絵に見入っていました。
また、追悼式では、州議会の代表や、震災発生時に福島のいわき市にいて被災したオーストラリア人女性らがスピーチしました。
「お見舞い申し上げます」(ビクトリア州議会議員)
「一緒に頑張ります。一緒に力を合わせて前よりも強い日本にしていきます」(いわき市で被災した キャンディス・レーバーンさん)
一方、オーストラリア北部にある世界最大規模のウラン鉱山周辺に住む先住民アボリジニの部族の女性が、福島第一原発事故から1年となるにあたって、日本国民に向けてメッセージを送りました。
「彼ら(採掘会社)がその石(ウラン)を鉱山から海外へ輸出し、地球の別の場所でそれを砕きました。それゆえにあの土地は汚染されたのです。私たちはウラン採掘に対しノーと言い続けます」(豪・先住民ミラル族 イボンヌ・マルガルラさん)
オーストラリア政府は昨年、オーストラリアから採掘されたウランが福島第一原発で使用されていたことを公式に認めています。オーストラリアでは11日も、メルボルンやシドニーなど各都市で、東日本大震災から1年の追悼式やウラン輸出反対デモなどが行われる予定です。(10日10:08)TBS NEWSi
http://news.tbs.co.jp/20120310/newseye/tbs_newseye4973805.html
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2012年3月10日 4時23分
NZ大地震から1年…
◇地震発生1年〜市内中心部は 封鎖のまま
まるで空爆を受けたかのように轟音をたてて崩れ落ちるビルや大聖堂。その周りで頭から血を流しながら逃げまどう市民…。日本人を含む185人が犠牲となったNZ大地震から1年が過ぎた。
再び訪れたクライストチャーチの市街は、「レッドゾーン」と呼ばれる立ち入り禁止区域も縮小され、液状化の泥に埋まり各所で陥没していた市内の道路状況も改善されていた。しかし、街のシンボルである大聖堂がある市内中心部は、約1キロ四方が今も金網フェンスで封鎖され、少し戻り始めた観光客もフェンス越しに無残な姿をさらす大聖堂を遠目に見るしかない。
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2012年2月28日 22時16分
「ニュージーランド地震から1年...」
CATCH THE WORLD TBSニュースバード 火曜〜金曜 午前5時すぎから放送世界各地の最新ニュースや街角の話題をJNNの海外支局から。
2012年2月28日 放送
「ニュージーランド 地震から1年」
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/catch/
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2012年2月16日 5時9分
コアラのキモチ
ユニークで愛らしい姿で オーストラリアを代表する 動物「コアラ」の数が今激 減している。気候変動や都 市開発などでその生息地が 減少しているのに加え、恐 ろしい伝染病も蔓延してい るというのだが…。
◇銃撃コアラ森に戻る
2010年11月5日の深夜、QLD州にある動物病 院の24時間緊急電話が鳴った。コアラの母子が 郊外のユーカリの木の下で何者かに銃で撃たれ 「母親コアラは死んだようだが、赤ちゃんはまだ 生きている !」という通報だった。
コアラ専門病棟もあるこの動物病院に運び込まれた生後16カ月どの赤ちゃんコアラ。X線検査でなんと体内に15発もの散弾が残っていることが発覚、中には頭蓋骨にのめり込んでいるものもあった。
翌日、女医アンバー・ギレットは緊急手術を行い、頭蓋骨の中を含む3個の散弾を取り除くことに成功した。そして7日の日曜日にも2回目の手術を行い、計7個の散弾の摘出に成功した。
“フロド”と名付けられたこの赤ちゃんコアラは、アンバー医師らの懸命の介護で、まだ体内に散弾 が残っていたものの何とか一命を取りとめ、抗生 物質の点滴と強い痛み止めを注射されてはいた が、手術の5日後には元気な姿を見せてくれた。
その後、順調に回復した“フロド”は、体重も保 護された時のほぼ2倍に増え、昨年6月、めでた く森に戻された。半年以上にわたりフロドの回復 に尽力したアンバー医師は「彼女(フロド)は最 大の危機を乗り越えることができました。2度と 動物病院の世話にならないことを祈っているわ」 と、感慨深げに話した。
一方、このコアラの母子を散弾銃で撃った犯人 はいまだに捕まっていないが、地元QLD州の法 律では、もしコアラに危害を加えた場合、禁固2 年または22万5,000ドルの刑が科せられること もある。
このようにオーストラリアでは厚く保護されて いるコアラだが、近年その数が激減しているとい う。コアラ保護団体「コアラ基金」は、ここ10 年間でコアラの生息数が半減し、今後30年間に コアラが絶滅する可能性があるとのショッキング な調査結果を発表した。
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2012年1月23日 8時15分
2012年のサバイバル
洪水、地震、火山噴火…。 まさに激動の1年だった2011 年。当コラムも、当初の予想 に反して豪州やNZで相次い だ自然災害や日本の大震災に 関するニュースについて書く ことが多くなった。まるで 映画のような出来事が現実に 次々と起きた11年を振り返り ながら、今後ますます世界の 注目が集まる「アジア太平洋 地域」において、新たな年を どう「サバイバル」していく かを考えてみたい。
◇2011災害多発の年
大地鳴動、天変地異の災害が世界各地で起きた2011年。オーストラリアでも年明け早々大規模な洪水が発生。QLD州トゥーンバでは1月10日に鉄砲水が襲い、「津波」のような濁流が小さな町のショッピング・モー ルに押し寄せた。乗用車やトラックなどがまるで木の 葉のように流されていく様子が、インターネット の動画投稿サイトにアップされると、その映像は 瞬く間に全世界に配信された。それはまさしくこ の年に起こったさまざまな自然災害の発生を暗示 するかのような光景だった。
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2011年12月29日 5時34分
原発ゼロの国NZの地熱発電
第7回 原発ゼロの国NZの地熱発電
※日豪プレス2011年8月号掲載http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/25946/
東京電力福島第1原発事故後、太陽光などの再生可能エネルギーの開発に注目が 集まっているが、日本と同 様地震国のニュージーランドは、原発を持たず地熱な どの再生可能エネルギーで 電力をまかなう政策をとっている。環境に優しく安全な発電システムとして有望視される地熱発電をニュージーランドではどのように推進しているのだろうか ?
◇森の中の地熱発電所
牧草地と針葉樹林を通るなだらかな勾配の1本道を登り切ると、前方に吹き上がる白煙が見えてくる。工場から突き出る噴煙とは違い、水分を含んだ雲のようにふんわりと湧き上がるその煙は、ニュージーランド最大規模の地熱発電所から出る水蒸気だ。
ニュージーランド最大の都市オークランドから車で約4時間。NZ北島のほぼ中央のタウポ火山帯に位置するワイラケイ地熱発電所は、1958年に運転を開始した世界で2番目に古い商業用地熱発電所で、出力17万キロワット、約17万世帯に電力供給が可能だ。
発電所敷地内に張り巡らされた全長70キ ロに及ぶメタリック・シルバーのパイプの中には、摂氏約200度の熱水と蒸気が流れているが、特殊加工により外側に熱が放出されることはなく、実際にパイプに触らせてもらうと、ほどよい温かさで頬を付けることさえできた。
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2011年12月27日 13時16分
アボリジニにナデシコとサムライ魂を見た
第9回 アボリジニにナデシコとサムライ魂を見た
※日豪プレス2011年10月号掲載
http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/28827/
本コラム第6回「アボリジ ニ、ウラン、そして原発事故 …」で、地震と原発事故に 見舞われた日本人への同情を 綴った手紙を国連事務総長に 送った、先住民アボリジニの 女性と原子力大手の仏アレバ 社の巨額オファーを蹴って先 祖から受け継いだ土地を守っ た男性を紹介した。先日世界 遺産のカカドゥ国立公園内に 住むその2人に直接会って話 を聞くことができたが、逆に 2人から日本人が忘れかけて いる大切なスピリットを思い 起こさせられた。
◇カカドゥのジャンヌ・ダルクに 会う
ユネスコの世界遺産に指定されている北 部準州のカカドゥ国立公園は、自然と野生 動物の宝庫だが、地下には大量のウランが 眠ってもいる。そのためウラン鉱床がある 地域は、世界遺産の指定から除外され、そ こから採掘されたウランは、長年日本など に原発の燃料として輸出されてきた。
しかし、今年3月に起きた福島第1原発事 故後、カカドゥのウラン鉱山周辺の伝統的 土地所有者である先住民ミラル族の長老イ ボンヌ・マルガルラさんは、「自分たちの土 地から掘り出されたウランが日本の原発事 故の一因になった」とし、日本国民への深 い悲しみとウラン採掘中止を訴えた1通の手 紙を国連事務総長宛に送った。
1998年に元ミュージシャンで現在は政治 家のピーター・ギャレット氏とともに、カカ ドゥのジャビルカ鉱山を数千人で封鎖した 大規模抗議運動のシンボル的存在として一 躍有名になり、環境保護に功績のあった活 動家に与えられるゴールドマン環境賞も受 賞しているイボンヌさんに会うべく、我々 はカカドゥへと向かった。
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2011年12月26日 15時12分
アボリジニ、ウラン、そして原発事故…
第6回アボリジニ、ウラン、そして原発事故…
※日豪プレス2011年7月号掲載
http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/26654/
今年4月、1人の先住民アボリジニの女性が、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害を受けた被災者への深い同情と悲しみを綴った1通の手紙を、国連事務総長宛てに送った。そこには、豪州北部で採掘され、多くが日本に輸出されるウランをめぐる、地元アボリジニの人々の苦悩と、日本の原発事故を警告していたかのような伝説についても書かれていた…。
◇アボリジニ長老からの1通の手紙
(写真:ミラル族イボンヌさんの国連事務総長宛ての手紙)
果てしなく広がる熱帯雨林、大湿原に舞い降りる白い鳥の群れと沈む夕日…。オーストラリアの観光プロモーション・ビデオに必ず登場する北部準州カカドゥ国立公園の景観だ。
ユネスコの世界遺産(自然・文化の複合遺産)にも指定され、古いものでは2万年以上の歴史を持つという洞窟壁画が各所に残るカカドゥ。ここで暮らす1人の先住民アボリジニの女性が、東日本大震災発生から約3週間後の今年4月はじめ、潘基文国連事務総長に1通の手紙を送った。手紙には「地震、津波、そして原発事故の被害を受けた日本国民への同情と悲しみ」について書かれていた。
この手紙を送ったのは、カカドゥの先住民ミラル族の長老イボンヌ・マルガルラさん。ミラル族は1976年に制定された「アボリジニ土地権法」により、カカドゥにある3つのウラン鉱床のうち、レンジャーとジャビルカの2つの鉱床がある地域の伝統的土地権利者(Traditional Owner)として認定されている。
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2011年12月24日 7時50分
難民問題と豪多文化主義の行方
第5回難民問題と豪マルチカルチュラリズムの行方
※日豪プレス2011年6月号掲載http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/26650/
豪リークス第5回は、最近収容施設で暴動が頻発している「難民問題」と、転機をえつつあるオーストラリアの「多文化主義」について。
◇相次ぐ難民収容施設での暴動
写真:ビラウッド収容所暴動を伝える地元紙(4月22日付)
4月20日夜11時過ぎ、シドニーの西郊外にあるビラウッド収容所内の建物から火の手が上がった。所内で暴動が起きているとの通報から約20分後に現場に到着した警察や消防隊に対し、収容者が屋根から木材を投げつけるなどして抵抗した。収容所敷地内の9棟の建物と医療設備などが焼けたこの暴動を、翌21日の早朝から地元テレビ各局が生中継で伝え、数回の爆発とともに燃える建物の映像が繰り返し画面に映し出された。
ビラウッド収容所には滞在ビザの切れた不法移民のほか、クルド人やアフガニスタン人などの政治亡命希望者約400人が収容されているが、今回の暴動は、20日の朝、難民認定申請が却下された数人が建物の屋根に上り抗議活動を始めたのが発端となり、その後、収容者約100人が加わる大規模なものに発展した。
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