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地球の生命環境
[日本の政治]
2016年2月24日 23時52分の記事

先日、NHKで地球深部探査船「ちきゅう」についての番組が放送されていました。地球深部探査船「ちきゅう」というのは、海底を掘り下げてその地質を調べることをします。

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この番組では、このちきゅうが採取した地質が紹介されていましたが、海底を2000メートル以上掘り下げた地質から「メタン菌」が採取されていると言うことには非常に驚きました。このメタン菌は二酸化炭素などをメタンガスに変える役割があり、海底にあるメタンハイドレートの生成に関係をしています。このような菌やバクテリアが海底のそれも地中2000メートル以上のところに生息していることには、本当に驚きました。
地球の生命環境というのは、実は地球だけでは成り立ちません。地球上にくまなくこのメタン菌のようなバクテリアなどが行き渡って初めて、生命環境が生まれます。大気や海水の組成はこのバクテリアや藻類が調節しています。その環境をガイアと呼びます。このような微生物が、実は地球の生命環境を維持する基礎の役割を担っているわけで、これは同時に地球の生命のベースもこのような存在であるわけです。これは今もって変わらない地球の生命環境の現実で、地球の生命環境は、そのような物言わぬ存在、人間にとっては無価値、もしくは害と思ってしまう存在があって初めて成立します。そこに人間が生息しているわけです。人間もまたその生命のベースにとっての生命環境になっていますし、同時にガイア全体での役割もあるわけです。それが生命の摂理です。
このような意味で地中や海水の役割は、地球の生命環境にとっては非常に重要であるわけで、そのことを今回のNHKの番組ははっきりと物語っているものと考えます。
そう考えると海中・海底のマイクロ・プラスティックなどによる汚染は非常に問題があります。また、地中の環境を劇的に変えてしまうシェールオイル・ガスの掘削は非常に問題があることがよくわかります。米国でこのシェールオイル・ガスの掘削が盛んに行われていますが、米国に今後、大きな問題を引き起こす可能性がありますし、何よりも地球の生命環境を破壊することになると考えます。
これからの時代は、生命の摂理(原理)、自然の摂理を考えて行かなくてなりません。それは地球の生命環境もそうですが、人間の社会にもこのことが非常に関係していますので、最重要の問題であると考えます。人間の社会や個々人が生存できるのは、究極を言えば経済があるからでもなく、防衛があるからもでありません。それは、人間の社会において生命の摂理がしっかりと働いているからなのです。そのためには個々のアイデンティティーがしっかりと発揮され、同時に融合していることが非常に重要です。それは地球の生命環境が成立している摂理と同じ構造になっています。これからはこのことが非常に重要になります。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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