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すでに安心・安全ではない
[日本の政治]
2021年8月20日 9時21分の記事

五輪相の丸川が、パラリンピックは『安心・安全』だから、小中校生を対象にした「学校連携観戦プログラム」を推進するとのことですが、実際、すでに東京は安心・安全の状態でないことは、明らかです。丸川は医療崩壊している東京が安全とでもいうのでしょうか? それなら、もし、この小中学生の観戦プログラムを行って、その最中に事故や体調悪化が生じて、しかし受け入れ先の病院がなくて命に関わる状況が出ても、丸川は責任がとれるのでしょうか?

「丸川五輪相、パラは『安全・安心』強調 学校観戦も推進」(2021年8月19日 朝日新聞)

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仮にパラリンピック自体の開催がバブルというもので安心・安全だとしても、それは医療崩壊している安心・安全ではない東京の医療リソースと都民の犠牲の上に成り立っているものです。スポーツ大会を開催することにおいて、そんな非人道的で人権を害することが許されるのでしょうか? もちろん、そんなことは許されません。都民の命・国民の命と生活を守ることが、政治の最大の役割です。ここが、現状の東京と日本における最大の政治的なポイントです。
でも、非人道的で国民主権と人権を害することを進めているのが、丸川であり、スガ自公政権であるわけです。これは許されるものではありません。
さて、現状の感染爆発・オーバーシュートで、人流を止めるのは二つの意味が最低あります。一つは感染爆発を抑制するためです。そして、もう一つは不要不急の外出をして事故に遭遇したり、熱中症などで体調が悪化して医療が受けられないリスクを回避するためです。このような事故や体調悪化で、通常なら助かる事案も助からない可能性が出ているのが、現状の感染爆発・オーバーシュート、医療崩壊の状態なのです。
また、現状の感染爆発の状態では、バスでの移動中などでクラスターが発生する可能性も当然あります。このようなことはいうまでもありませんが、以下のような学校クラスターの記事についてはもはや枚挙に暇がありません。

「東京都で10代以下のコロナ感染も急増 塾や学校でクラスター発生」(2021年8月19日 毎日新聞)

「国内クラスター1万件超に デルタ株、職場や学校で急速な広がり」(2021年8月18日 毎日新聞)

しかし、丸川は安心・安全と言っています。それなら丸川は今の東京の感染状況は、まったく心配がないとでも言うのでしょうか? テレワークを7割にするとか、不要不急の外出をするなとか、そういうことは必要ないと言っているのが、この丸川発言なのです。それなら、明らかにスガ自公政権・日本政府の言っていることと矛盾します。これは極めて大問題です。
現状の東京はすでに危険なのです。そして、感染爆発・オーバーシュート状態、医療崩壊の状態を早急に解決しなければならないのです。どうして、丸川も、スガ自公政権・日本政府も感染防止に専念できないのでしょうか? これまでもずっと専念できていないので、現状の感染爆発・オーバーシュートになっているわけです。
パラリンピックやオリンピックを子どもたちが観戦することはとても良いことです。しかし、それは現状すべきことではありません。上述のような不慮の事故や体調悪化でと医療崩壊によるリスクを避け、さらにクラスターの可能性を減らすことが必要なのです。
それに、そもそも、このような貴重な機会をつぶしたのは、パンデミックの状態での強行開催を決行したスガ自公政権・日本政府と丸川に責任があるのです。その責任は極めて重い。すべての有意義な機会をこれらの人物が台無しにしました。そういう自覚がまったく感じられません。
むしろ、子どもたちへの感染を推し進めているように見えて仕方がありません。これ、ワクチン利権と関係があるのでしょうか? そうとしか見えません。

◎ 認定ファシスト丸川
それにしても、丸川は国民の声を聞きません。『認定ファシスト』という意味は、私が認定したファシストという意味です。ファシズムには強権的、独裁的な思想および政治形態という意味がありますから、そういうことをする人はファシストになるわけです。国民の声を聞かなければ、それは当然、強権的、独裁的ですから、ファシストです。
それに、一度でも彼女の演説を聞けば、ファシストのそれであることはすぐにわかるでしょう。気持ちが悪いほどのテンション。その上に国民の声を聞かないのですから、それは当然、ファシストなのです。
さらに悪いことに、この認定ファシスト丸川は、『天の声』も聞きません。以下の4つの記事はそれを如実に示しています。
これらの記事を観ると、女性誌がとても良い記事を書いているのが目立ちますが、順に記事を言っていくと、まず『天皇陛下がオリパラ開催へ強硬姿勢の政府に異例の“苦言” 10回も無視された』とあります。その次に同じように『天皇陛下 異例のご懸念拝察までにあった菅政権への抵抗120日』とあります。この二つの記事をあわせると天皇陛下は、今年のオリ・パラ開催に120日間、10回も苦言を出されているわけです。それも最低10回と言う方が正確でしょう。それで、スガ自公政権が無視しつづけるから『ご懸念』になったと言うことです。
このような経緯を観れば、明らかにオリ・パラは来年に再延期すべきであったのです。天皇陛下はオリ・パラの名誉総裁なのですから当然です。
しかし、このような経緯で出てきた天皇陛下の『ご懸念』を丸川は、『宮内庁長官ご自身の考え』として黙殺したわけです。驚くべきことです。上記のように120日間、10回も苦言を出されていれば、政府内にいれば当然知っていることでしょう。それを完全に黙殺したのが丸川。恐ろしい。本当に普通にファシストです。
そして、もちろんスガ自公政権も120日間、10回もの苦言を完全無視しているのです。だから、オリンピック開会式で、陛下が開会宣言しているときに起立をしないのです。自分の方が偉いと明らかに思っている。これはコイケも同じです。
そういうことが当たり前になっているので、『「天皇陛下のご懸念」を全力否定する菅内閣の不敬』という記事になるのです。やっていることは、自分の意に沿わなければ宮城を占拠してクーデターを起こして、天皇陛下の意を無視する1945年8月14日の宮城事件の輩(アベ晋三の親戚・松岡洋右を首班としようとしていた)と同じなのです。そして、ずっと同じようなことをやってきたのが、戦前の日本の真実の姿なのです。そして、今もまた同じになっているのです。
国民の声も聞かない、天の声も聞かないでは確実に日本を亡ぼします。国民の声も聞かない、天の声も聞かないのを『暴走』というのです。戦前については『軍部が暴走』して、日本が亡びたのです。その最後の姿が『宮城事件』であったのです。

「天皇陛下がオリパラ開催へ強硬姿勢の政府に異例の“苦言” 10回も無視された『肉声』」(2021年6月29日 週刊女性)

「天皇陛下 異例のご懸念拝察までにあった菅政権への抵抗120日」(2021年6月30日 女性自身)

「丸川氏『宮内庁長官ご自身の考え』 五輪懸念『拝察』発言巡り」(2021年6月25日 毎日新聞)

「宮内庁長官『天皇陛下のご懸念』を全力否定する菅内閣の不敬」(2021年6月25日 NEWSポストセブン)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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