《日本の政治》 疑惑の二人は世襲の二人 | |
[日本の政治] | |
2021年10月2日 23時37分の記事 | |
9月中旬頃、神奈川県座間市を車で走っていたら、自民党新幹事長の甘利明氏とデジタル相の平井卓也氏のツーショット写真のポスターが目にとまりました。ここは甘利氏の選挙区なのかと思いながら、よく見るとポスターには『日本はこんなもんじゃない!』と書かれている(以下のリンク)。思わず『誰がこんな日本にしたんだよ。お前じゃないかと』と声を上げてしまいました。 「甘利明氏と平井卓也氏のポスター」(2021年9月)
今や先端を行くデジタル技術を担当する平井氏とのツーショットとこの文言で、甘利氏は輝かしい日本の未来を感じさせるものにし、評価を得ようと考えたのでしょうが、はっきり言って、自民党政権でデジタル技術が遅れに遅れたわけです。少なくとも20年は遅れている。であるのに、今さらドヤ顔で先端技術をやってますといわれても、はっきり言って『何を言ってんだよ。アホらしい』というレベル。そう感じるのは私だけではないでしょう。 この人たちは、失策やスキャンダルを認めると言うことがない。だからこそ、その失敗がない欺瞞の完全無欠さは、時間が経つにしたがって大きな失敗という現実になっていくわけです。だから、『こんな日本になってしまい』、長年、その日本の政権担当責任者が『日本はこんなもんじゃない!』と今さらに言って、責任転嫁を平気でするということになるわけです。こんなことを繰り返していたら、日本はいつまで経っても凋落するのみです。 その甘利氏は、以下のようにかつての『現金授受疑惑』や『1200万円口利き疑惑』が再燃してるわけです。なぜなら、この件について、これまでしっかりとした説明がなされていないからです。だから、また問われるわけです。まあ、はっきり言って、自民党のいつものことです。 幹事長を辞めさせないと、これから炎上するだけでしょう。 「野党、甘利氏の「政治とカネ」問題を追及へ 検証チーム設置の意向」(2021年10月1日 朝日新聞) 「《金銭授受の現場写真も》『私は甘利明氏に現金50万円を渡しました』建設会社幹部が告発、“口利き依頼”の決定的証拠 『週刊文春』スクープの甘利氏『金銭授受』記事を再公開」(2016年1月28日号 週刊文春) 「幹事長に内定の甘利明氏 『政治とカネ疑惑』から5年…政治部記者は就任会見で“1200万円口利き疑惑”を問いただせるか?」(2021年10月1日 FLASH) また、上述の甘利氏のポスターにおさまっていた平井氏も以下のように、またもやスキャンダルなのです。 まず、以下のようにNECについて「徹底的に干す」「脅しておいて」と部下に支持した件です。これは皆さんもご存じのはずです。 この件については、本人も「交渉スタッフに檄(げき)を飛ばした。行き過ぎた表現があったかもしれない」(6月11日 朝日新聞)と認めているわけですから、明らかなパワハラ体質です。 一方で以下の6月18日の朝日新聞の記事では、平井氏の旧知の大学教授が関係する技術の優位性を部下に押しつけると言うことが報じられています。明らかに公平性に欠け、恣意性が強いと考えますが、こういうことも一種の口利き案件になる可能性は十分にあるわけです。 「『徹底的に干す』『脅しておいて』平井大臣、幹部に指示」(2021年6月11日 朝日新聞) 「平井デジタル相『NECより全然いい』 発言の真意は」(2021年6月18日 朝日新聞) また、平井氏については週刊文春が以下のように伝えています。この二つの案件も公平性に欠け、恣意性が強いことにポイントがあるものと考えます。かなり問題があると考えますし、掘り下げると大きなスキャンダルになっていくものと考えます。とにかく、この平井氏はスキャンダルが多いと考えます。 「『後から割り勘』NTT接待 平井卓也大臣のセコすぎる“隠蔽工作”の全貌」(2021年9月29日) 「平井デジタル相に資産公開法違反の疑い “五輪アプリ受注”の親密ITグループの株を不記載」(2021年7月7日 週刊文春) 甘利氏と平井氏の案件は、利権、お金、口利きなどが関わる案件と考えます。まさに極めて自民党的な案件と考えますが、この二人とも世襲なのです。世襲。世代を超えて権力に長く関わるのが世襲政治家ですから、当然、腐敗するのだと考えます。権力は腐敗する、絶対的権力は腐敗するということでしかないのです。まさに民主主義の敵が世襲政治家と言うことです。 ですから、日本を浄化するには、力を持ちすぎて、民主主義を蹂躙するこのあまりにも多くなりすぎた世襲政治家にメスを入れることが、最優先課題ということでしょう。そして、キング・オブ・世襲政治家がアベ氏であり、麻生氏であるわけです。 しかし、戦後、日本が大きく伸びたときは、そういう世襲と言うことがかなりなくなった一時期だったのです。それが社会のダイナミズムというものです。日本に必要なのはそういう時代でしょう。 | |
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