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なぜか同じことをやり続けるアベ政権?
[日本の政治]
2020年8月15日 0時0分の記事

昨日の本ブログ「なぜか同じことをやり続けるアベ政権?」(2020年8月14日)の続きです。


(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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集団免疫手法が莫大な後遺症患者をつくり出す可能性
さらに、本ブログ「かなりの損害賠償の可能性あり」(2020年8月11日)で取り上げたように深刻な後遺症も報告されていますし、以下のように世界中で後遺症が続出していることが報じられています。

「コロナ後遺症、世界で続出 倦怠や息苦しさ、関節痛…」(2020年8月14日 共同通信)

このような危険なウイルスに感染さるようにして、運が悪い人は死んでくださいというのが集団免疫手法ですから、後遺症のことなんぞ、はなから考えていないのです。これから集団免疫手法をとったことでトンデモナイ数の損害賠償請求が生じる可能性があります。
この集団免疫手法は、間違いなく主権者国民の命と人権を完全に無視し、蹂躙する、民主主義を破壊するとんでもない政策なのです。これこそが、アベ政権・日本政府の最大の人権侵害の施策です。
香港について中国を批判することなんぞ、このようなひどい施策を行っているアベ政権・日本政府が到底できるはずもないのです。集団免疫手法を言っている人のほとんどが右翼か右翼雑誌などに登場していたりと、とても右翼との親和性があります。コロナは風邪と言っている人々もこの中に入るでしょう。そして決まって右翼はこの人権侵害政策、非民主的な政策がとても好きで、同時に、集団免疫手法を平然と戦前回帰を目指す右翼政権が行っているわけなのです。
日本政府が香港について中国を批判するのは、自分たちのやっている国内での人権侵害、非民主的な政策、集団免疫手法、そしてその集大成の戦前回帰政策から国民の目をそらすためと考えるのが自然なのです。
新型コロナウイルス対策は人権問題があってできないというのは、まったくのイチャモン、デタラメで、人権・民主主義を蹂躙する集団免疫手法を進めるために、人権・民主主義を逆手にとって当てつけているだけです。言い換えれば、アベ政権・日本政府が進める人権・民主主義を蹂躙する集団免疫手法を、人権・民主主義でカモフラージュして、やり続けようとしているだけなのです。そういうことがアベ政権・日本政府の新型コロナウイルスについての沖縄対応にも表れているわけです。沖縄でどんなに右翼を気取っても、最終的には本土の右翼にいじめつくされるのが、沖縄保守・右翼の悲しい本質なのです。
いずれにせよ、わが国の防疫の責任者は言うまでもなくアベ政権・日本政府ですから、いずれ大変な形で責任をとることになるでしょう。これは自民党も公明党も同じように責任をとることになります。結果が全てなのです。

唾液による検査と大阪イソジン問題
現状、以下のように唾液を用いたPCR検査が認められています。また、成田空港と羽田空港での抗原検査も唾液によるものです。

「唾液を用いたPCR検査の導入について」(2020年6月2日 厚生労働省)

「成田、羽田で唾液の抗原検査開始 約1時間で結果、8月には関空も」(2020年7月29日 東京新聞)

しかし、このような唾液を用いたPCR検査と抗原検査は、8月4日、大阪府知事の吉村氏が、イソジンなどポビドンヨードでうがいをすると陽性率が低くなると言った瞬間から、無効になったのです。
口腔殺菌・洗浄作用があるイソジンなどポビドンヨードでうがいをして、それで唾液を採取して検査をすれば、陽性率が下がるというのは当たり前のことなのです。それを吉村氏が大々的に言ったことによって、唾液を用いた検査の有効性がまったくなくなってしまったのです。これは本当に大変なことです。
この吉村氏のバカげた発表によって、例えば熱などが出て体調が悪い人が、新型コロナウイルスを退治するためにうがい薬でうがいすることは、想定できます。当然、そのようなことをしても治りませんから、いずれ検査を受けに行くわけです。しかし、ポビドンヨード信者、吉村信者、維新信者はうがい薬でうがいをし続けますから、必然、唾液によるPCR検査や抗原検査を受けて陽性であっても、陰性として判定されてしまうわけです。したがって、検査を受けて陰性の太鼓判を押された陽性の人々が、市中にどんどん放たれていくわけです。このイソジン発言もアベ政権・日本政府の政策行動パターンと実は同じなのです。
また、無症状感染者が、予防できるものと勘違いしてうがい薬でうがいをして、同様に検査で感染が検出されずに、市中にどんどん放たれていくわけです。さらに、感染がわかると困る人が、検査前にうがい薬でうがいをして、感染を隠ぺいすることによって、感染者がどんどん市中にばら撒かれていくことも当然、あり得るわけです。
吉村氏の発言はまったく意味がないだけでなく、ものすごい害があることなのです。要するに、吉村氏は唾液によるPCR検査と抗原検査で陽性者を検出させないことをやっているに過ぎないのです。特に無症状感染者については、この吉村発言によって絶望的に検出が不可能になったと考えられます。もちろん、そのことで社会において、感染防止は疎外され、感染拡大が推進されていくわけです。要するにやっていることは集団免疫手法なのです。
つまり、感染拡大・蔓延を画策しているアベ政権のお友達の吉村氏は、アベ政権・日本政府のやっていることを一緒になってその片棒を担いでいるに過ぎないのです。アベ政権・日本政府が6月以降、唾液によるPCR検査と抗原検査を許可して、吉村氏の発言によって感染者の検出をさせないようにしているわけなのです。だから、これからも吉村氏は絶対に自分の非を認めることはあり得ないのです。非を認めれば、当然、感染者の検出を疎外することができなくなるので、そのようなことは絶対にしないのです。
もし、そうでないのなら、吉村氏は発言を謝罪して、イソジンなどポビドンヨードに関する発言をすべて撤回して、その撤回発言を毎日、1ヶ月間続けて、全国中で買い占められたポビドンヨードの商品を私費で回収して、即刻辞職すべきです。少なくとも新型コロナウイルスを検出する極めて重要な検査ツールを無力にしたのですから、そのことによって感染防止にものすごい障害が生じるのは明らかであり、このことは万死に値することなのです。このことによって犠牲になる人が生じる可能性を吉村氏は作りましたから、何度死んでも足りません。本当にたちが悪い。よくこんなのを知事にしていると心から思います。東京都の知事は無能で評判になっていますが、この大阪府の知事は、それをはるかに下回る愚かさ、たちの悪さなのです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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