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そもそも安倍政権・日本政府から正しい情報は出ているのか?
[日本の政治]
2019年11月26日 3時42分の記事

以下の毎日新聞では、11月25日に立憲や共産の衆参8議員が内閣府を訪れ、「桜を見る会」を巡る疑惑で招待者名簿を処理したとされるシュレッダーを視察しようとしたところ、拒否され、シュレッダーでさえ見ることができなかったことが報じられています。国民の税金で取得されている役所の備品を、国民の代表である国会議員が見ることができない、それも安全保障など機密性が重視されるものとはまったく無関係のシュレッダーすら見ることができないというのでは、安倍政権・日本政府から出されている情報全般において、そもそも正しい情報が出ているとは考えられません。そして、このことは間違いなく、現在、問題となっている日韓関係においても通じることと考えます。

「野党のシュレッダー視察を内閣府拒否 『官房長の判断でだめと決まった』と押し切る」(2019年11月25日 毎日新聞)

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この記事によると、野党の国会議員が内閣府を訪れ拒否されたのはアポイントがないからという理由が挙げられていますが、アポイントをとったら当該のシュレッダーそのものや、環境を変えられたりしてしまうかもしれません。したがって、当然、アポイントをとる必要はないのは明白です。政府そのものが、現状、信頼されていないのです。
それに、国会議員が政府の建物に入ることは可能です。行政のチェックをするなどのための国会議員なのですから、常に行政府は国会議員に対して公明正大であるのは当然です。それを今回のように阻止したというのでは、国民の信託を行政府が無視したということになります。まさにこのこと自体、大変な、政治の根幹を揺るがす問題です。それもシュレッダーすら見せられないというのでは、本質的に信頼に足る政府ではないことはまったく明らかでしょう。
したがって、そのような安倍政権・日本政府から正しい情報が、そもそも出てくるということはないと断定してよいと考えます。これまでも、森友・加計問題などで政府から出てくる情報に大きな問題がありました。他に経済に関するもの、労働に関するもの、PKOに関するものなど、数え上げたら相当数の問題がありました。そして、極めつけはこのシュレッダーですが、今や日本政府から正しい情報が出てくるという性善説ではなく、まずすべてを疑うという性悪説で考えなくてはならないのは明らかです。
現在の日韓関係、GSOMIAで言った言わないの問題も、結局はこのことと同じと考えますし、まず自国の政府を疑わなくてはならないという、日本人としては悪夢のような状態と考えます。とにかく、安倍政権や日本政府が何を言おうが、まず徹底的に日本政府、安倍政権が出す情報は疑う、そして何度でも繰り返して疑うということをしていかなければならないと考えます。それが、日本で民主主義を維持するために必要不可欠な作業になったと言うことです。現状、まず信頼に足る政府、正常な政府機能を取り戻すことが、日本の政治において最大のポイントになっています。このシュレッダー問題を観ていると、日本政府・安倍政権が籠城しているようにも見えます。完全に国民や民主政治からは乖離しています。
このようなことを観ていると、日本政府の状態、日本の政治状況は、情報公開とそれに基づく民主主義の度合いおいて、東アジアでは最低と考えます。まずもって他国の民主主義などと言る立場、状態ではありません。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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