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先週の足立区議選挙の結果はある意味当然ではないだろうか
[日本の政治]
2023年5月27日 23時45分の記事

以下の記事では、5月21日に投開票された足立区議選で自民が7人落選したことを報じています。この記事では自民7人落選を『衝撃』と評していますが、その通りでしょう。時代は変わりつつあるのですが、ザ・フナイ2023年3月号において昨年12月時点で最終的に申し上げた統一地方選で自民が負けるという予測はある程度は正しかったと考えます。自民もこの統一地方選と衆参5補選に対する対策を必死に行なってきたので、結果は大敗とまではいきませんでしたが、予想外に票を失っている現実に直面していると考えます。

・ 『7人落選の衝撃、言葉失う自民区議 衆院選に影響も 東京・足立区 』(2023年5月27日 毎日新聞)

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この足立区議選挙もそうですが、先の衆参5補選と統一地方選において、極めて特徴的であったことは維新の躍進なんぞではありません。これらの選挙は、非常に奇妙な選挙であったと考えます。何が奇妙か? それは『純粋』に票を伸ばしている政党がないということです。これは議席についてではなく、票についてです。
特に自民が深刻なのです。一般的に維新の躍進が言われていますが、それは維新の躍進ではなく、『自民の損失』なのです。そして、この自民の損失には、この先に実はもう一つカラクリがあります。
自民にとっては想像以上に票が出ていないというのが実際のところと考えます。ただ、本当に問題なのは、自民がその原因を理解していないこと、もしくは理解できていないことだろうと考えます。こういう状況がもっとも恐ろしい状況であり、ここがこの選挙の最大のポイントと考えます。
上記毎日新聞の記事には、自民党議員が接した有権者の声が以下のように載っています。


選挙期間中、「物価高騰の中、自民の景気対策はこれで良いのか」「税金が高く将来が不安。生活が苦しい」といった不満の声を何度も聞いたという。長沢氏は「変化を求める声が大きく、維新やれいわに流れた票もあったと思う」と振り返り、「議会での活動が有権者には見えにくく、活発に見えなかったのかもしれない。努力不足は否めない」と話した。




国民全般に比較して比較的裕福な都民でさえも生活が苦しくなっている現状があります。
しかし、どうでしょう。文春が5月24日に報じたようにキシダの息子は、首相官邸でやりたい放題、まさに特権階級の地位を謳歌しています。特権階級。これは今年の初めに言われたパリなどでのキシダの息子の『観光疑惑』と同じで、特権を謳歌しているとしか考えられません。文春が報じた官邸での写真は、キシダ親子のやりたい放題の実態を示したにすぎません。今までこんな写真はみたことがありません。
そして、この写真は国民生活の実態とキシダ政権、自民党政権のギャップを象徴するものと考えます。それで選挙に勝てるはずがありません。

・ 『岸田首相一族が首相公邸で大ハシャギ 「階段寝そべり」写真と翔太郎秘書官の「閣僚ひな壇」撮影 』(2023年5月24日 文春オンライン)

・ 『「異次元の親ばか」の声も…ひな壇で“組閣ごっこ”?岸田総理・長男が公邸で忘年会【Nスタ解説】 』(2023年5月24日 TBS)

・ 『岸田総理の「長男秘書官」が外遊中にパリ、ロンドンの観光地めぐり 公用車を使って繁華街でショッピングも 』(2023年1月25日 デイリー新潮)

このようなキシダの息子の行状に対してキシダが何かすると言えば、何もしてきませんでした。観光疑惑のときも言い訳としか考えられないものだけで、息子を擁護しました。しかし、今回のようにまた同じ類いのことが起きています。結局、親であるキシダが、息子がやりたい放題するのを認めているのだと、国民は普通に受け取ります。その国民が自民党に票を投じると考えるのは、かなり無理があるのは当たり前でしょう。
そして、こういう特権意識に満ち満ちたキシダの日頃の姿勢、自民党の姿勢がにじみ出て、それを国民は敏感に感じ取っていると考えます。
あと、とにかく維新は自民の別働隊にすぎないと考えます。であるのに、有権者が維新を『非自民』と勘違いして投票しているということには、極めて問題があると考えます。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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