第6話 「ただならぬ夢について」 | |
[夢の構造講座] | |
2018年9月26日 19時0分の記事 | |
第1回・夢の構造講座 第6話 「ただならぬ夢について」 夢は、何も「記憶の整理」や、「生理的欲求」を見るものばかりではありません。 それ以外の夢で多い夢は、伝承に、「次に多い夢は、夢殿と呼ばれる、夢の集まる場所へ行き、そこで見る夢である」と伝わっています。 この「夢殿」と言う漢字は、「ゆめどの」と読みます。 夢殿は、夢の集まる場所の総称です。 夢殿は、夢の世界の奥にあります。 夢の世界は、人の集合的な無意識の世界です。 人の心は、この集合的無意識の世界で、つながっています。 そして、その、つながった世界の奥にある場所のことを……昔の人たちは「夢殿」と呼んでいたのです。 しかし、この「夢殿」は、物理的な場所を意味してはいません。 あくまでも、「夢の世界の奥深く」と言う意味にすぎないのです。 夢の中には、不思議な夢もあります。 こちらは、霊的なモノが影響して見る夢のことです。 これらは、「ただならぬ夢」に属します。 これには、「また、性を異にするモノの見せる夢がある。 その多くは、男子に付く女の気の見せる夢である。
人の心を夢の中に捕らえて、とりことする。これを、夢中と呼ぶ」と言う伝えがあります。 人の心を捕らえて、とりこにすることを「夢中」と呼ぶそうです。 この「夢中」については、「夢中は、人に我を忘れさせ 生きる気をもらし、その多くは全身に汗がふき出し、気と言う気は、汗とともに抜け出て行く。やがて、数日してその人は衰弱し、死に至るのだ」と伝わっています。 これらは、いわゆる「魔物」の一種です。 また、「亡霊の祟り」とか、「呪い」と言う呼び方もされます。 夢中に取り付かれると、全身から汗が吹き出して、数日で死亡します。 時々、「恐ろしいものを見た」と言っては、衰弱して……数日で亡くなる人の噂を聞きます。 これらは、「夢中」のように、夢の中で気を吸われ、衰弱して行く現象です。 しかし、これらの現象は、きわめて稀ですので……それほど、恐れることはありません。 夢で、気を吸う種類のものでも……また、霊的なものが、人の気を吸う場合も、「夢の中で、人の生気を吸う類のあるのは、息を吸うモノである。 人にとりついて、その人の息を吸うが、これが、すべてではない」と伝わっています。 すべての霊的なものが、人の気を吸う時は、息を吸います。 ですので、「目の前に幽霊が来たら、息を止めて、気を吸われないようにする」と言った俗信まであります。 これが、真実なのか、俗信なのか……幽霊に気を吸われたことかない為、試したことはありません。 霊的なモノのついでに……悪夢を見せる霊的なモノについての伝承に、「生霊《いきすだま》、死霊《しにすだま》、あるいはキツネの類が、極めて多い。 時には、饑神《ひだるがみ》と呼ばれる神もある。 いずれにしても「呪い」、あるいは「祟り」の類だが、必ず、いずれかにその原因がある」と言う伝えがあります。 この生霊《いきりょう》と、言うのは、古くは「いきすだま」と呼ばれていました。 生きている人の霊である「念の力」が、人に悪夢を見せる現象のことです。 また、死霊《しりょう》は、古くは「しにすだま」と呼ばれていました。 こちらの方は、亡霊の類《たぐい》が、人に悪夢を見せる現象です。 夢の構造講座 前回の話◀︎[もくじ]▶︎次の話 この記事のキーワードは「ただならぬ」です。 | |
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