何が目的か? | |
[日本の政治] | |
2017年7月31日 13時23分の記事 | |
稲田前防衛相の辞任に際して、安倍首相は任命責任は自分にあると述べていました。稲田氏については、先の都議会選挙における自衛隊私兵発言、森友学園問題においては明らかに虚偽と言える国会答弁、また南スーダンについては日報問題があり、また同じく南スーダンへの武器輸出についての見解について米国国連大使(当時)から疑義がでたり、はたまたグッドルッキング発言で失笑を買ったりと、本格右翼の防衛大臣としてはあまりにもお粗末な、史上最低の防衛大臣となりました。このような問題発言や虚偽答弁が何度も指摘される政治家をいただいては、自衛隊の指揮も、士気も乱れるのは当然で、社民党の福島瑞穂氏の方がまだはるかにましであったろうと考えます。
このような大臣を罷免しない首相の責任は非常に重くあります。都議会選挙での私兵発言などは、米国ならその日の内に解任されている類いの非常に問題があるものです。その大臣を罷免せず温存し、さらに任命した首相の責任と能力はやはり問題があります。そして、大臣選任で間違ったその首相が、近く内閣改造をすると言っているのですから、明らかに思考が破綻しています。日本の社会もこのようなめちゃくちゃな首相の発言をなぜ温存しておくのかよくわかりません。 さて、そのような首相の下に先日、田原総一朗氏がアドバイスに訪れました。このままだと内閣がもたないと記者団に発言している映像が出ていましたから、退陣を勧告しに言ったわけではないでしょう。明らかにこのめちゃくちゃな内閣の退陣ではなく、続投をアドバイスしていると言うことです。 そして、官邸に行って、わざわざ記者団の前を通っています。他の場所、秘密の会合でアドバイスも出来るのに、敢えて官邸を田原氏は訪れています。それは、官邸に行ったことを証明するためと考えますが、その意味は恐らくメッセージを携えている可能性が高いと考えます。安倍首相と共通の利害を持っているもののメッセージと言うことです。 天皇陛下の御退位について、田原氏は特別立法で行うと言うことの先鞭を昨年つけています。そのときもやはり官邸を訪れています。この特別立法については、以下のような毎日新聞の記事にもなり、様々な問題が指摘されました。その先鞭を付けたのが田原氏ですから、その動きは決して保守層のものではないでしょう。むしろ、戦前と同じく右翼に近いと考えます。 「陛下 退位議論に『ショック』 宮内庁幹部「生き方否定」」(2017年5月21日 毎日新聞) 田原氏がリベラルと考えるのは違うものと考えます。安倍政権に寄り添って動いていると考えるのが自然です。昨年1月の朝まで生テレビでは、自民党の区議が一般市民の代表者を装って出演したことが問題となったりもしました。その後、上記の特別立法と先日の官邸の訪問となっていくわけです。田原氏と関係するジャーナリストの動きなどを見ていると、やはり寄り添っているなと常に考えます。 恐らく、この田原氏の動きに稲田氏の辞任や蓮舫氏の辞任が関係していると考えます。そして、この田原氏の官邸訪問の内容は、戦争と推測します。または北朝鮮か、米軍に関わるものと推測します。状況としては米軍の撤退ということもあってもおかしくはありませんが、田原氏云々(うんぬん)のレベルではもちろんなく、世界的に生じていることですが、安倍政権はその流れに逆行してきました。 この世界的な状況において、戦争を警戒せよとはずっと様々なところで述べてきましたが、今の時期、このことがやはり大きな世界的な問題です。もちろん、この戦争はつくられたものです。言うまでもなく政権浮揚で外交をやっても本末転倒なので成果は上がりませんし、戦争については日本は想像以上に被害を被る可能性があると考えます。現状、日本の外交は既に孤立化の様相を深めています。そのことは報道されませんが、ザ・フナイでずっと言ってきた当然の帰結です。今の状況で、日本の政治の最良の選択は、安倍内閣の退陣しかありません。ただ退陣してもその責任の追及は向こう数年続くことでしょう。韓国の朴槿恵前政権と同じです。ザ・フナイ9月号で書きましたが、その両者は実は同じなのです。そして、それが世界の流れなのです。 | |
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