風が強く吹いている | |
2009年11月1日 21時54分の記事 | |
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三浦しをんさん原作の 映画『風が強く吹いている』 見に行ってきました〜! あまり映画は見ないんですけど、これは原作ファンなので 張り切って初日に見てきましたよ! 以下感想です。 ひっじょーに長いです(毎度のことながらw) ネタバレありなのでご注意ください。
故障して、挫折を味わったエリートランナー清瀬灰二(ハイジ)と、高校時代に傷害事件を起こし、陸上部を追放された蔵原走(カケル)二人の出会いからすべて始まった。 寛政大学に入学し、お金が無くて学校で野宿していたカケルをハイジがおんぼろ学生寮『竹青荘・通称アオタケ』に連れて行きます。そこに住んでいたのは個性豊かな学生たち。カケルをつれて来たハイジは、カケルの歓迎会で住人たちに宣言します。 「これで十人そろった! 俺たちは箱根をめざす」 アオタケは実は陸上部練成所だった! たった十人の無謀な『箱根駅伝』への挑戦が始まる!! 原作を読んだのは二年くらい前でしょうか? 忘れもしない『王様のブランチ』の『松っチョイ』で紹介されていて(笑)、面白そうだな〜と思い手にしたのでした。 原作読んで号泣。・゜゜⌒(TOT)⌒゜゜・。 熱い、熱いよアオタケっ! 個性豊かなキャラクターも去ることながら、駅伝で走るランナーの描写が素晴らしいです。読んでいてぐいぐい引き込まれます。素人がたった一年で箱根駅伝に出場なんて無理もいいところですが、それでもそれを気にさせない勢いのある展開にどんどんひきこまれていくのです。 毎年箱根駅伝は欠かさず見ていますが、ああ、うんうんと納得する駅伝描写の素晴らしさっ! そしてそれぞれの区を走る登場人物たちの心理描写っ! 読んでいてたしかに『風』を感じます。読み終えるた後の爽快感が最高の文句なしの青春スポーツ小説です。そしてきっと箱根駅伝が見たくなる(笑)。 そんな感じで原作が素晴らしいので、今回の映画化は実はちょっと不安でした(-_-;)。 最近の原作付(小説・漫画しかり)で残念な結果になるもの多かったので。 でも前評判が非常に良かったので、思い切って行ってきました。 結果は予想を良い意味で裏切られました。良いです、映画っ! もちろん二時間という限られた時間でしたので、はしょられた部分も多かったですが、脚本は原作に近い雰囲気で丁寧につくられているな〜という感じで好感触です。 そしてなにより俳優陣の頑張りでしょうっ! ハイジ役の小出くんと、カケル役の林くんが素晴らしかった! 間違いなく、彼らはハイジとカケルでしたっ! 小出くんは何か自分のイメージしていたハイジにぴったりはまりました。これってすごいですよね〜、実写でハマるって中々ないですもん。 そして林君の走りっぷりが素晴らしかった! まさしく天才ランナー・カケルでした。とにかくランニングフォームが美しいのひと言です。本当に駅伝ランナーのような美しいフォームでした。これだけでも見る価値あるよっ! そして脇を固めるアオタケ荘の住人たちも良いですっ! 王子・ジョータ・ジョージ・ニコチャン・ユキ・神童・ムサの個性豊かな住人たちをそれぞれ見事に演じてました。 彼らはひたすらに、走る、走る、走るっ!! 映画中半分以上は走ってます(笑)。何でも一人あたり1000kmトレーニングで走っているとかっ! 凄い!! それは確かに映画に現れていました、皆いい走りっぷりです。 あとは予選会の映像と、箱根駅伝本戦の映像が本物のように迫力あります。沿道のギャラリーや本番さながらの中継所の風景も素晴らしかったです。ひたむきに走る彼らに、きっと涙します。ってか泣いた(笑) 話知っているけど泣けました(特に神童がっ) スタートの緊張感や、花の二区、孤高の山登り(ココが泣けるっ)、体調を崩しても襷をつないでいくために、ふらふらになりながらも走り続ける姿はまさしく箱根駅伝でした。 流行のイケメン(笑)映画ではない、ガチのスポーツ青春映画です。 見た後の爽快感は原作と変わりません。そしてきっと来年の箱根駅伝が見たくなるっ! ただ、やはり人物の心理描写なのははしょられているので、映画を見たら、原作をぜひ読んでいただきたいです。それぞれのメンバーがなぜその地区を走ることになったのか、走っているときに何を考えていたのかを知ることが出来ます。映画じゃほとんど省略されちゃってましたからね。そして来年の箱根駅伝で盛り上がるのです!(~o~) これはフィクションですけど、そこには本当のドラマがありますからねっ! 子供の頃はただ走るの見てなにが楽しいのさ〜と思っていましたが、大学に入って系列校や知っている大学などが出てきて真面目に見るようになりました。そうすると分かるんですよね。彼らはただ走っているわけではないということが。そこには色んな駆け引きや思いがあって、出場校の数だけのドラマがあるんです。どんなに事前に準備しても、何が起こるかわからない。それが『箱根駅伝』。だからこそ惹きつけられて、毎年見てしまうんですよね。 一本の襷にかける想いがたまらんのですよっ! ああっ一度生で観て見たいっ! 旗振って応援したいですっ! ハイジがカケルに問いかける言葉が、このお話のすべてかなと思います。 「俺は知りたいんだ。走るってどういうことなのか」 結局ハイジは答えを最後までカケルに示しません。 走る→生きるだと思うと自分で答えを探すしかない。 そしてカケルの出した答えは、 「走っていれば、いつかきっとわかる」 そう思って生活すると、なんだか頑張れるような気がします。 | |
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