般若心経後段の霊的意味について | |
2013年11月27日 9時51分の記事 | |
般若心経は我々の身近に存在するものですし、法事なんかの機会にはよく聞きますよね。 普段何とも思っていないわけですが、逆に何とも思っていない分、「般若心経って何?どういう意味が込められているの?」と聞かれると、困ってしまうわけです。 ですが、今回私は、あえてWikipediaなども一切目を通さずに、般若心経についてリーディングしてみることにしました。
私は当然、般若心経の経典の意味については全く知らないのですが、情報源からその本来的な(エネルギー的)意味をさぐると、こんな風に響いてきます。 「人間とは、空前絶後の存在である。 いわば、空と実のはざまにあるのが本来の姿である。 すなわち、人間とは、何にも縛られることのない自由な存在である。」 もともと般若心経の母体となったエネルギーには、こういった波動が込められていました。 しかし、これを意図的に封じ込めたのが、後段の「ギャーテーギャーテーハラソーギャーテー・・」の部分です。 これによって、人間は本来的に神と一体的なものであるのに、神から切り離され、現実世界に埋没していきます。 つまり、二元性の最たるものの中にアンカーさせるものが、後段の真言の霊的真実の一つです。 では、なぜ般若心経の作者は、このようなことをしたのでしょうか。 それは、般若心経の作者の主観的意図によるものらしいです。 作者の意図的な作為によって(もちろん、作者は良かれと思ってしていたわけですが)、本来神的存在と一体となるものであるはずのところを、あえて切り離して、人間をお経の文言の中に封じこめて、そこから自由になることから遮断し、それによってあえて現実世界の煩悩の中に人間が生きることを是としたのです。 では、般若心経は悪いものなのでしょうか。 そうではありません。 般若心経には、人が人生を送る中でより幸せに生きられるようにという願いも込められています。 ただ、そこに本来的なエネルギーとは別の、作者の個性というか意図が強烈に込められているのです。 それがために、人は基本的に、二元性のまっただ中に埋没し、そこで喜び、悲しみ、怒り、様々な現実世界の出来事に翻弄されつつ、人生を全うしていきます。 いわば、お経の効能が仮にあるとすれば、それは「人間を現実世界の中に強烈に結びつけること」です。 エネルギ―的な事象はただそれだけです。 そこに、良い悪いはありません。 ただ、本来のエネルギー的な意味からはかけ離れてしまっているのが霊的真相だと感じます。 私個人の考えを述べさせてもらうと、もう我々はお経に頼る時代ではないと思います。 お経の文言が自分自身を救うのではなく、自分の意図が自分自身を救う時代にすでに入っているからです。 お経だけでなく、他の呪文でも、石でも、ブレスレット、ネックレス、その他あらゆるものが同様に「頼る存在」となり、依存対象としてそこに含まれてきます。 本来的な意味(内なるものが具現化した外側のもの)であることをわかってそれらを使うのならいいと思うのですが、それらにまるっきり頼ってしまって、自分自身を見失うほどになってしまっている。 何も考えないと、すぐにこういう状態に陥ってしまいます。 それは、誰かの発言に信頼を置く場合にも同様です。 その人の言っていることを妄信し、それが客観的真実であるかのようにそれに従って行動するような場合です。 お経はブレス同様、アクセサリーとしてとらえるのが無難だと思います。 そこに特別な意味を見出さない生き方です。 私はそう思います。 余談ですが、般若心経についてリーディングした後、Wikipediaを見るとなかなか興味深いことが書かれてありました。 私が興味をひかれたのは、次の部分です。 「『般若心経』は一般には600巻に及ぶ『大般若波羅蜜多経』の心髄を治むといわれているが、 『大般若波羅蜜多経』(『大般若経』)及び『摩訶般若波羅蜜経』(『大品般若経』)からの抜粋に『陀羅尼集経』(7世紀頃)に収録されている陀羅尼(Skt:dhāranī)を末尾に付加したものである。 般若経典群のテーマを「空」の1字に集約して、その重要性を説いて悟りの成就を讃える体裁をとりながら、末尾に付加した陀羅尼によって呪術的な側面が特に強調されている。」 つまり、般若心経の神髄は「空」にあり、後段の文言は後で陀羅尼として付け加えられたものであると言っているではありませんか。 興味深い話だなと思います。 Some rights reserved by INABA Tomoaki | |
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