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聖火台が想定されていないオリンピック・スタジアム
[日本の政治]
2016年3月5日 23時51分の記事

新国立競技場について、今度はスタジアムに聖火台を設置することが想定されていないデザインであったことが問題となっています。

「新国立競技場に新たな問題浮上、聖火台はどこに?」(2016年3月4日 AFP)

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このことについて、聖火台は2020年までのお楽しみとか、外につくるなどという「言い訳」が飛び交っていますが、そもそも新デザインにおいて想定されていないことは明らかなので、これまで問題ばかり続いてきた五輪関連ですから、これらの言い訳はさらなる失敗を隠すための逃げ口上、ごまかしでしかないでしょう。本当に現政権は何から何までごまかしばかりだなと思います。
新国立競技場については、一度、問題になっているのにもかかわらず、このような初歩的な問題が出るのは、誠にバカバカしい限りです。かつての国立競技場には聖火台がありましたし、オリンピックのメインスタジアムになることはわかりきっていたことですから、そもそも聖火台が想定されていないというのは、話にならないレベルでしょう。この問題は担当大臣もいることですし、それも国会議員ですから、いかに現政権の施政のレベルが低いか、それを如実に物語っていると考えます。
本当にこんなことばかりが続いています。昨年の東京五輪エンブレム問題、新国立競技場の建設費問題やデザイン問題など信じられないようなことが続いていますし、未だその対処がすっきりするものとは言えません。そして、今回、このような問題が生じるわけです。さらに以下のように不正招致の疑惑まで出てきています。

「仏検察 東京五輪招致を捜査対象に」(2016年3月3日 NHK)

これらの問題に共通することは、世紀の祭典であるオリンピックを素晴らしい者にしようということに目的意識があるのではなく、世紀の祭典であるオリンピックにまつわる「利権」に目的意識があるものと考えます。別のところをみてやっているので、こんな間抜けな問題が浮上するのです。新国立競技場もつくることが目的化しているから、予算や聖火台問題が生じるものと考えます。エンブレム問題も適当にエンブレムをつくれば良いという程度の認識であったと考えます。

イメージダウン
かつて国民新党の広報部長をしていたとき、ある議員がテレビの露出を増やせと盛んに言ってくるので困ったことがありました。その議員は、テレビの露出が増えれば何でも解決すると考えていたようですが、しかしその議員はイメージが悪いという指摘を受けていたり、それを裏付ける調査結果も出ていたので、露出を増やせば党全体のイメージを損なうのは明らかでした。露出が増える、注目されるというのは諸刃の剣で、イメージが良ければ好循環になりますし、いくらでも出したいと思うのですが、その反対に悪ければ悪循環に陥るので、露出は当然下げなければなりません。
現在のオリンピック問題もこれと同じです。せっかくの良いチャンスが、上記の問題のような不正の疑惑を持たれるダーティーなイメージ、また一方で杜撰で間抜けなイメージを世界に振りまいている結果に現在のところなっています。日本人の多くがこの五輪問題では既にかなりうんざりしているものと考えますが、そのうんざり感の度合いの大きさと同じかそれ以上に世界においての日本のイメージ低下に繋がっているものと考えます。単なる笑いものです。この損失効果は、経済的に換算すれば莫大なものになるでしょう。招致を担当し、その後、運営の担当する現政権にその責任のすべてがあります。
担当者に日本を背負っているという感覚がないのが最大の原因と考えますが、これが現在の政権の政治の本質であると考えます。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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