この文章のおかしいところ | |
[日本の政治] | |
2018年6月13日 5時56分の記事 | |
北朝鮮問題において、日本では国民に正確な情報が伝わっているのでしょうか?
とにかく朝鮮戦争が終焉しないことには、非核化も拉致も解決しませんし、何よりも朝鮮戦争が終焉することは日本の安全保障に大いに資することになるのは明らかです。 日本政府はどうもこの大局を見落としていますが、一方でトランプ大統領、文大統領や中朝露はみなこの大局をまず第一にしています。当たり前のことなのですが、この違いがまず日本が蚊帳の外に置かれている最大の原因です。ただ、実相は日本政府(安倍政権)が朝鮮戦争終焉に向うことを阻止してきたという方が正しいでしょう。米国ではこの流れはボルトン氏などであるわけですが、ボルトン氏については以下の記事のように書かれています。ボルトンー安倍(麻生)ラインは少なくとも2006年から生じています。 「朝米会談の阻止狙ったボルトン補佐官の『リビアモデル』言及にトランプ大統領激怒」(2018年6月7日 ハンギョレ) 朝鮮半島の非核化で最も困るのは現在の安倍政権の日本だと実は考えています。ザ・フナイでは朝鮮戦争の終焉と日米原子力協定との関係について既に一年半以上前から述べています。そういう意味で今回の米朝首脳会談は予定通りのものなのです。そうなると日本の核が問題になり、それが安倍政権にとって最も困ることと考えます。 はっきり言って日本は核をしっかりと管理するだけの能力も人材もありません。それが証明されたのが3.11で、その後もこのことからはずれることは起きていません。つまり、能力や人材があることを立証していません。そして、3.11以降、即座に正確な情報を国民が受け取ることはありませんでした。つまり本当のことを国民が知ることについて阻害要因が非常に多く、実質、政府の体質は何も変っていないわけです。 また、森友・加計問題を見ても政府は当たり前のように文書を改ざんし、国会で虚偽答弁をします。このような政府に核を任せること自体、そもそも気が狂っている話です。今の日本政府では国民も国際社会も政府から正確な情報を聞くことは不可能でしょう。実際、何も変っていません。森友・加計問題についての虚偽答弁・文書改ざんを見ていると、3.11以降の原発に関する政府の対応と全く同じなのに改めて気がつかされるのです。 北朝鮮に関する日本政府の動きを見ていて、日本政府(安倍政権)の本音は、朝鮮半島の非核化が実現しては困るというものでなかったかと考えます。なぜなら、日本の非核化に繋がるからです。 さて、以下の朝日新聞の文章はおかしな所があります。「日本政府クギ刺し、トランプ氏に利かず 落胆の声も」(2018年6月12日 朝日新聞)という記事の文書ですが、以下の通りです。 日本政府は米朝首脳会談の現地にまで谷内(やち)正太郎・国家安全保障局長や外務省の金杉憲治アジア大洋州局長を送り込み、米側と北朝鮮の事前協議のすり合わせ作業に深く関わった。トランプ氏が安易な合意に流れないようクギを刺す狙いがあったが、もくろみ通りにはいかなかった。 記事自体、今回の米朝首脳会談を失敗としようとするもので、朝日の記事なのか目を疑います。戦争終結はそんなに簡単ではなく、まず平和の方向性に舵を切ることが大事というのは、常識的に言えることだと思いますが、朝日新聞はそう考えていないようで、平和を志向する方向性がほとんど全く見えません。 それはさておき、上記の文章のどこが間違っているかというと、日本政府は米朝首脳会談の現地に局長級官僚を送り込み、米側と北朝鮮についてすりあわせ作業に深く関わり、トランプ大統領に釘を刺したが、それが反映されなかったという部分です。普通に見て、実相は日本が相手にされなかったというだけのことでしょう。釘をさしたと日本が勝手に思っているだけというのが普通の受け取り方です。それをあたかも日本政府はさも力あるように書いているのはおかしいですし、朝日はどうなってしまったのかと思うに十分な文章であるわけです。この記事を最初に見た時、産経の記事かと思いました。 かつて北朝鮮を巡る6カ国協議というのがありましたが、今やこの枠組みで方向性が違うのは日本だけです。必死でそうではないように取り繕っていますが、政府関係者の発言のそこかしこに違いが見えるわけでえす。この記事の実相はそのことを如実に示すものです。米側の判断が正しかったものと考えます。 このようなことをしていると、日本は大きな損失を被ると考えます。このことも1年半以上前から同じ理由で述べています。朝日もその片棒を担ぐというのでしょうか? | |
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