予想を1週間サボってしまいました。暑くて頭の中がヒート・アップすると予想が大きくぶれるので、掲載を見送りました。悪しからず!
さて、今週の動向は、切り下げ続きの中国・人民元の動向がすべてのカギを握っているようです。新興国・中国の金融市場への影響力は高まりつつあるばかりです。
私が現役の記者時代は、世界貿易機関(WTO)加盟問題で大きく揺れていた時代ですが、無事に加盟が済むと、あらゆる分野で影響力を及ぼすようになりました。なんせ、人口が12億人以上いるのですから、その影響力は半端ではありません。
アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立主導権を握った中国の影響力は高まるばかりで、うっかりすると米ドルやユーロをしのぐ通貨になるかもしれません。「数は力なり」なのかもしれません。
◆米ドル/円の予測レンジ 見出し通り、米ドル/円の予測レンジは125円を境に、動く可能性があります。人民元下落のペースや、日本の第2四半期GDPの個人消費の低迷さ(マイナス1.8%)などの影響で、125円半ばまで円安が進む可能性があります。
日銀の追加緩和策を望む期待の思惑も折り重なると、125円半ばを超える動きを示す可能性もあります。人民元の切り下げで、人民元/円の相場が円高基調で振れています。人民元が再び125円台をうかがう状況になるかもしれません。
一方、米コアCPIについては、前年比プラス1.9%の伸び率となっており、米利上げ期待が高まりつつあります。時期がいつ頃になりそうなのかは、後日に譲ります。
NY連銀発表の製造業景況指数や、住宅着工・建設許可件数、中古住宅販売などの主要な経済指標の発表が目白押しです。その数字で一喜一憂の動きを示すので、注視しておく必要があるでしょう。
具体的な予想としては「123.90〜125.55円/米ドル」(8/10〜8/14:123.79〜125.28円/米ドル、同期間の当事務所予想:-)で、中国・人民元の下落の影響をどこまで受けるのかで様相が大きく変わります。中国の金融市場から目が離せません。
◆ユーロ/米ドル、ユーロ/円の予測レンジ ユーロ/米ドルは「1.0975〜1.1305米ドル/ユーロ」(8/10〜8/14:米ドル/ユーロ1.0925〜1.1214米ドル、同期間の当事務所予想:-)、ユーロ/円は「136.8〜139.5円/ユーロ」(8/10〜8/14:136.12〜138.86円、同期間の当事務所予想:-)とそれぞれ予測します。
今週は、欧州圏で重要な指標の発表がなく、米経済指標の動きに反応する格好での推移となりそうです。やはりユーロでも中国・人民元安の継続の影響を引きずる格好で、「ユーロの避難通貨」としての位置づけが一層確定的になりそうな雰囲気です。
◆豪ドル/米ドル、豪ドル/円の予測レンジ 豪ドル/米ドルの予測レンジは「0.7210〜0.7440米ドル/豪ドル」(8/10〜8/14:0.7216〜0.7450米ドル/豪ドル、同期間の当事務所予想:-)、豪ドル/円の予測レンジは「90.25〜92.65円」(8/10〜8/14:90.35〜92.69円、同期間の当事務所予想:-)と予測します。
個別の材料に乏しい豪ドル/米ドル市場。人民元の下落ペースに乗せられて、コモディティ価格の反応がどのように動くのかが気になるところです。
中国の景気減退懸念が根強い中で、人民元の下落が再び始まると、原油価格や銅といった非鉄金属系のコモディティ価格の下落の下落にもつながり、豪ドルも下押し圧力となるかもしれません。豪RBA議事要旨も、四半期金融政策生命が今月初めに発表されており、追加材料がない限り変動要因とはなりにくいでしょう。
*****************************************************
FX取引で一番気になる為替市場。「こういう見方もあるんだな」という程度で閲覧してください。当事務所での見解は、あくまでも当事務所の見解です。投資はあくまでも自己責任でお願いいまします。ご理解をいただけた方は、下のランキングをポチっと押してください。
↓
人気ブログランキングへ