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民主党は小沢氏の問題を積極的に活かす対処をすべし
[随想]
2010年10月12日 10時9分の記事

 民主党は、小沢氏の問題が、喉に刺さった棘のように苦悶している。
しかし、この問題を、むしろ積極的に日本の社会構造を変える機会と発想の転換を図って欲しい。 
 今や、検察の捜査、さらには、検察審査会の制度や、検察審査会の議決にも様々な問題があることが指摘されている。それとともに、この問題は、国民の間に広く知れ渡ってきている。

 このような問題を、抜本的に改善することが、政治の責任ではないのか。それが出来ないのは、小沢氏の問題を政治が利用していたからでないのか。政治家に反省が求められる。むしろこのことが問題の本質である。

 そこに立ち返れば、政治家が考え方を転換さえすれば、小沢氏の問題は「社会構造」の改革に取りかかれる絶好の端緒だと思う。それについて愚見を述べてみたい。


 
 

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 小沢バッシングの背景は、見方を変えると、検察、政権、マスコミの「もたれあい」の構造によるものであるといえる。まず第一にそのもたれ合いの構造の改革が必要である。

 検察の捜査や、検察審査会の日程が、政治日程と奇妙に重なることの追求が必要だと思う。いくら何でも、このように偶然は重ならない。背後に何らかの意図が働いていると考えた方がすっきりする。

 また、テレビ報道でも小沢氏の件に関しては狂ったように「政治と金」の問題を絶叫している。そして「説明責任」を求める。

 その中でも、マスコミに出ている「辞め検」コメンテーターの発言に注目する必要がある。「辞め検」コメンテーターは、法律知識に関しての造詣は深いが、少なくとも小沢氏の問題では反小沢で意見が統一されている。それはおかしいと思うのである。例えば、検察審査会の議決については、郷原氏の反論や問題点の指摘があるので、それについてもっと本質的な議論が必要だと思う。それなのに、郷原氏の意見は、ほとんど取り上げないか無視している。
 仮にもコメンテーターが、検察の立場に立って、政治的な弾圧をそれも公共のテレビで行なうならば問題である。
 やはりマスコミは、双方の立場の意見を紹介すると共に、コメンテーターは、自らの立場を鮮明にして反対意見も紹介した上でコメントすべきだと思う。中立の立場を裝いながら一方の立場に立ってアナウンスすることは間違っている。「辞め検」コメンテーターは、特に検察の問題を取り扱っているときは、少なくともスタジオに出て発言することは控えるべきだと思う。ビデオ等にてコメントすべきだ。そうでないと結果として、マスコミ報道が、世論誘導と云われても仕方がない傾向をもってしまう。
 コメンテーターは決して世論を誘導するのではなく、最終判断については視聴者に譲るというのが正しいのではないか。

 昨今の報道姿勢は、あまりにも一方的でレッテル貼りに狂奔しているのではないか。戦争中の事は知らないが今の報道を見ているとそれを想起させる。このような狂った報道に危機感を抱くものも少なくない。これを改善するために、小沢氏の問題を積極的に使ってほしい。民主党議員はこれらの問題の改善に力を尽くすべきだと思う。

 それとともに、小沢氏はしっかりとした弁護団を組織して、政治に専念してもらうとともに、機会がめぐってくればたとえ起訴されていても堂々と「総理」に立候補するという宣言をして欲しいと願っている。

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