第三部 8話【不思議な国、にっぽん】 | |
[ハラベエさんの犬星☆猫星(第三部)] | |
2012年12月21日 10時12分の記事 | |
ハラベエさんの犬星☆猫星 =BEEとハラベエの愛の物語= 作・原 兵 衛 第三部 8話【不思議な国、にっぽん】 UPしましたー♪ 今回のお知らせイラストは 【スコティシュフォールド】 見てねー(((´ω` *)
☆【第0部】【1P】 ☆【第一部】【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】 ☆【第二部】【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】【13P】 ☆【第三部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】 ハラベエさんの犬星☆猫星 =BEEとハラベエの愛の物語= 作・原 兵 衛 第三部 8話【不思議な国、にっぽん】 切歯扼腕どころか、怒髪天を突くハラベエさん。 竹島問題です。 対外的に、国際的に論陣を張ると云うより、国内向けにパフォーマンスを展開して、国民の支持率低下に歯止めを目論む、現大統領の行動に少なからず憤懣を覚えていたハラベエさん、天皇陛下に関する発言や、従軍慰安婦問題に、怒りが爆発しました。 不思議な国ですね。 任期が終わって職を辞するとき、必ずといって良いほど、大統領は、在任中の業績について徹底的に追及されます。 そして、歴代の元大統領は、罪に服することになりました。 一国民が、大統領という絶対的な権力者の座に着けば、可能な限りその権利を行使して、公私ともに意のままに操りたくなるのでしょうか、殊に私事で、親戚身内を要職につけ、一族ぐるみで蓄財を専らにさせるなどやりたい放題だが、任期が終われば槿花一日の栄、飛ぶ鳥落とす身が、打ってかわって弾劾を受ける身となります。 そんな憂き目はまっぴらと、任期の終わりが近付くと、支持率稼ぎに、明らかに人気取りのパフォーマンスに走らざるを得ないのでしょう。 これ見よがしに、実効支配している他国の領土の島を訪れる。 相手の国日本が、太平洋戦争を引き起こした責任を全て受け入れ、無条件で降伏し、戦争を放棄してまで恭順の意を表しているのをいいことに、どさくさまぎれに勝手に地図に線を引いて領有権を主張した初代の大統領……火事場泥棒じゃないですか。 従軍慰安婦問題についても、ハラベエさん云いたいことがあります。 古今東西、人間の歴史は、戦争の歴史と云えます。 血なまぐさい戦いの場で、次の瞬間には命を失うかも知れぬ、刹那刹那を生き抜いた戦士たちの、たぎりにたぎった血が求めたのは、女性でした。 男たちが闘った戦争の歴史と並行して、女性の哀しい歴史が綴られてきたと云えます。 そんな歴史を繰り返すまい、といった思いで、慰安婦を前線近くに派遣したのはあながち間違いとは云えないでしょう……その蔭に、様々な哀しい物語があったとしても……。 支那大陸への侵攻、太平洋戦争の勃発、長期戦の様相を示してきます。 先ず動員されたのが、全国の遊廓から集められた女性たちでした……集められ、行き先を指定され、それぞれジャバゆきさん、唐ゆきさんなどと呼ばれ、それこそ身を粉にして御国のために働いたのです。 戦線の拡大は、女性たちの増員が望まれます。 主に貧しい農村地帯から、女衒(ぜげん、女性を遊女に売る人身売買を職とする)の手により、口減らしの若い女性が集められました。 哀しい時代もありました……女の子は売れるが、売れぬ男児は生まれると早々に、間引きと称して親自らの手で命を絶つこともあったそうです。 本国の日本がこの状態です、支配下にある朝鮮も同じような情況になるのは当然、協力的な現地の遊廓の経営者や、朝鮮にも居た女衒の手で、女性たちは集められたのです。 それが全てとは申しませんが、日本よりも、同じ朝鮮人の女衒の手で送り込まれた女性が大半を占めていたようです。 ハラベエさんが住む部落に中隊規模の部隊が駐屯していましたが、その中隊の炊事班が、庭の一隅のテントで四六時中、コウリャン飯を炊いていました。 コウリャン飯とは、大陸で収穫した高梁(旧満州の乾燥地で栽培されていた、食用・飼料・醸造用のモロコシの一種)を白米に混ぜて炊いた飯で兵隊さんの主食であった。 コウリャンの紫色に染められた飯は、ハラベエ少年達にはお赤飯に見えたのか、自分たちの銀シャリと交換して貰い、祝い事でもしているかのようにはしゃいで食べたものでした 戦争末期、中隊の命令で、五名ほどの学生出身の幹部候補生が寄宿していましたが、その顔触れは次々に替わりました……彼等の襟章はベタの赤で新兵扱い、特攻隊員として出撃と同時に少尉に任官とのことでした……御国のためとはいいながら、命をなげうつ日を待つ日々、どんな思いでその銀シャリを噛みしめたのだろうか、兄と三・四歳と替わらぬ紅顔の群像は、七十年もの歳月を経た今も尚、ハラベエさんの脳裡に生きています。 少尉任官といえば、ポッダム宣言受諾によって任官した、ポッダム少尉があります。 神宮外苑を行進し戦場へ赴いた学徒出陣の学生たち、その日の外苑は小雨に煙っていました……あたかも、涙雨のように。 生き残り、ポッダム少尉に任官した学生がいました。 前にも登場した、俳優の山口さんもその一人で……その生涯は、スターにはなれなかったが、俳優として人生を全うし、充実したものだったと云えます。 一方、任官が凶と出て……一兵士ならともかく、将校なるが故に逃れられなかった……数多の例もあります。 まして、ドイツが裁かれたニュルンベルグ裁判も、日本が裁かれた東京裁判も、勝者が敗者を捌く恣意的な裁判で、杜撰な、とても正義の名の下に行われたとは思えないものでした。 戦場で、飛来した銃弾に、命を奪われるのならともかく、身に覚えのない捕虜虐待などで「デス・バイ・ハンギング」と宣告され、処刑場の露と消えた、数多の御霊(みたま)を思うとき、口惜しさ哀しみに怒りが錯綜します。 爾来、韓国は、日本に追いつき追い越せを国是に、今や電機産業、自動車産業に於いては、世界に冠たる輸出大国となっています。 にもかかわらず、半世紀以上も過ぎているにもかかわらず、問題視することによって、己の手柄にしようとする魂胆が見え見えです。 日本軍が、暴力的に有無を云わせず拉致していったのだから、その女性たちに賠償金を……というのは、勝者は善敗者を悪として裁かれた東京裁判の残滓 に等しく、すべて日本が悪いという主張は納得いきません。 同胞の女性を売買して、したたかにしこたま儲けていた連中だって居たんじゃないでしょうか。 そこに至る経緯に問題なしとしませんが、少なくとも一時期は同じ日本国民として、東洋平和のために力を尽くしたのに、片や戦勝国として振る舞い、片や戦敗国として屈辱にまみれての半世紀です。 それも敢えて甘受しましょう。 不思議なのは、日本にある北朝鮮系の学校ですね。 教室に、本国の今は亡き指導者親子の写真を飾り、反日的な教育を専らにしながらも、学校に対する日本政府からの助成金はちゃっかり要求する。 自国に得なことなら、何でも有りの精神構造に、違和感を感じるのはハラベエさんだけでしょうか。 このところ日米関係が思わしくありません。 沖縄に駐留する米軍の基地に関する県民との軋轢は、日本政府の曖昧さに、オスプレイの配備、米兵による、沖縄女性に対する暴行などの不祥事件も重なって、肝心の日米関係に亀裂を生じかねません。 日本を追い越し、世界第二位の経済大国に上り詰めた中国と手を組んで、世界をリードしていく方が、アメリカにとっては得策なのでは……どうせちいさな極東の島国など見捨てられるに決まってるのだ……と、チョイ自虐的にもなってしまうハラベエさんでした。 そして北方領土です……正しく火事場泥棒そのものでした。 赤軍こと、スターリン率いるソ連軍が、日本に宣戦布告し他のは昭和二十年八月五日、日本が降伏を決定する八月十五日に先立つこと僅か十日、火事場泥棒には絶好のタイミングでした。 満州・北朝鮮・樺太に進攻、戦勝国の一員として、戦後処理を有利に運び、南樺太や北方四島を掠めとることに成功したのです。 満蒙開拓に夢を描いていた多くの日本人は、満州に攻め込み一気呵成に南下するソ連軍の、格好の餌食となりました。 ☆【第0部】【1P】 ☆【第一部】【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】 ☆【第二部】【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】【9P】【10P】【11P】【12P】【13P】 ☆【第三部】 【1P】【2P】【3P】【4P】【5P】【6P】【7P】【8P】 ランキング参加中 ポチっとお願いします〜(*´д`*)ノ くる天 人気ブログランキング フルーツメール | |
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