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『モーソー1号』1
[『モーソー1号』]
2008年10月11日 21時32分の記事



S高の制服は、就職時に使えるようなデザインをしています。
それは凄くありがたいことですし、けっこうかわいいんですが・・・
指定のリボンが小さい・・・とか、ブレザーとスカートが同じ色でやだ!とか、いろいろと文句もあるんですよね。
ネクタイでもいいんですが、私はAちゃんにネクタイ売っちゃったのでありません(笑)
まぁ、あっても使わないし、あんまり似合わないので、ノッカは常にリボンです(´∀`*)

それと、今日から文化祭で出した個人部誌の小説を載せていこうと思いますww


イラストはサンドパンです!
私はエスパータイプが好きですが、じめんタイプも攻撃しやすくて好きですd(・∀・*)

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〜今日の日記〜

今日はS高の学校説明会の日。
私は文芸部なので、お手伝いとして誘導係を務めました(*≧∀・)b
その他陸上部や少林寺拳法部とかも説明会のお手伝い☆
正直、休みの日にわざわざ学校に行くのって面倒ですね〜(笑)
だから土日にも部活のある人たちをなるべく選んだのでしょうが・・・。

開始は1時半ですが、集合は12時。
早くに来る人もいれば、遅くに来る人もいますからねぇ〜→うちの学校と同じじゃん♪

先生からは、「正式な格好で来てください」と言われていたので、指定のベストを着て来なければいけませんでした・・・(泣)
だってくすんだ薄緑色ですよ・・・!?
私も中三の時、S高の学校説明会に行きましたが、「スカートやブレザーはともかく、あれはないよなぁ」と心の中でぶつぶつ言ってました(>ロ<*)
幸い、指定のものじゃなくても許される学校だから良かったですけどw
でも、学校に着いでみると、その指定ベストを着てるのは私だけでした・・・。なんだか損した感じ(_ _lll)
でも、実際時間が来てみると、そんなのどうでもよくなって来るb
正式な格好してれば説明会に来る人からの印象は良いですしねw

それに、誘導する際、保護者の方から質問を受けたりして、けっこう楽しかったです(〃∇〃)
こういう手伝いは、「役に立ってる」って実感がしてすごく嬉しいんですよね☆

こうして仕事を終え、Cちゃんと他愛もない会話をしてから帰路につきます。

きっと今日の説明会に来た人の中には、来年新入生になる子たちが居る。
そして、それを応援できる。
そんな立場にある自分。
それはすごく新鮮な気持ちでした!

彼らには、私と同じように夢がある。
S高に入学することが、その夢への架け橋になったり、きっかけになったら、きっと素敵な高校生活を送れるはず。
次期先輩となるであろう私は、今日のお手伝いを通して、そんな風に思いました(o・∀<o)☆゜+


*********

〜私の小説〜
『モーソー1号』1

 あたしは間に合うか間に合わないかの瀬戸際で駆け込み乗車した。その列車に乗ることが、まるで習慣のようで、あたしはすっかり油断していた。
 でも、こいつはあたしが思うよりもずっと速く走るし、たくさんの線路の上を旅してるんだ。そう、きっとこれからも。

1.理想たちの想い

 モーソー1号とはかなり長い付き合いだ。この度、あたしはこの列車を利用するだけじゃなくて、一緒に旅をすることにした。
 それはあり得ないくらい唐突な思い付き。大好物のタルトを妹に平らげられた時くらいのショックや、友達の家に勝手に上がりこんで、誕生日パーティーの準備をするくらいのサプライズに匹敵する、かもしれない。
 あたしは何度もこの列車に乗ったけど、長旅はしたこと無かった。だって、疲れちゃうでしょ?
 でも、今回は、旅をしたい気分になった。なんでなのかは訊かないで。あたしだって知らないから。
 あたしはこのショーセツ駅からいつもモーソー一号に乗ってるんだけど、たまに他の駅からも乗ったりする。
 例えば、ミライ駅とか、カコ駅とかは、利用する中でも回数が多いかな。
 思い出そうと思えば、もっとたくさんの駅名が挙がるけど、今は列車についての話をしようと思う。
 駅の改札はどこのものも全く機能を成さないから、あたしはいつもタダで乗っている。つまり、この電車に切符は不要な物なんだ。子供も大人も関係ない。スイカも必要無いんだ。
 モーソー1号は、あたしのために走ってる。他の乗客も居るんだけど、その人たちはみんな、あたしよりも存在の濃さが薄いから。それはつまり、その人たちがあたしの空想の一部のだからだと思う。あたしはずっと、この列車の真ん中に座って、何かがやってくるのを待っていたし。
 モーソー1号に乗る人たちは、あたしのように列車に乗っていること自体は同じなんだけど、ちょっと違う。立場は同じだけど、ちょっと違う。
 あたしはいつも、その人たちがみんな降り切るまでは下車しないんだ。
 みんなが居なくなってしまった後、余韻に浸りながら一人でモーソー1号を見送る。手を振ってさよならを告げるけど、それは必ず、「また会おうね」のさよならなんだ。そうすると、モーソー1号も同じようにさよならを言ってくれているように思える。これは、一人だからできることだと思うんだ。だから、乗るときも、降りる時もあたしは一人。
 あたしの名前はアタシなのに、他の人はみんな、違う名前を持っている。しかも、変な名前ばっかり。
 ガラ空きのことがほとんどのこの列車にも、あたしの空想という存在感を持つ人々は、それぞれ違う姿形でたまに乗車して来る。それが当たり前のことなんだ。
 顔も名前も全く知らないはずのその人たち。でも、あたしはその人たちをみんな知っている。やっぱり、それはあたしの妄想の一部だからなんだろうなぁ。
 列車が次の駅に停まるのは、早かったり遅かったりでバラバラ。各駅停車でもないし、快速でもないし、急行でもないんだ。モーソー1号は自分勝手だから、あたしには行先なんて分かんない。でも、気が付くと、あのショーセツ駅に戻って来ていたりもする。途中に止まる駅は、日によってみんな違うから、あたしの脳内線路のどこを走っているのか、全くと言っていいほど分からない。
 前に、駅員さんに理由を聞こうと思ったけど、駅員さんなんて、モーソー1号には必要ないみたい。どこを探しても、車内に人は居なかった。運転席も無人だったし。だから、モーソー1号は、自分で突っ走ってるんだ。きっと、あたしが乗っている限りはね。

↓は部誌に使ったモーソー1号の表紙絵ですw

もちろんノッカが書きましたぁφ(´ω`*)



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