| サイコパス：盗人猛々しいとはこのこと | |
| [日本の政治] | |
| 2017年3月9日 18時18分の記事 | |
稲田防衛相が、以下の記事のように、「教育勅語の核の部分は取り戻すべき」と発言したと報じられています。 「稲田防衛相『教育勅語の核の部分は取り戻すべき』」（２０１７年３月８日 ＮＨＫ）
「教育勅語」ついては、本ブログ「そもそも道徳観がない?」（２０１７年２月２６日）で申し上げたように、その内容は徳目として特別日本的なものはなく、約１３０年ほど前の日本の近代化の方策にすぎないものなのです。そこに特別な日本の精神はないものと考えます。そして、「教育勅語」に書かれている「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という部分は明らかに現在の民主主義制度から乖離するものであり、非常に問題があるものと考えます。そして、実際のところ、政治家を含め今回の森友学園に関係する人々は、道徳を言っている割には道徳観を感じない言動があると考えます。無責任であり、言動が一致しませんし、この「教育勅語」を金科玉条のごとく振りかざすのは、思考停止を明らかに示し、同時に、振りかざすことによって他者を縛り付け動けなくする装置として使用している悪質なものであると考えます。「教育勅語」と言えば、誰でもひれ伏すと考えているものと考えます。森友学園問題で出てくる様々なことと、道徳観を振りかざすその姿には明らかに乖離があり、この言動不一致にこそ、まさに「教育勅語」を他者を縛り付け動けなくする装置として使う本質があると考えます。 そして、このことは稲田防衛相も同じであると思います。はっきり言えば、上記記事で取り上げられた稲田氏の発言に意味はありません。「教育勅語」の核の部分とは何なのか、意味不明です。普通に考えれば、核心の部分は「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ 以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」の部分です。これが国家神道なるものや大日本帝国の根幹となっていくわけです。そして昭和２０年にその日本は崩壊します。 稲田防衛相の言う、「教育勅語」の核の部分とはこの部分であるものと考えます。したがって、民主制を否定する大臣に、閣僚としての資格はないのです。 上記記事で、稲田防衛相は「教育勅語の精神である、日本が高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すべきだという考えは、今も変わっていない」（同上）と言っています。この本質は、現在の日本は道義的な国ではないということを言っているわけです。それは確かにそうでしょう。森友学園の問題を見ていれば、政治家も含めてそこに関わる人々の不道徳には目を覆いたくなるばかりです。それが日本の国政を預かっている人々の姿なのですから、たまったものではありません。明らかにこの森友学園問題の核心は、道義的側面の欠如なのです。 これほど道義的におかしな学園に関わっているのが、稲田防衛相ご本人なのですから、その方が道義的国家を目指すべきと言うのは、私からしたら盗人猛々しいというほかないものと考えます。典型的なサイコパスと考えます。ここまで稲田防衛相が言うのなら、即、職を辞するのが、道義的国家の範としては適当と考えます。 私は日本は道義的な国家だと考えます。「教育勅語」を持ち出すまでもありません。治安は明らかに良く、このような滅茶苦茶な政治をいただいていても一般の日本国民はしっかりと社会を回しています。本当なら、このような滅茶苦茶な政治がなければ、もっと良い社会になるでしょう。今の日本人に欠けているのは、我慢をし過ぎで、もう少し政治に対してしっかりと考えるべきことくらいでしょう。 稲田防衛相の発言は、一般の日本人には道議観が希薄と言って、馬鹿にしているにすぎません。一番、道議観がないのは、むしろこのことを言っているご本人であるのは明らかと考えます。こういう政治家が愛国とか言っているのですから、本当に呆れます。 最近の政治、森友学園や豊洲新市場の問題に政治家も含めて関わる人々を見ていると、日本国民が対峙しているのはサイコパスなのだという考えを強く持ちます。 サイコパスの特徴については以下のサイトにわかりやすく出ています。 「サイコパスとは何か」 サイコパスの特徴として上記サイトに書かれていることは、「口達者で一見、魅力的」、「非常によく嘘をつく（自分自身を偉大な人物や同情すべき『可哀相な人』に見せるために嘘をつく）、「同情を引こうとする」、「無責任で問題行動が目立つ（言動が一致しない）」、「衝動的に行動する」、「責められると逆ギレする」、「感情が浅く思いやりが無い」です。最近の政治、森友学園や豊洲新市場の問題に関わる人々や右翼政治家を見ていると、まさにこのカテゴリー入るものと考えます。結局の所、道徳観、道議観を偉そうに言えるほどの中味を持っているとは毛頭思えません。サイコパスに対処するにはそれなりの方法があるでしょう。そのことが今の日本の政治に明らかに必要なものと考えます。 | |
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