二つ目の小池新党 | |
[日本の政治] | |
2017年9月25日 18時3分の記事 | |
東京都知事の小池百合子氏が、新党を設立、代表に就任し、次期衆院選において全国で候補者を擁立すると報道されています。この報道を見て、明らかに票の流れができたと考えます。 「小池氏、新党『希望の党』設立 自ら代表に 衆院選に全国で候補擁立」(2017年9月25日 日本経済新聞)
新党の設立についての小池氏の会見を見ていましたが、小池氏は都民ファーストの会で都議会選挙では台風の目となり、今度は国政においての二つ目の新党で話題になっているその光景に、単にカリスマだけが一人歩きする空虚なものを非常に感じてしまいます。小池氏はまだ都知事として何一つ実績はありません。ただ、都議選で勝ったことが同氏の存在感を高めているだけで、政治家としての実績はありません。このギャップが今後、同氏の命運を決めると考えます。 この希望の会は単に空手形で実はないと考えます。実際、若狭・細野両氏だけではどうにもならない状況であったと考えますが、それがこの新党の本質でしょう。そこに実績のないカリスマが関わることによって注目を浴びるわけです。この構造はどこまで行っても空虚であるのです。維新と基本は同じと考えます。いずれメッキがはがれるので、その時が小池氏の終わりでしょう。意外とその時期は早いと考えます。 小池氏の説明に因れば、この新党は小池氏にとって二つ目の新党です。会見で小池氏は、都民ファーストの会は地域政党、この新党は国政で別物と言っていますが、誰もそんなことを信じないでしょう。その上で、小池氏は両党のシナジー効果が云々という表現を使い連携を述べていますが、単にこのシナジー効果という言葉は二つが同じであることを覆い隠すための言葉でしかないでしょう。このような言葉の使い方をする政治家は、本当のことは言わないと考えます。二つ目の新党が、二匹目のドジョウになるかもしれません。 報道ではこの新党は保守路線と言われていますが、はっきり言うとうかなりの右翼路線です。右翼路線の安倍政権で大きな政治的な問題が生じている現状、日本に必要なのは右翼路線ではないことは確かでしょう。 この小池氏の会見とタイミングを同じくして民進党の松原仁氏が離党しました。同氏はこの新党との連携を語っています。松原氏については本ブログ「敗因と勝因」(2017年7月18日)で、同氏が都議会選挙で民進党の都連会長、即ち選挙の責任者であったにもかかわらず、実際のところやる気が見られなかったと書きました。要するにそのときから離党の意向があったと見るのが自然ですが、明らかに反党行為で、それは民進党を信じた都民・有権者を欺く行為に他なりません。それでいて比例復活議員というのですから、いやはやと思わざるを得ません。離党の意志を持ち、民進党にとってマイナスになることをし、民進党を信じた有権者を欺し、そして先の民進党代表選挙も参加したと普通ならそう見られます。政界関係者なら松原氏がいずれ離党することなどみなわかっていたと思います。いくら言葉を重ねても、その評価は変らないでしょう。そして、それは政治家として国民への筋の通し方を知らないと言うことですし、松原氏の国民への意識がはっきりとそこに見えます。離党するのなら都議会選挙の前にすべきであったのは明らかで、今さら民進党に希望が持てないと、党の幹部であった同氏が言っても、ただただ空虚なだけです。あなたもそのような希望の持てない状況にした責任者の一人でしょう、と言われるのがオチです。 第二小池新党が右翼路線ですが、民進党がどのような立ち位置をとるかと言われています。これは非常に簡単な話で、共産党、社民党、自由党と連携しかないでしょう。第二小池新党が右翼路線ですから、当然、自民党の票とバッティングし、票が割れます。これは大阪維新の時もありました。恐らく民進党と第二小池新党が連携しても共倒れするだけでしょうから、第二小池新党と自民党がぶつかる形にした方が利を得やすいでしょう。実際、第二小池新党には、売りとなる要素があまりなく、右翼路線を強めるほどにその傾向が強くなっています。そして、それは自民党のイメージ低下に実は影響していきます。したがって、共産党、社民党、自由党と連携をした方が可能性は高くなります。実際、民進・共産の票を足すと自民候補者より上になる選挙区が多くあります。話題となっている埼玉4区はその典型でしょう。民進党が議席を維持確保するのなら共産・社民・自由との連携しかないでしょう。ひょっとするとこの状況、民進党にとっては神風になっているかもしれません。 民進党の大島幹事長は様子を見ると行っていますが、そのようなことを言っている間に選挙は終わってしまうでしょう。 | |
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