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東京オリンピックは2022年に開催すべき
[日本の政治]
2020年12月31日 23時20分の記事

今年開催予定の東京オリンピックは、新型コロナウイルス感染症問題で延期になりました。そして延期になった大会まであと7ヶ月。しかし、いまだ日本だけではなく世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるっています。すでに現時点で7ヶ月後の開催は限りなく不可能に近くなっていると考えます。

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大会は、7ヶ月後にポッと湧き出たように行われるわけではありません。会場の準備などの開催準備があり、それを長い時間をかけて行う必要があります。しかし、これから新型コロナウイルスの感染がさらに拡大した場合、スタッフなどが集まったりすることもままならない状況も出現することでしょう。そして、何よりもアスリートの準備もあります。さらに大会出場のアスリートの選考も公正、万端に行われるか甚だ疑問です。これは日本だけではなく世界中でそうでしょう。
一方、日本の状況を観れば、スガ政権はまったく感染を抑止する意思を見せていません。また、東京都の小池知事もいつも会見でべらべら話すだけで、何もやらずリーダーシップの『リ』の字も感じさせません。その象徴が知事の足下で生じた都営大江戸線職員のクラスターでしょう。このようなことで営業が滞るのですから、不注意で済まされることではありません。ただただトップの知事に感染抑止をするつもりがないからこのような事態になるわけです。このように新型コロナウイルス感染抑止を、オリンピックホストである日本政府も東京都もやる気がないのに、これで7ヶ月後に大会開催できると考える方が間違っています。

「都営大江戸線 新たに職員21人の感染確認」(2020年12月31日 日本テレビ)

このような状態を考えれば、余裕をもって2022年に開催した方が良いのは間違いありません。そもそも、2021年開催はアベ氏が決めたことで、さらに2022年開催も可能であることが、以下の記事を観ればよくわかります。

「森会長が語る舞台裏 『なぜ1年』問われ首相は断言した」(2020年4月1日 朝日新聞)

本ブログ「新型コロナウイルス――感染収束に焦点があたっていない」(2020年11月29日)で取り上げたように、首相辞任の意向を表明した8月28日、アベ氏は、新型コロナウイルスについて冬を見据えて実施すべき対応策を取りまとめることができたと豪語していたわけです。しかし、その結果が、現状であるわけです。基本的にアベ氏が無脳なのはどうしても隠せない事実です。そして、嘘つき。以下の記事を観れば、アベ氏の病的な虚言の程がよくわかります。

「安倍前首相は『桜前夜祭』と『コロナ』でどんな“嘘”をついたのか 史上最悪の嘘つき総理ぶり全開、絶句するしかないトンデモ発言を振り返る」(2020年12月31日 リテラ)

嘘つき、自分のことしか考えない、そして無脳。そのような人物は無視すべきです。そして、そのような人物が勝手に決めた無理なスケジュールである2021年開催をやめて、2022年の開催にすべきでしょう。結局、アベ氏は自分のことしか考えていないと考えます。実際、2021年開催はアベ氏が勝手に決めたのであって、最も大事な国民の意思が反映されているわけではないのです。国民の意思をまったく問うていません。
むしろ、2021年7月以降、聖火をアテネから感染が終息した地域を順にリレーさせ、1年をかけて世界の平和と安寧の聖なる火が日本、東京を目指すということにすべきでしょう。このようなことができれば、その効果はプライスレス、数十兆円、数百兆千の効果があると考えます。新型コロナウイルスでこれだけの災厄が世界中であったわけで、これは良くも悪くも全人類が初めてもった共通体験であるわけです。その共通体験を聖火のリレーによって喜びと希望、連帯、平和に変えるべきなのです。そして、その象徴、終着点が日本、東京になるわけです。これはものすごいことなのです。そのためには、開催を急ぐのではなく、十分に時間をとって準備をしてやるべきなのです。世界中の喜びと希望、連帯、平和の象徴が日本、東京になる。日本にとってはまたとない千載一遇のチャンスなのです。

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片桐勇治(政治評論家) さん
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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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