天皇陛下のお誕生日に際して心からお慶びを申し上げます | |
[日本の政治] | |
2020年2月23日 23時26分の記事 | |
天皇陛下のお誕生日に際して心からお慶びを申し上げます。本年のお誕生日はご即位後、初めてのものでございますが、新型コロナウィルスの影響で一般参賀が中止となりましたので、その分、祝意を通常の2倍、3倍、表します。 「天皇陛下お誕生日に際し(令和2年)」(2020年2月21日 宮内庁)
上記の天皇陛下のお誕生日に際しての記者会見でのお言葉は、誠に素晴らしいものがございました。上皇上皇后両陛下の大御心をお引き継がれ、平和と人々の安寧を第一とされ、国民に寄り添われるお心を示されていることに本当に嬉しい気持がわき上がってまいります。二重権威という懸念が言われますが、私はそのようなものは心配ないものと考えております。なぜなら、このような尊い大御心が引き継がれ二重であるのなら、それは誠に良いことであり、ありがたいことであるからでございます。むしろ、御代をお引き継ぎになられるときは、一種の不安定さも生じる可能性がございますので、そのような意味でも尊い二重の大御心は、世の安定、平和、人々の安寧を盤石にするものと何よりも考えるのでございます。 さて、天皇陛下の記者会見でのお言葉では、特に以下の部分がとても心に残りました。 現在,新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていますが,罹患(りかん)した方々と御家族にお見舞いを申し上げます。それとともに,罹患(りかん)した方々の治療や感染の拡大の防止に尽力されている方々の御労苦に深く思いを致します。感染の拡大ができるだけ早期に収まることを願っております。 近年の子供たちをめぐる虐待の問題の増加や貧困の問題にも心が痛みます。次世代を担う子供たちが健やかに育っていくことを願ってやみません。 また,海外に目を向けますと,紛争が続いている国や地域が依然としてあり,多くの人々が苦しい生活を余儀なくされ,あるいは,難民として国外に逃れざるを得ない状況にも胸が痛みます。その意味でも,アフガニスタンの人々のために,長年にわたり,地域の発展に多大な貢献をされていた医師の中村哲さんが亡くなられたことは大変に残念なことでした。 このお言葉の前には自然災害での被害者と復興に関わる皆様へのお心が示されています。 そして、新型コロナウイルスの感染拡大ができるだけ早期に収まることを願われるお心、次世代の子どもたちへのお心、そして、世界における国を追われた難民の人々や中村哲さんへのお心を示されていらっしゃいます。 この中で「近年の子供たちをめぐる虐待の問題の増加や貧困の問題にも心が痛みます。次世代を担う子供たちが健やかに育っていくことを願ってやみません」というお言葉を拝見して、実はとてもはっといたしました。子どもたちへの虐待や子どもの貧困問題にお心を痛められているのを、このお言葉で知りましたし、お言葉を拝見して、子どもたちの問題がいかに大きいかを改めて痛感いたした次第でございます。はっとしたのは私の認識不足故でしょう。 国・社会のもと(元、素、基)は人です。それ以外にはございません。そして、その根幹は次世代を担う子どもたちでございます。そのことに天皇皇后両陛下は、きっとお心をもっともかけられていらっしゃるものと存じますし、だからこそ、この短い一文がここに入っているのだろうと存じました。 国・社会のもと(元、素、基)は人、その根幹は次世代を担う子どもであることは、当たり前のことであるのですが、しかし、昨今、なぜか人が大切にされていない風潮が日本にはあるように存じます。そのような中で、陛下のこのお言葉を拝見したとき、とてもはっとしたのだと存じます。例に漏れず私も軽視をしていた部分があるのだと率直に存じます。 | |
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