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CIAから自民党への資金提供に関する特大スクープの意味
[日本の政治]
2016年1月10日 23時54分の記事

西日本新聞がスクープ記事を新春から出しました。米紙ニューヨーク・タイムズが1994年10月に米中央情報局(CIA)が1950〜60年代に自民党に資金援助していた報じていますが、この資金提供に関する米機密文書を公開することに、当時、日本の外務省が強く反対し、現在も未公開になっていると西日本新聞が報じています。このことを証言したのは、米国務省刊行の外交史料集「合衆国の対外関係」編纂に携わったマイケル・シャラー米アリゾナ大教授で、この編纂過程において上記の一連の出来事があったと言うことです。
ただし、2006年7月刊行の「合衆国の対外関係」第29巻第2部「日本」では、政党名や個人名については明かされていないものの、CIAの資金提供の概略は編集者の注釈の形で明記されていると記事では書かれていますので、資金提供に関しては間違いなく米機密文書には書かれているということです。

「『外務省が機密解除に反対』 CIAの自民政治家へ資金 米元諮問委員が証言」2016年1月6日 西日本新聞)

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この報道はメガトン級のスクープです。なぜなら、この記事が語っているのはこのことだけではないからです。そして、この記事は1990年代の出来事についてですから20年前、そして資金提供がなされていたのはそのさらに30年から40年前で、現在からすれば60年から70年前のお話ですが、現在の私たちに直結するお話であると言うことなのです。だからこそ、現在もこの資金提供に関しては秘密とされ、公開されないのです。つまり、現在もその時からの系譜がつづいていると言うことなのです。国家間でのお金のやりとりは極めて長期間の中で行われ、そのことが国家を縛っていきます。長期間とは40年、60年、100年という長さで、人の一生の期間を超えるスケールで行われます。だから、ものすごい昔に見える出来事でも現在進行形のことが多々あるのです。日露戦争(1904年−05年)の時に日本が国債を発行して調達した資金を返済し終えたのは80年後の1986年です。その間、二つの大戦を挟んでいますが、ずっとこの返済に関わることに日本は縛られているのです。これらのことは拙著『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』(2015年 ビジネス社)で書きましたが、このように長期でなされるのが国家間のやりとりなのです。
上記の記事も、現在進行形のお話として考える必要があるものなのです。

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くる天

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先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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