面白かった3月19日のTBS『世界ふしぎ発見!』? | |
[日本の政治] | |
2016年3月21日 23時53分の記事 | |
3月19日のTBS『世界ふしぎ発見!』は、「アンチエイジングも!花粉症も!脳も! 知られざる腸内細菌パワー!」と題して腸内細菌についてのものでしたが、番組では、腸内細菌について非常に面白ことが言われていました。 世界ふしぎ発見!「アンチエイジングも!花粉症も!脳も! 知られざる腸内細菌パワー!」(2016年3月19日 TBS)
その中で特に印象に残ったことがいくつかあります。まず、腸内フローラと呼ばれる腸内細菌は、100兆個にものぼり、重さは個人差がありますが、1kgから1.5kgで、その重さは脳の重さと同じであると言うことです。 また、脳腸相関(脳腸軸)というものがあり、脳と腸が双方向で情報伝達を行っていて生体ネットワークを成していることも非常に印象的でした。腸が「第二の脳」と呼ばれる所以ですが、そこに上記の腸内フローラの反応が関係していることは間違いありません。 そして、もう一つ印象に残ったことがありました。それはある老人ホームで発酵食品である甘酒の摂取をしたことで認知症などに改善が見られたというものです。ただ、このことのポイントは、甘酒の発酵に使用する麹菌は、摂取する人の母親の生まれた土地のものが効果的であると言うことです。つまり、土地ごとに生息する菌と人の腸内細菌の関係に相関があると考えられるということですが、これは個別地域の菌が脳に影響しているということでもあります。まだ相関関係があるかもしれないというレベルのことですが、これは細菌に人が大きく影響されている可能性を示唆しています。 『ザ・フナイ 2016年3月号』や本ブログ「地球の生命環境」(2016年2月24日)で、ガイアのことについて触れましたが、地球の生命環境というのは、実は地球だけでは成り立たず、地球上にバクテリアなど細菌が行き渡って初めて、生命環境(ガイア)が生まれます。バクテリア、細菌や藻類が実は地球の生命環境をつくり出し、同時に地球の生命のベースなのです。 この地球生命環境の本質は、私たちの認識をコペルニクス的に180度変える必要性を示唆しているものと考えます。『世界ふしぎ発見!』で伝えられていた腸内フローラや脳腸相関というのは健康に良いとか健康を整えるという脈略で伝えられます。つまり私たちにとって「利益」があるという視点で語られます。それはそれで良いのですが、しかしそれは本質ではないと言うことです。 バクテリア、細菌や藻類が地球の生命環境をつくり出し、同時に地球の生命のベースであると言うことは、それらは地球における主役であり、生命の種と言うことです。そして地球の生命環境はそのために存在すると言うことです。 ですので、腸内フローラというのは、細菌が生きるために人間が存在するということになります。つまり人間は細菌にとってはガイアの一部で人間は細菌にとって生存するための環境ということですし、そうやって人間は地球生命環境に組み込まれていると言うことでもあります。このことを実は『世界ふしぎ発見!』で伝えられたことは示唆しているのですが、その中で脳腸相関というのは、実は腸は第二の脳ではなく、腸が主役ということでもあります。このようなことを含めてガイアなのであると考えます。このことは非常に重要で、とかく人間が地球の主役と思っていると見落としがちですが、実は本質は違うものと考えます。 ただ、人間にこのことを知覚することができる「脳」があると言うことは、まさにガイアにおいて人類がこの生命環境を維持・発展させるために役割を与えられたということでしょう。その役割を見失い暴走すれば、ガイアという生命環境・生命の摂理から外れることを意味し、しっぺ返しを受けることになると言えます。地球環境問題の本質はここにあるものと考えます。人間は地球環境の中で生かされているのです。 「面白かった3月19日のTBS『世界ふしぎ発見!』?」(2016年3月22日)へ続く。 | |
このブログへのチップ 0pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] [チップをあげる] |
このブログの評価 ★★★★★ [このブログの評価を見る] [この記事を評価する] |
◆この記事へのコメント | |
コメントはありません。 | |
◆この記事へのトラックバック | |
トラックバックはありません。 トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/349464 |