このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
秋月 (無料公開)
[【時代小説発掘】]
2012年3月11日 11時31分の記事


【時代小説発掘】
秋月
篠原 景


(時代小説発掘というコーナーができた経緯)


【梗概】: 
人間の怒りと恨みと、希望の物語。

 
【プロフィール】:
篠原 景。
2000年より大学で史学に没頭、時代小説の道へ。敬愛するのは東西のロックの神様。日本文芸学院客員講師。


これまでの篠原 景の作品:
「かまきりと遊女」
「遊女の絵筆」 
「廓の子供 」
「春の床」
「花魁のねずみ」
「土人形」
「幕末吉原の猫」
「化け狐」
「初吉原」
「幕末吉原文化談義」
「人魚の肉と遊女たち」

「やなぎ屋おかよのウェブ日記(文久二年五月)」
やなぎ屋おかよのウェブ日記(文久二年十一月)



↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓   ↓  ↓  ↓  ↓




【PR】システム構築、ソフトウェア開発はイーステムにお任せ下さい


************************************************************
当サイトからの引用、転載の考え方
・有料情報サイトですが、引用は可能です。
・ただし、全体の文章の3分の1内程度を目安として、引用先として「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と必ず明記してください。
・ダウンロードしたPDFファイル、写真等は、透かしが入っている場合があります。これは情報管理上のことです。現物ママの転載を不可とします。ただし、そこから情報を引用しての表記は可とします。その場合も、全体の3分の1内程度を目安として、「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と引用先を必ず明記してください。
・商業利用の場合は必ず、連絡下さい。
 メールは、info*officematsunaga.com
(*を@にかえてください)
************************************************************

【時代小説発掘】
秋月
篠原 景



 秋月(しゅうげつ)は、江戸吉原、江戸町二丁目橋屋の遊女であった。
 秋月が急に胸をおさえて苦しがり、あっという間に息を引き取ったのは三日前のことであった。
 ろくな弔いもなく、秋月の亡骸は僅かばかりの銭と共に、投げ込み寺と呼ばれる三ノ輪の浄閑寺へと運ばれた。そして橋屋は、早くもいつもと変わらぬ暮らしのなかにあった。 嘉永四年、秋。客たちの間では、どこそこの紅葉が見頃などというのがもっぱらの話題となっている。
 遊女たちが、おのおの自由な時を過ごすことを許されている昼時、菖蒲(あやめ)は自身の部屋の壁にもたれ、反対側の襖へと丸めた紙くずを投げつけていた。
 菖蒲は秋月と最も親しかったと言われる。実際、穏やかで品のある美しい容貌の持ち主で、それにも増して心根の優しかった三つ年上の秋月を、菖蒲は憧れの気持ちでもって、姉のように慕い続けていた。だが、心のどこかで、腹立たしく思い続けていたのも消せない事実だった。
 それは菖蒲と秋月が、この橋屋に売られてきた理由のためである。
「……畜生っ」
 呟いた菖蒲は、前に投げ出していた裸足の足の片方を、強く畳に打ちつけた。

 菖蒲が橋屋に来たのは二年前のことであった。
 菖蒲は元々、神田の桝屋という雑穀問屋で、住み込みの女中として働いていた。無論、名ももっと普通の名だった。
 二親は既に亡くなっていたが、桝屋は穏やかな家風の店で働き易かったし、真面目過ぎるほどの働きぶりで主人夫婦にも目をかけてもらっていた。
 当時の菖蒲は、それなりに幸せな日々を過ごしていたと言える。
 難点は、奉公人仲間からからかわれるほどに初心(うぶ)で世慣れないところであったが、桝屋のおかみは、「若い娘はお前くらいでいいんだよ。おしゃべり好きの耳年増ってのは、どうしても顔に出てしまうからね。ゆくゆくの嫁入りを考えたらろくなことがない」と言ってくれていたし、とりたてて卑屈になることもなかった。
 そんな菖蒲の平穏な暮らしが一変したのは、十七の夏の終わりのことだった。桝屋に出入りしている研ぎ師の喜八という男に、菖蒲は手ごめにされたのだ。
 体が受けた乱暴による激しい混乱と苦しみのなかにいた菖蒲は、喜八による、「傷物になったと知られれば世間に後ろ指をさされるぞ。子だって出来ているかもしれない。子を孕んだと知られれば、いたずら者めと罵られるぞ」という脅しを、焼けた石を飲み込むように受けとめ、最早自分に残される道は一つと思いこんだ。主人夫婦に、所帯を持ちたい男がいると申し出たのだ。
 実際、傷物と噂されて首をくくった娘の話を女中仲間に聞いたことはあったし、男と密かに逢瀬を重ねた挙句に子を孕み、慌てて嫁いだ娘を、桝屋の番頭と手代が笑っているのを見たこともあった。喜八が憎いの悔しいのと泣いている場合ではないのだと思ったのだ。
 菖蒲の様子がおかしいのを気にかけていた主人夫婦は、菖蒲の突然の申し出に驚いた様子だったが、すぐに得心のいった顔で、「初心(うぶ)だと思っていたが、やっぱり年頃の娘だったんだねえ」と笑い、親のいない菖蒲のために、嫁入り支度を整えてくれた。「しっかり喜八さんと添い遂げるんだよ」と送り出してくれた。
 そうして始まった喜八との夫婦(めおと)暮らしであったが、心の内の憎しみや悔しさは消えないながらも、懸命に人並みの女房であろうと努めた菖蒲を嘲笑うかのように、長くは続かなかった。丸一年、菖蒲を玩具のように扱った喜八は、ある日突然、菖蒲を吉原に売り飛ばしたのだ。
 女の地獄と呼ばれる場所にまで来て、菖蒲はようやく世間の仕組みというものと、己の無知を理解するに至ったのだった。理解しても、最早引き返すことはかなわない。

 秋月は、菖蒲とは全く違う形で吉原に来た女だった。
 自らの意思で身売りしたのだ。
「物心ついたときからね、母一人子一人だったのサ」
 文机にもたれて、遠い目をしながら秋月は言っていた。
「おっかさんはね、それなりの呉服問屋の総領娘だったのサ。婿取りをして、わっちが生まれて、両親を立て続けに看取って、でも亭主は頼りがいがあるから不安はなくって、ってときに、その亭主、わっちのおとっつあんまでが、ぽっくりあの世に逝っちまったらしい。そうなりゃ後は、親戚一同入り乱れて、お定まりのすったもんだ。すったもんだが長引きゃ、肝心の商いにも障りが出る。商いが立ちゆかなくなりゃア、親戚なんざいないも同然。結局呉服問屋は人手に渡って、おっかさんは何とか手許に残した六十両だか七十両だかで、わっちを育てることにしたってわけサ。……おっかさんの名はおすずで、わっちの元の名はおはな、揃ってやたらと可愛らしい名前だろう? 狭い長屋の一つ部屋で、世間知らずのおっかさんと、そのおっかさんの娘であるわっちと、ずうっと二人きりで暮らしていたんだが、そりゃア、名に違わずちまちまと可愛らしい暮らしぶりだったよ」
 秋月は袖に口をあてて、おかしくて堪らないといった様子で笑った。
「ちっちゃな箱やら抽斗やらに、千代紙だの端切れだのを貼付けたり……そんなことにやたらと熱心なおっかさんだった。人なつこくってね、長屋の人にも好かれてた。わっちに覚えはないが、長屋に越して来た頃は、飯炊きもお針もからきしだったらしい。それが、周りのおかみさんたちに懸命に教わって、何でも出来るようになったって」
「苦労しなすったんだねえ」
 菖蒲が言うと、秋月は深々と二度頷いた。
「そうサ。大変な思いをしてわっちを育ててくれたおっかさんだ。ちゃんと孝行しなよってみイんなに言われた。……でもね、でもね、わっちはおっかさんが嫌いだった」
「……どうしてだい?」
 束の間、宙を眺めるようにしていた秋月は、言葉を選ぶように口を開いた。
「……わっちはね、物心ついたときから長屋暮らしだ。同じ長屋の子供らと当たり前のように遊んで、当たり前のように大きくなったんだ。……でも、おっかさんは……自分が生まれた家の暮らしを決して忘れなかった」
「長屋暮らしを不満がってたのかい?」
「……不満がってたのなら、まだ良かったのかもしれない。でもそれじゃア、いつまでもめそめそと、何様のつもりだいってな話だろう? 賢いおっかさんは、そんな無様なこたアしなかった。……代わりに、わっちをずっと心配して憐れんでた」
「……心配?」
「そうさ。友達が長屋の子ばっかりでかわいそう、まんじゅうを半分貰っただけで喜んでいてかわいそう。おとっつあんが生きてさえいれば、生駒屋の娘としてお蚕ぐるみで、毎日琴に踊りだったのに、おっかさんが情けなかったばかりにごめんよう、ごめんようって、長屋の皆には見えないところで泣くのサ」
 菖蒲は少しばかり思案した。確かに鼻につくところはあるが、秋月の母親は、本当に娘にすまながっていた、どこにでもいる普通の母親だったのではないだろうか。一体どこがいけないと言うのだろう。
 秋月は、菖蒲の思案を見透かすように笑った。
「想像してごらんよ。友達と楽しく遊んでりゃア、おっかさんが傷ついて、まんじゅうを喜んでりゃア、おっかさんが泣くんだよ。おっかさんは、泣きたい気持ちを、わっちを理由に晴らして。なのにわっちのために泣いてやってると、自分でも思い込んで……。子供の時分にゃ、どうしていいか分からなくておろおろしたし、物の文目(あやめ)が分かってくる頃にゃア、もう堪らない気持ちになったもんだよ。そうサ、わっちは、わっちを苦労して育てたおっかさんに孝行しなけりゃアならない。けど、青物屋の手伝い仕事から帰って来て、優しい笑顔で飯の仕度をして待っていてくれるおっかさんに、貰った百文の銭を差し出すだろ? するとおっかさんは、暗い穴の開いたような目でその銭を見るんだ……そりゃア、暗い目で……」
「……そりゃア……」
 菖蒲は、長い溜息をついた。ようやく、秋月の言わんとしていることが分かりかけていた。分かりかけている菖蒲を、秋月の方も察したようだ。肩をすくめて、ふ、ふ、ふ、と笑う。
「……正直、もうどっかに行っちまおうかと思ったこともあったサ。けど、ずっとおっかさんと一緒だったんだ。おっかさんから離れたどこか遠いところで、楽しいと思ったり幸せだと思ったりすればするほど、わっちの耳からは、おっかさんの泣き声が離れなくなるに違いないんだ」
「……そうかい」
「ところが、そうこうしているうちに、わっちは、心の臓が弱いってことが分かって」
「心の臓?」
「ああ、心の臓。とにかく、わっちがいっとう先に思い浮かべたのは、おっかさんに看取られるわっちの姿サ。そのときわっちは、ここに来ることを決めたんだ」
「えっ……どうして」
 菖蒲の声が思わず裏返った。身の上語りを聞いてはいたが、さすがに身売りの理由は、金詰まりか何かだと思っていたのだ。
「だってさ、ただおっ死(ち)んじまうよりはさ、身売りさえすりゃア、『お前は芝居を見たことがなくてかわいそう。なんとか屋の料理を知らなくてかわいそう』って繰り返してたおっかさんを、芝居やらなんとか屋やらにやれるじゃないか。それにわっちだって、死ぬ前に一度くらい、おっかさんや、とっくになくなってる生駒屋から離れて、ただのわっちになりたかった。……ただおっかさんを捨てていくだけじゃア、罰が当たるが、身売りだったら許されてもいいだろう?」
 秋月が身売りした金で、おっかさまは芝居だのなんとか屋だのに行けただろうか、とは、さすがに口には出来なかった。代わりに、
「でも……ここは女の地獄だろう? 後悔はなかったのかえ?」
と訊くと、秋月は明るい声で、
「さあね。でもこうして菖蒲さんに、腹ンなかにあるもん聞いてもらったり出来るのは、大層嬉しいのサ」
と胸を張った。
「……こんな商売じゃ、無理な話だろうが、それでも、体、大切におしよ」
「あい、ありがとさん」
 秋月に笑顔を向けながら、菖蒲は密かに奥歯を噛み締めていた。
 吉原の女たちは、ほとんどが年貢が払えないなどの理由で親に売られてきた、〈親孝行娘〉である。なかでも、何もかもを飲み込んで自らやってきた秋月は、心底見上げた女だと思った。
 それに比べて菖蒲は、あまりに愚かな理由で売られてきた。自業自得だとは分かっているけれども、菖蒲はまだなお、喜八が憎い。憎い。憎くてたまらない。秋月のように何もかもを飲み込むことなど出来ない。
 秋月の身の上語りを聞いて以来、秋月の穏やかな品の良さや心根の優しさは、いくたびも菖蒲を惨めにさせた。


 ひどく冷たい風の吹き抜ける夜だった。侍の客の床をつけて、束の間の息抜きに一階(した)に降りてきた菖蒲は、見世先で、橋屋には到底上がれなさそうな貧しい身なりの男が、妓夫(ぎゆう)に話しかけるのを目にとめた。
 客でないことは一目瞭然の男に対し、妓夫ははなから冷たかったが、男に話しかけられた途端、一層面倒くさそうに男を追い払った。
 男が「おはなさん」と言うのを聞いた菖蒲は、急ぎ足で二人の許へと向かった。
「どうしたんだい? この人は秋月さんのお知り合いかえ?」
「菖蒲さん……」
 振り返った妓夫の顔には、関わんないでおくんなさい、と書いてあったが、
「秋月さんといっち仲が良かったのは、わっちだ。少しで良けりゃ、わっちが話を聞きんしょう」
と見世の表の、出入口とは反対の端を指さし、そこで格子を挟んで男と向かい合った。遣手だのおかみさんだのが、ちょうどいなかったのが幸いした。
「お兄さん、名は? 今日はどんなご用で?」
 少しばかり興奮している様子の男に、菖蒲は穏やかな声音で話しかける。
「あっしは、おはなさんと同じ長屋だった粂吉(くめきち)と申しやす。あの……おはなさんが亡くなったって聞いて、何か形見になる品があれば、おはなさんのおっかさんに届けてやろうと思って……」
 粂吉の、頬のそげたような顔つきや、食い入るような眼差しを見れば、粂吉が秋月に思いを寄せていた、いや、今もまだ、思いを絶ち切れずにいるであろうことは明らかだった。形見の品が欲しいのは、粂吉自身なのかもしれない。
 そしてまた、いかにも実直そうな粂吉のような男を、秋月のような女が嫌っていたとは思えなかった。
 秋月が捨ててきたのは、母親だけではなかったのだと思い、菖蒲はほんの少しの間、言葉を失った。
「……申し訳ありいせん。秋月さんの使っていらしたものは、着る物から湯呑みまでみイんな、すぐに見世の方で……。廓とはそういうところでありいす」
「……そうでしたか。……あの……おはなさんは、ここでは、どんなふうに……」
「ここでは……」
 思わず言い淀んだ。無論、元気で暮らしていたわけではないし、だからと言って、秋月の遊女としての働きぶりを粂吉に伝えるのは愚かだ。
「秋月さんは……そう、ずうっと綺麗で穏やかで、優しいお人でありんした」
 やっと絞り出した言葉に、粂吉は幾度(いくたび)も頷いた。
「ありがとうございやした。お手間を取らせてすいません。あっしはこれで……」
「あの……」
 帰ろうとする粂吉を、菖蒲は呼びとめて、
「あの、確かおすずさんと仰いましたか、秋月さんのおっかさんは、どうしておいでで……?」
「ああ……」
 粂吉が顔を曇らせた。
「ずうっと、おはなさんがこちらに来てからずうっと、人が変わったようになって、家(うち)ンなかに閉じこもっていやす。おはなさんが亡くなったって報せが来ても、弔いも、こちらに任せっきりで」
「やっぱり、お寂しくて?」
「よく分かりやせん。それもあると思いやすが、何より長屋の皆が、おすずさんに冷たくなりやした。借金があったふうでもないのに、娘を吉原に売っ払って、その金でのうのうと暮らしてるって噂が、もうそこらじゅうに広まってて……。おはなさんたちにどんな事情があったのかは知りやせんが、おはなさんが身売りをしたのは、おすずさんのため、おすずさんを幸せにするために違いないんで……。そのおすずさんが、家(うち)ンなかに閉じこもらなくちゃなんねえようになっちまったら、身売りしたおはなさんがかわいそうじゃねえかと、あっしなんかは思うんですが……」
 違う、と、雷に打たれたように菖蒲は思った。違う。粂吉はお人よし過ぎる。だから分からないのだ。
 菖蒲は思い至らなかったが、長く母親と長屋の女房連中のなかで暮らしていた秋月が、自分の身売りを周りの女房連中がどう捉えるか気づかなかったわけがない。そして母親に、今更新しい土地で一から生活を始める気力などないことも、充分承知していたはずだ。 秋月が菖蒲に語った身売りの理由が、嘘偽りだったとは思わない。ただ、秋月は、もう一つあった理由を口にしなかったのだ。
 秋月は、おはなは、自分が母親から一方的に背負わされていた孤独や悲しみを、最も冷酷な方法で母親に突き返し、背負わせたのだ。
 粂吉の手前、出来る限り尋常な振舞いをしながらも、菖蒲の胸は激しく脈打ち、喉は乾ききっていた。

 その後、もう一人客の相手をした菖蒲は、寝入った客の傍らで、格子窓から外を眺めていた。
 澄んだ夜更けの空に、少し欠けた月がかかっている。
 (秋の月だね、秋月さん……)
 いつも穏やかで優しかった秋月に、菖蒲は憧れ、密かに苦しめられていた。
 しかしその秋月にさえ、消せなかった苦しみ、苦しみの果ての冷酷な選択があったのだ。そのことが菖蒲の胸にしみている。
 菖蒲を今の境遇に追いやった張本人である喜八は、今も時折、吉原をうろうろしている。平気な顔で橋屋の前を通ったりする。
 どこぞの馴染みの女に熱くなっているのか、それともまた女を売る算段でもしているのかは知らない。
 一方、菖蒲は、吉原に来てから二年、だいぶ知り合いも増えた。客のなかには、それなりに力のある男もいる。
 喜八との、歪な縁(えにし)の糸は、まだ切れていないはず、と思う。
 喜八を憎み、同時に己も憎み、苦しんで、苦しんで、それでも許すことも忘れることも出来なかったのだ。ならば喜八にも思い知らせたい。きっと方法はある。懸命に手繰れば機会は訪れる。いくら困難な道でも、それは、希望だ。
 もう随分と長い間、心のなかで張りつめていた氷のようなものが、ゆるゆると溶けていくのを感じたとき、菖蒲の両頬を涙が伝った。
 視界はぼやけていたが、姿勢を正した菖蒲は、月に向かって手を合わせた。

                        了




このブログへのチップ   101100pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:


くる天
officematsunaga
速報情報は、オリジナル取材ネタも含めてtwitterで無料公開!
twitter

【オフイス・マツナガのブログ】

【CONTACT/連絡先】

カレンダー
<<2012年03月>>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
マーケット情報
by 株価チャート「ストチャ」


FX経済指標


会員制システム
会費は月額1000円で、すべての記事、すべての連載、バックナンバーを見ることができます。また、一般には入手困難な資料等をダウンロードできます。
 購読の規約に関しては、くる天 よくある質問を参考ください。


会費の支払い方・課金の仕方

1:くる天へ会員登録する。
2:ポイントを購入する。
3:記事を購入する 。
 という手順となります。
 初めての課金の申し込み方

返金システムに関して

なお、会費を支払い購読されて「これは課金に値しない」と判断された方には、すみやかに返金に応じます。詳細は、返金システムに関してを参考ください。

入稿後は加筆・修正しません

有料会員制度のサイトという性格と、くる天さんのシステムから、有料記事に関しては入稿後の修正、訂正はきかないようになっています。そのため誤字・脱字・錯誤が含まれる場合があります。誤字・脱字・錯誤等の修正に関しては、別途、指摘させていただく場合があります。誤字・脱字・錯誤  修正情報

皆様へのお願い

 申し込まれたアクセスコード、パスワードを他人に教えたり、譲渡する行為は犯罪行為です。すでに、第三者におしえてしまった!という方は、すみやかにパスワードの変更をお願いします。やむなき場合は、しかるべき対応をさせていただきます。
皆様へのお願い  
当サイト連載コラム
週刊日程表

本日のマーケット

今週の永田町

永田町レポート

本日のオフレコ情報

遠藤顧問の歴史だよ

時代小説発掘(無料公開)

カテゴリ
全て (3356)
2014衆議院選挙当落予想 (12)
無料公開記事 (7)
週間日程表 (154)
選挙 (26)
政治 (86)
経済 (6)
社会 (17)
永田町レポート (67)
今週の永田町 (326)
本日のオフレコ情報 (71)
本日の日経225 (29)
本日のマーケット (1654)
特オチ最前線 (75)
瘋癲老人のレイジーな日々 (25)
扱い注意 (38)
ネットでメシウマ!ウェブマーケティングの虚実 (32)
伊藤博一の事件の眼 (23)
鬼デスクの酔いどれ日記 (44)
アダルトサイト運営奮闘記 (3)
遠藤顧問の歴史だよ (30)
業界記者の覆面レポート (2)
真名のケーザイ探検 (27)
ホッピー・モツ焼・闇市の世界 (4)
ネットでビビるな!ネット音痴の業界人へ (14)
今週のマスコミがびびったネットネタ by 野次馬 (10)
アラカルター久里&占い軍団 (46)
コーヒーブレイク・エクササイズ編 (64)
コーヒーブレイク・ボイスエクササイズ編 (12)
医読同源 (1)
永田町奥の院を新人記者「僕」行く (12)
アンコール (2)
「永田町に棲んだ女たち」2 (13)
「永田町に棲んだ女たち」 (15)
ぼやき三毛猫 (49)
白川司郎訴訟関係 (4)
動画で go !!!! (7)
縄文だよ!!!! (4)
【時代小説発掘】 (204)
2009年 衆議院選挙  最新調査データ (26)
衆議院選挙 選挙区レポート (4)
島田が行く!報道現場の盲点 (2)
誤字・脱字・錯誤  修正情報 (6)
見落とすな!ネット情報・リンク先・保存先 (3)
「永田町に棲んだ女たち・特別番外編」 (8)
雑誌販売動向 (7)
最近の記事
12/06 12:26 江戸浅草物語14「月こそ心よ花こそ心よ」 (無料公開)
11/15 15:30 〈助太刀兵法46〉北斎蛸踊り(8) (無料公開)
10/26 08:49 「本日のマーケット」(FX編)・・・今週は日米の金融政策イベントに注意。
10/26 08:40 「本日のマーケット」(株式編)・・・ 続伸後に日経平均株価が1万9000円台を回復。
10/21 08:39 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円ちょうどの壁を意識。
10/21 08:25 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、方向感の出づらい展開。
10/19 08:33 「本日のマーケット」(FX編)・・・午前11時に発表される中国の一連の経済指標に注目
10/19 08:23 「本日のマーケット」(株式編)・・・午前11時、中国経済の指標しだい。
10/14 08:48 「本日のマーケット」(FX編)・・・昨日に続き中国の経済指標。米9月小売売上高。
10/14 08:31 「本日のマーケット」(株式編)・・・前日の動きが継続し軟調な展開。
10/13 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円大台を中心に方向感に欠ける動きが当面続きそう
10/13 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・5日線(前週末9日時点で1万8218円)が下値を支え
10/05 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京タイムではドル円やクロス円は押し目買いが優勢
10/05 08:34 「本日のマーケット」(株式編)・・・続伸後、日経平均株価が1万8000円に迫る。
10/04 12:07 江戸浅草物語13「天海僧正の結界が破られる時、魔界の者たちの進撃が始まるのか」 (無料公開)
10/02 08:44 「本日のマーケット」(FX編)・・・米雇用統計を控えた様子見姿勢
10/02 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・週末要因や米雇用統計を前にポジション調整
10/01 08:47 「本日のマーケット」(FX編)・・・9月日銀短観、9月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)などが材料。
10/01 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・欧米株式の上昇を受けて買いが先行後、もみ合い。
09/30 08:52 「本日のマーケット」(FX編)・・・日中は119円後半のもみあい
09/30 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・反発後、上値が重い展開。
09/29 08:55 「本日のマーケット」(FX編)・・・株安・円高パターンの継続はドル高圧力を後退
09/29 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落後に落ち着きどころを探る展開。
09/28 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京時間のドル/円は120円半ばを中心にもみあい。
09/28 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、もみ合い。
09/25 08:53 「本日のマーケット」(FX編)・・・・朝方、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が年内利上げが適切との見方を
09/25 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・引き続き弱含みで推移。直近の安値1万7415円61銭を意識。
09/24 08:37 「本日のマーケット」(FX編)・・・・連休明けの東京時間のドル/円は120円前半を中心にもみ合う展開。
09/24 08:26 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落スタート。連休中にNYダウが軟調に推移。
09/20 10:55 〈助太刀兵法45〉北斎蛸踊り(7)(無料公開)
オフイス・マツナガのサイト
[現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガ書籍部]

[今週のキーワードbyオフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガのブログWordPress版]

[週刊日程表(アクセス規制有)]

[調査分析報道・資料倉庫]

【公にされない公の資料を公開】

【その他 オフイス・マツナガweb管理人】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近のコメント
風雲 念流剣 七 (無料公開)(鮨廾賚此丙郤圈)
宿志の剣 三 (無料公開)(会話スキル★吉野)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(管理人:kitaoka)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(珈琲好き)
■この国の最大の問題点は「スパイ防止法案」がない点。マスコミだけでなく、政党にも外国勢力が跋扈。(珈琲好き)
イチローストレッチが止まらない!(バーバリー 時計)
■あまりにあっけなく、野田民主党惨敗。あまりにあっけなく、安部自民党大勝利(takeshi.komi)
時代小説発掘 !!!!!告知!!!!!()
〈助太刀兵法21〉 尾道かんざし燈籠 (無料公開)(モンクレール ダウン)
薩摩いろは歌 雌伏編(十一)痛撃(無料公開)  (株式の初心者)
ブログ内検索

RSS
携帯からも見られます!
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。

Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved