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現実世界と意識の世界とのバランスの重要性について
 
2014年7月24日 7時56分の記事

今回は少し、現実世界と意識の世界とのバランスの話をしたいと思います。

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最近、というか意識の世界を旅するようになってすでに7年ほど経ちましたが、

意識だけの世界を旅すればするほど、現実感覚の伴った現実世界で生きることの大切さを痛感するようになりました。

それは、体験がよりリアルだからではない気がします。

今生きているのが現実世界だから大事なんだ・・・それもあるとは思います。

最も大切な点だと今の私が感じているのは、次の点です。

我々は 皆、創造主の分霊を授かっていて、創造主として生き始めるようにいつの時点かでなると感じているのですが、それは主に意識の世界で起き始めることです。

ベクトルでいうと、意識が外側に向かうのではなくて、内側です。

我々は現実世界に生きる中で、常に意識が外に外にと向かっていますよね?

仕事のこと、家のこと、家族のこと、趣味のこと、等々。





今お話しているのは、それらではなくて、自分の内面での出来事です。

私達は普段、自分の内面でいかなる創造的な出来事が起きているのかに全く意識を向けていないばかりか、その存在すら気づいていません。

常に情報を自分の外側に求めようとします。

だからこそ、いろんな本を読んだり、セミナーに出たり、旅行に行ったりするわけですよね。

しかし、いったん自分の内面に目がいき始めると、これらのことはとるに足らないことに思えてきます。

本もセミナーも旅行も必要なくなるんですね。

ですから、本当に覚醒した人というのは、誰の目にも触れていないはずです。

誰の目というのは少し大げさですが、外に意識を向ける必要のない、平凡ではあるが今の自分にフォーカスし続けることのできる人、そういった人である可能性があります。





自分の足元をよく見つめ、家族を大切にし、与えられた仕事を大切にし、日々の生活を生命や環境に対する感謝と共に生きている人、そういった人こそ、

本当は自分の内面に最も目が向いていて、生命の源泉に触れている人物だと感じます。

つまり、自分の内面に目が向かうというのはある意味象徴的な表現にすぎず、

現実世界においては、本当の覚者というのは、例えば朝から晩まで瞑想していれば生まれるかというとそういうわけではなく、

自分が直面する現実が自分の内面から出てきていることに気づいていて、

しかも普段縛りのある現実世界で生きながら、

やがてはより自由度の高い内面世界でもっともっとクリエイティブな創造性を発揮していくための練習・準備として位置付けることのできる人、

こういった人なんだろうと思います。

つまり、別の表現をすれば、現実世界での体験と意識の世界での体験のバランスです。





このバランスがきちんと取れないと、どこかに暴走していってしまいます。

やみくもに外の世界ばかりを探究していても、自分の求めるものが何なのかはわからないと思います。

つまり、「自分」(=エゴ)の「求めるもの」を探し続けている点で、永遠にその答えはやってこないのです。

エゴ(自我)はある意味において、幻想にすぎません。

幻想に過ぎないという事実に気づくには、一度自分の足元を見つめる必要があります。





最近よく、今を生きることの大切さというのを言われるようになりましたよね。

ですが、実はこれは最近ではなく、古い時代に教えられた知識のリバイバル(復興)だと感じます。

誰もそんなこと言っていませんよ。

私の内なるインスピレーションからきています。

古い時代とはいつの時代かと言いますと、ブッダが生きた時代です。

当時はまだ、いろんな意味において、人々の目が開いていない時代でした。

そんな中で、人間としてどう生きるかを説いたのが、ブッダだったと感じます。





つまり、最初から今の仏教のような経典じみたことを教えたのではなくて、

一番最初に弟子に説いたのは、自分が直面する現実をいかに喜びに満ちたものにするかという点にあったと感じます。

今でいうと、引き寄せの法則的と言いますか、自己啓発的と言いますか、しっかりと現実世界にアンカーさせた教えだったと感じます。

それがいつの頃からか、念仏を唱えれば極楽浄土に行けるという話にすり替えられたり、

厳しい座禅などの修養を積んで初めて人は悟りの境地に至れるのだという話に教えがとってかわるようになったんだと感じます。

それは、いつの時点かというのは明確には感じられませんが、少なくともブッダの死後数十年後にはその兆候がすでに現れてきていたようです。

つまり、ブッダから直接教えを受けた程度が徐々に離れていくにしたがって、ブッダという存在が教団内でシンボルとして用いられるようになり、神格化や、偶像化がすすめられていったのだと感じます。

一人の生きた人間としてみるのではなく。





同じことは、キリスト教や、イスラム教など他の宗教にも言えると思います。

昔の宗教はその時代、今でいうスピリチュアリズムの代わりだったわけですが、どの時代においても、現代においても、現実世界と理想世界(意識の世界)とのバランスが重要な気がします。

そのバランスを失すると、現実世界で殺戮に走ったり、互いに殺し合ったり、あるいはロボットのように自分を見失って働き続けたり、

ある意味人生とは、生きていることは喜びであるという根本的な部分を見失ってしまうことがあります。

あるいは、意識の世界にばかりフォーカスしていてもそうです。

意識の世界を一種の避難所のように用いるようになり、ちゃんと地に足をつけて生きようとしなくなることがあります。

ですが、両方必要なんですよね。





現実世界で現実がいかにして創造されるのかを段階をおって学び練習していくことによって、

肉体を脱ぎ捨てて意識がメインの世界に入っていったとき、クリエイティブな創造性に気づき発揮することができます。

つまり、クリエイティブな能力、美、感性、可能性に満ちたあらゆるものを創造するためには、現実世界での練習が必要なんですね。

そのために、我々は今ここに存在しているわけです。




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