英国でも13日に英CPI、14日に週平均賃金の重要な統計指標の発表があります。イギリス中央銀行(BOE)は米国より先に利上げに踏み切らないとの観測もあり、市場の経済指標に敏感に反応する気配もなさそうです。英CPIが原油安で低下方向に動く一方で、賃金は上昇基調にあり、錯綜した条件が重なり、英ポンドも上下の変動を繰り返しそうです。
◆米ドル/円の予測レンジ ドル/円の具体的な予想としては「118.85〜121.00円/米ドル」(10/5〜10/9:119.63〜120.57円、同期間の当事務所予想:118.0〜121.0、ほぼ予想の範囲内)。
10月のFOMCで利上げ開始期待が高まると、121円台に乗せる強含みの展開になる可能性は残っています。先週の動きから予想できるのは、米利上げ期待の高まりは株安・リスクオフにつながることから、米ドル/円の上値が抑えられる可能性はあるでしょう。
◆ユーロ/米ドル、ユーロ/円の予測レンジ ユーロ/米ドルは「1.1100〜1.1355米ドル/ユーロ」(10/5〜10/9:米ドル/ユーロ:1.1172〜1.1289米ドル、同期間の当事務所予想:1.1105〜1.1275米ドル、上限がやや上振れ)、ユーロ/円は「132.50〜137.00円/ユーロ」(10/5〜10/9:133.40〜135.72円、同期間の当事務所予想:132.0〜136.5円、ほぼ予想の範囲内)とそれぞれ予測します。
ユーロ/米ドルも方向感を探る動きで、1.12米ドル/ユーロが境になりそう。14日発表の米小売売上高、15日の米コアCPIの上振れで、ユーロ/米ドルの下押し要因の一つとなり得ます。半面、13日に発表の中国輸出入統計や、14日に発表の中国CPIなどの下振れで、ユーロ買いに入る展開になることも予想できるので、気が抜けません。独ZEW期待指数の発表を13日に控え、悪化が継続していたとしても、市場の反応は限定的と見るのが一般的でしょう。
◆豪ドル/米ドル、豪ドル/円の予測レンジ 豪ドル/米ドルの予測レンジは「0.7155〜0.7510米ドル/豪ドル」(10/5〜10/9:0.7035〜0.7235米ドル/豪ドル、同期間の当事務所予想:0.6885〜0.7085米ドル、全体的に上振れ気配)、豪ドル/円の予測レンジは「84.55〜88.90円/豪ドル」(10/5〜10/9:84.49〜86.89円、同期間の当事務所予想:82.60〜86.00円、下限が大幅に下振れ)と予測します。
先週は、米雇用統計の弱含みを受け、リスクオンの相場展開となりました。原油のコモディティ価格やアジア通貨と歩調を合わせ、大幅に反発する動きとなりました。今週も、先週と同様に世界的な景気減速感を払しょくできているわけではないので、アジア通貨と新興国通貨とともに一段高めに張り付く可能性はないとは言い切れないでしょう。
豪ドル/米ドルや豪ドル/円は、本年8月最終週以降、ダブルボトムを形成しつつあります。これまでの上限の0.7319米ドル、88.45円をそれぞれ上抜けすると、登り切れば下り坂の下落トレンドに反転する可能性はあるでしょう。
*******************************
FX取引で一番気になる為替市場。「こういう見方もあるんだな」という程度で閲覧してください。当事務所での見解は、あくまでも当事務所の見解です。投資はあくまでも自己責任でお願いいまします。ご理解をいただけた方は、下のランキングをポチっと押してください。
↓
人気ブログランキングへ