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『モーソー1号』10(最終回)
[『モーソー1号』]
2009年5月20日 1時20分の記事



こんばんはww
深夜のブログ更新は欠伸との戦いです(´Д`。)
明日は珍しく小テストがないので、こうして書いてみました。

それと、この間の17日日曜日に、歌の発表会がありました。
アガリ症のノッカもけっこう頑張った!
「マイ・フェア・レディ」という映画でオードリー・ヘップバーンが歌っていた、「踊り明かそう」という曲を歌ったんですが、はっきり言ってこれは難しい曲でしたぁ・・・・。(やっぱり多少ミスもあったし;)

一方で、妹は「カントリーロード」を歌ったんですが・・・会場に涙ぐんでる人が居てびっくりしましたΣ(・ロ・;)

それに、今回の発表会を通して、妹に先を越されたような劣等感が湧き、現在は自信喪失の一歩手前を歩いています(泣)

学校も忙しいし、そろそろ声学も辞めようかなぁ・・・・。
(ドレス着て歌えたから実は悔いはないのです♪笑っ)

今日はパラセクトです〜
色に迷った;;;

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↑発表会で着たドレスです♪


〜私の小説〜
『モーソー1号』10(最終回)

 ふとそっちに顔を向けると、青い制服を着た駅員さんが立っていた。
 「駅員さんは居ないはずなのに!」
 モーソーの1号の隅から隅まで調べたあたしが言うのだから、間違いはないはず。なのに、目の前には、その駅員さんが居る。
 「おれを駅員さんだと思いますか?」
 その人は言った。
 「どうして?」
 「おれが誰だか分かっているくせに」
 確かに。あたしはこの列車に乗る人全てを知っている。あたしの頭の中に居るのだから、知らないはずはないのに。そういえば、彼は、どこか似ている。何となくテキトーそうなところとか、気まぐれそうなところとか、「どうしようがあんたの勝手だ」みたいに思ってそうなこととか、ちょっぴり荒っぽそうなのに、優しそうな顔してるところとか。
 ・・・・・・そう、モーソー1号に似ている。
 「分かる? おれのこと」
 「うん。君はこの電車だよね」
 彼は頷いた。こんなこと、あたしの妄想だからこそあり得る。あたしは今、自分が乗ってる電車と会話しているんだ。
 モーソー1号は、あたしの目の前の席じゃなくて、すぐ隣に座った。こんなの初めてだ。
 彼は、こんなに近いところに居たんだろうか。妄想することが、こんなに日常的なことになってたのかな。だって、彼が隣に座っていても、全く違和感がないんだもん。
 「なんで現れたの?」
 あたしは知っているはずなのに訊いた。
 「アタシさん、一人が怖い?」
 「一人なんか怖くないよ」
 あたしってなんていじっぱりなんだろう。どこまで素直じゃないの? 妄想にまで嘘吐くなんて。
 モーソー1号、いわゆるあたしの妄想は、クスクスと笑った。彼も分かっているんだよね。あたしのプライドの高さのこと。普段は低めているプライドも、時には宇宙に届くくらい高くなってしまうことがあるってことを。
 「妄想の旅は楽しかった?」
 「 “かった?”って何?あたしはまだまだ旅するんだからね」
 「もう直ぐ終点なのに?」
 「え!?」
 あたしは窓の外を見た。もう夕方だ。多分この世界の中だけなんだけれど。
 「妄想に終点なんてないよ」
 隣を見ると、妄想はすでにそこには居なかった。
 そっかぁ、あたし、現実から逃げようとしてこの電車に乗ってるわけじゃなかったんだなぁ。現実はもうとっくに楽しい世界に変わったのに、何で旅をしようなんて思ったのだろう。いつでもどこでも、モーソー1号には乗れるし、降りることもできる。それなのに、何でずっと居座ろうとしたんだろう?
 「きっと確かめたかったんだね、あたしは」
 今は楽しい。妄想も、現実も。だから、どちらの世界に居ても、私は輝いているに違いない。だからきっと、これは約束。これからもずっと、あたしの世界を楽しむための、モーソー1号との約束なんだ。
 窓の外は急に真昼間の景色になって、緑の草木を照らしだした。どこを走っているのか知らないけど、深い深い森のようだった。それでも、お日様の光はあたしの元へ届いて来た。とっても暖かくて心地がいい。
 「ほら、終点だよ」
 初めてアナウンスが車内に響いた。
 電車が止まった。見たことのあるホームだ。あたしはギシギシと言う床をのんびり歩いて、黄色い線の内側へスキップする。
 「楽しかったよ。また乗せてね、モーソー1号」
 そう言って、あたしは階段の方へ歩いて行った。
 ふと何かを感じて電車の方を振り返り、あたしは安心した。ここがショーセツ駅だったことや、妄想が、車内から手を振って見送ってくれていたことに。


あとがき

長かった『モーソー1号』も今回で無事完結いたしました!
ただ、一つ確認しておきたいのは、「アタシさん」がノッカの妄想の中のノッカだということ。
だから、この作品では完全に自分をあらわにしているとはまだ言えない状態なのです(´ω`*)
だけれど、『モーソー1号』は去年文芸部で出した初めての個人部誌なので、思い入れはけっこう強いんですよね。
物語という媒介を通してだけど、こうして限りなく本当の自分に近い自分を表現できるのは、とても清々しいことです。

これからも多くの作品を公開して行こうと思いますので、みなさん、これからもよろしくお付き合いお願いします。


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