アフガニスタン情勢、テレビに流されている映像は一体何か | |
[日本の政治] | |
2021年8月24日 8時59分の記事 | |
アフガニスタンの人口は約3800万人、首都カブールの人口は約443万人です。アフガニスタン情勢について、テレビで流されるカブール空港などの映像に映し出されている人々の数は、この人口から考えると非常に少ないものです。以下の記事でも2万人です。常識的には、それらカブール空港に殺到する人々のほとんどが、これまで米軍などに協力してきた人々と考えます。その中には米軍の威光を背景に威張りくさり私腹を肥やして民衆の怨嗟の対象になっている人も沢山いるでしょう。このような人々は、あたかも日本の新自由主義者のように、外国資本のためばかり働いて、非正規雇用を増やして国民の不利益ばかりするので国民の批判の対象になっているのと同じです。 そうなると、テレビに映し出されるそれらの人々が訴えること、発する言葉は、必ずしもアフガニスタンの実態に即したものではないと考える必要が出てくるわけです。 「カブール空港に2万人殺到、相次ぐ衝突で死者 必死の大脱出続く」(2021年8月23日 CNN)
それらがやらせとはいいませんが、しかし、以前から本ブログで何度も指摘しているように秋口以降の戦争が視野に入っている現状では、当然、そういうことがありうると考えなくてはなりません。下記の記事のように、8月23日に生じたカブール空港での銃撃戦も、歴史を勉強している人からすれば、戦争を起こすために生じるよくある出来事と普通はすぐにピンときます。こういうことは、過去の例からいうと、満洲事変の発端となった日本軍(関東軍)の自作自演の柳条湖事件や、米国がベトナム戦争に介入する契機をつくった米軍の自作自演であるトンキン湾事件などがあり、このようなことは歴史において枚挙に暇がありません。当たり前のことです。 「カブール空港で銃撃戦、アフガン部隊に死者 米独軍も巻き添え=独軍」(2021年8月23日 ロイター) しかし、そういうことは21世紀の現代にありえない? そう考えるのは甘すぎます。何も知らないに等しい。私たちが観るアフガニスタンの情報が限られている中では、いくらでも情報はねつ造できますし、また戦争と言う目的のためにはいくらでもねつ造をします。そういうことを考えながら情報を見つめなければなりません。 実際、日本政府は国民に正直な情報公開をしていますか? アベ自公政権・日本政府においては、いくらでも情報のねつ造があったではないですか? スガ自公政権・日本政府でも新型コロナウイルス問題についてスガ氏がまったく真摯に国民の要望に応えず、核心をはぐらかすことばかりを発言しています。こうやって情報を誘導しているのですが、ここ10年の日本の政治、そしてそれに追従するマスコミの報道を観ても、いつの時代でも情報の隠ぺい、ねつ造は生じるのです。 ましてや、中々チェックができない軍事問題では、チェックができないことを良いことに、ねつ造、隠ぺいは当然に起こりえます。そして、そういう前提でものを観なくてはならないのです。それが民主主義の大原則です。 戦前も昭和天皇に対する軍部の上奏が、かなりデタラメだったことはとても有名な話しです。そういうことが、破滅的な戦争に繋がっていくわけです。 今回の自衛隊機の派遣でも、謎の銃撃が行われて、そのことによって米・NATOや日本がアフガニスタンに介入をするという方向がつくられる可能性は当然あるわけです。それが常識的な見方でしょう。 「アフガンへ自衛隊機派遣 現地の大使館スタッフら退避へ」(2021年8月23日 朝日新聞) しかし、いずれにせよ、現地の日本大使館スタッフなどを退避させるための自衛隊機派遣とありますが、現地大使館の情勢判断能力に少なからず疑問を持ちます。少し、判断能力がなさ過ぎると考えます。動きと判断がのろすぎます。今回のアフガニスタンでの状況は当然、数ヶ月前の事前に予期できたレベルのことと考えます。毎度のことインテリジェンスはありません。 言うまでもなく、インテリジェンスがないのは、戦前からです。本当のインテリジェンスがあればあんな戦争はそもそもしなかったでしょう。平和を追求することで、はじめて本当のインテリジェンスが生まれ育つのです。 | |
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