2018年4月27日? | |
[日本の政治] | |
2018年4月2日 14時0分の記事 | |
本ブログ「2018年4月27日?」(2018年4月2日)の続きです。
3月5日、平壌を訪れた韓国の鄭義溶(チョン・ウェヨン)国家安保室長など韓国特使団が金正恩委員長と会談し、その後訪米し、8日、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談しました。その時、鄭室長など特使団はトランプ米大統領に金委員長の“親書”を渡しています。ここが非常にポイントなのですが、北朝鮮の金委員長の親書を韓国の特使団が米国大統領に渡すと言うことは、南北の歩調が同じになっていると言うことです。ここに朝鮮半島情勢の方向性が既に見えているわけですが、その親書を渡されたトランプ大統領は米朝首脳会談を決断、そのことが発表されたわけです。 「トランプ米大統領、米朝首脳会談の要請受諾 5月までに」(2018年3月9日 BBC) その後、この韓国特使団は中国と日本に飛び、両国で説明を行なっています。 金委員長の訪中は急に思い立って行なわれたわけでないのは明らかです。行く必要があったから訪問したわけです。そこには、上記のような3月5日からの韓国特使団の一連の動きと情勢の流れがあるわけです。その流れにおいて金委員長の訪中が必要で、その訪中が成功して始めて南北首脳会談が成立するわけです。 したがって、以下の韓国紙ハンギョレの記事のように金委員長の訪中について、状況が正しい方向に向っているとホワイトハウスが評価するわけです。 「ホワイトハウス、金委員長の訪中に『状況正しい方向に向かっている』」(2018年3月30日 ハンギョレ) この中朝首脳会談の結果はすぐに習主席からトランプ米大統領に以下の記事のように伝えられています。3月28日のことです。その会談では金委員長がトランプ大統領との会談を楽しみしていると習主席からトランプ米大統領に伝言があったと伝えられています。このような報告は、北朝鮮が中国との関係を利用して米国や韓国との交渉を有利に進めるためという状況では起らないでしょう。 「『金正恩氏が会談楽しみに』 習近平がトランプに伝言」(2018年3月29日 ロイター) また、3月30日には中国の楊政治局員が訪韓し、文大統領と会談し、中朝首脳会談の説明をしています。既にここで南北、米朝、中朝、中韓の4カ国の枠組みができあがっています。このような状況で以下の記事が出るわけです。 「習氏、トランプ氏に新安保を提唱 米中南北の平和協定も」(2018年4月1日 共同通信) この記事には3月9日に米中首脳電話会談において、習主席が朝鮮戦争当事国による米中南北の4カ国による「新たな安全保障の枠組み」の構築を提唱していたと報じられ、朝鮮戦争の休戦状態から平和条約への移行との見方が書かれています。平和条約への移行については上述したことを見れば一目瞭然でしょう。もちろん、日本はそこに入っていません。とにかく、南北融和の方向性が明確になってから日本は蚊帳の外、浮きに浮きまくっています。 「2018年4月27日?」(2018年4月2日)へ続く。 | |
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