パラレルワールドの再考 | |
[スピリチュアル] | |
2013年9月26日 2時36分の記事 | |
今回は、パラレルワールドについて少し述べたいと思います。 パラレルワールド(並行世界)というのは、バシャールの考え方が有名ですし、わかりやすいですよね。 また、昨日お話した予知の例でもわかるように、パラレルワールドの考え方を用いて初めて説明可能なこともあったりします。 ただ、パラレルワールドというのは、説明を聞くとなんとなく納得できたような気がしますが、本当にそうなのかと考えていくと、どうも信じがたい部分もあったりします。 例えば、セスはパラレルワールドという言葉ではなく、蓋然性という考え方でほぼ同一内容と思われることを説明していくんですが、個人レベルでは、AさんはBさんと結婚している現実もありつつ、他の蓋然性では結婚していない現実があったり、あるいはCさんと結婚している現実があります。 同じAさんを取り巻く世界が、たった一つではなく複数存在しているというのです。 しかも、それらの複数の蓋然性に基づく世界における人間関係が、他の蓋然性においても影響し合うという興味深い事実があったりもします。
ところが、これを個人レベルではなく集団レベルに拡大すると、我々の常識的感覚では違和感を感じることがあります。 例えば、歴史的事実について考えてみるとどうでしょう。 今の我々にとってほぼ普遍的事実と言える、日本の安土桃山時代。 当時、織田信長は天下統一の目前に、部下であった明智光秀に自害に追い込まれます。 しかし、同じように信長の部下であった秀吉が明智光秀を破り、天下統一を果たします。 これが多くの人にとっての歴史的事実だと考えられていますよね。 (本当にそういう事実があったのかは、ここでは追求しません。便宜上そういう事実があったという前提で話しを進めます。) しかし、パラレルワールド理論を集団レベルでも当てはめると、秀吉ではなく明智光秀が天下統一を成し遂げたバージョンもあることになります。 なぜなら、可能性レベルで複数の蓋然的世界が存在していると考えられるからです。 しかし、我々からしたら、秀吉ではなく明智光秀が天下統一を果たした世界というのは、相当に違和感があります。 我々はどこかで、歴史的事実というのは、普遍的事実だと捉えているところがありますし、そう思いたいところがあるからです。 この辺をセスにチャネリングして聞いてみると、こんな答えが返ってきます。 蓋然的世界が適用されるのは、常に「今の自分にとって」という前提がつきます。 私から見た世界というのは、私中心に再構成された世界であって、理論上私がコンタクトしうる存在(つまり、私から見て同一世界にいる存在)というのは、すべて、私から見て蓋然性レベルで再構成された、私と同じ視点に立つ存在なのだと。 ですから、理論上、あらゆる存在は、私と同じ視点に立っているはずですから、私から見て先述のように、当時天下統一をしたのは秀吉であって明智光秀ではないわけですが、隣の家の人にとって天下統一をしたのは秀吉ではなく明智光秀であるという矛盾は生じないことになります。 しかし、これは、すべてのその蓋然性の世界の住人は、私バージョンの視点に再構成された人たちであるということから、そういう疑似的な安定性がもたらされているだけであって、時代を超えて、例えば安土桃山時代に生きていたAさんから見ると、別の世界が展開しているのだと言います。 実際に安土桃山時代に生きていたAさんには、秀吉が天下統一した世界も、明智光秀が天下統一した世界も、ほぼ同レベルの蓋然性で存在していた可能性があります。 つまり、今の私から見た世界の認識が蓋然性レベルで異なっている可能性があるわけです。 そうすると、当時の時代に生きていたAさんにとって、明智光秀が天下をとったバージョンの世界も蓋然性レベルでは存在していて、Aさんを取り巻く人たちにとっても、Aさんがその蓋然的世界を「選択した場合には」、同じように明智光秀が天下をとったと認識することになります。 まとめると、パラレルワールド(蓋然的現実)というのは、その時々の自分から見えている世界であって、その世界においてはあらゆるものが自分バージョンに再構成されているがために、矛盾が生じないのだ、こういうことになります。 それは、上述した個人レベルでも、集団レベルでも、一緒です。 感覚的に納得しがたい部分があるのは、我々は自分自身が自分なりの認識でもって世界を構築しているという事実を受け入れていないからです。 言い換えれば、現実というのは常に、相対的にしか把握できない、絶対的な普遍的現実というのは存在しない、こういうことになります。 最終編集日時:2014年7月31日 18時7分 | |
このブログへのチップ 0pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] [チップをあげる] |
このブログの評価 ★★★★★ [このブログの評価を見る] [この記事を評価する] |
◆この記事へのコメント(投稿順) | |
1. 王蟲 2015年10月8日 18時2分 [返信する] かなり昔の記事へのコメント失礼いたします。imimiさんの記事に関連して、愛知ソニアさんという方のblogの中の「パラレル次元に滑り込んだ実話」というタイトルの話がなかなか興味深いので、タイトルだけ紹介させてもらいました。直接リンクではないので大丈夫かとは思いますが、まずいようでしたら申し訳ありませんが削除してください。何だか益々現実というものが夢でしかないような感覚になってしまいます。
|
|
◆この記事へのトラックバック | |
トラックバックはありません。 トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/imimi/269165 |