◆米ドル/円の予測レンジ 見出し通り、米ドル/円の予測レンジは124.5円を境に小幅上振れの予測といたします。具体的には「124.5〜125.9円/米ドル」(6/1〜6/5:123.76〜125.05円、同期間の当事務所予想:123.5〜127.5円/米ドル、値幅が広かった)で124円台でや安定的に推移すると予測します。
来週は、米小売売上高に注目が集まり、回復感への期待で125円乗せが明確になるのではないかという予想も出ています。消費関連で12日にミシガン大消費者信頼感〔速報〕も公表予定で、悪化傾向にどれだけ歯止めがかかったかも、125円台への試金石となるでしょう。
一方、日本市場では、8日に4月分の経常収支や第1四半期GDP改定値の発表で、経営収支も前月の大幅黒字から縮小するものの、1兆円のラインを超える黒字、1日に発表した法人の設備投資調査の大幅上ぶれが好感。
さらに、小幅での上方修正への期待感がある半面、日銀の目先の金融政策に対する影響度は小さく、米金融政策に押される形で円相場は大きく動きそうにないと予想します。
◆ユーロ/米ドル、ユーロ/円の予測レンジ ユーロ/米ドルは「1.085〜1.200ドル」(5/25〜5/28:1.070〜1.110米ドル/ユーロ、同期間の当事務所予想:1.065〜1.098ドル米ドル/ユーロ、わずかに下振れ)、ユーロ/円は「135.5〜142.00円」(5/25〜5/28:135.14〜141.06円、同期間の当事務所予想:131.5〜136.0円円、大幅上振れ)とそれぞれ予測します。
来週は、ユーロ圏で関連で目立つ材料はあまりなく、米経済指標を受けたドル相場の動きと、ドイツ10年債利回りの二つの要素で、強含みの転嫁になりそうです。
欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁が8日に行う発言で何を話すかに掛かっており、定例尻会での利回り上昇を容認するのではないかとの憶測も出ているほどです。利回り上昇とユーロ高の材料には事欠きません。
ただ、米小売売上高やミシガン大消費者信頼感指数が堅調な動きを示した場合、ドル高主導になり、ユーロ/ドルは上値が重くなる可能性は残っています。
しかし、米利回りの上昇がドイツに波及し、ユーロを下支えする要因になるとの見方もあり、下落したと下も小幅にとどまるでしょう。ECB幹部からの強力な利回り押し下げ発言や、ドイツの利回りが自律的に大幅に反発しない限り、大きく動く要素に乏しいでしょう。
◆豪ドル/米ドル、豪ドル/円の予測レンジ 豪ドル/米ドルの予測レンジは「0.7455〜0.7795米ドル」(5/25〜5/28:0.7598〜0.7819米ドル、同期間の当事務所予想:0.7450〜0.7750米ドル米ドル、やや下振れ)、豪ドル/円の予測レンジは「94.8〜97.6円」(5/25〜5/28:94.61〜96.99円、同期間の当事務所予想:93.8〜97.0円米ドル、ほぼ予想の範囲)と予測します。
豪ドル関連の発表が目白押しで、8日に中国5月輸出入統計、9日にNAB企業信頼感と住宅ローン統計、11日に豪5月失業率・中国5月主要経済指標(小売売上、鉱工業生産、固定資産投資)が目玉となります。
なかでも、豪5月失業率の中身に注視しており、再び上昇基調になると、利下げ期待が再燃する可能性が高くなります。4月2日の最安値0.7533ドルから下げる可能性も否定できない状況ですので、弱含みで予想としました。
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