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もはや使い物にならない宰相?
[日本の政治]
2020年8月17日 23時51分の記事

天皇陛下が一昨日の戦没者追悼式において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大という私たちが直面する苦難、国難に共に手を携えて協力して乗り越えていかなくてはならないとおっしゃいました。本当に素晴らしいお言葉と心から存じました。このことについては本ブログ「新しい時代のお言葉」(2020年8月16日)で書かせていただきました。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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しかし、その翌日に、なんと首相のアベ氏は夏休みをとれずにストレスはピークに達し、イライラしていると以下のように記事が出ているのです。そのことを首相周辺の自民党関係者が言っているとのことで、この記事からは、はっきりいって国難におけるアベ氏の真剣味がまったく感じられません。むしろ、その真剣味のなさを言い訳し、肯定しているようにしか見えないのです。


自民党関係者は「首相は夏休みを取れず、そのストレスはすでにピークに達している」とし「その原因は、小池百合子都知事だ」と語る。例年、このお盆の時期は地元・山口県の長門市にある父・晋太郎元外相の墓参りや、下関市の花火大会を楽しむのが恒例となっていた。7月下旬の4連休でも山梨県の別荘で静養し、ゴルフを楽しむ計画もあったが、豪雨災害への対応などもあって断念。それだけに、余計にストレスがたまっているという。
「首相が夏休みを取れない最大の理由は小池知事の“発言”だ」と与党関係者。小池氏が6日の会見で「特別な夏」と書かれたフリップを掲げ「都外への旅行、帰省についてはお控えいただきたい」と要請。政府は帰省自粛を求めていない立場だが、この発言で首相も都外に出づらくなった。ここ1カ月で、首相は6日間の全休のほか、10日間を午前休とし、疲労回復に必死。小池氏からのまさかの“横やり”で、首相にとっても「特別な夏」になりそうだ。

「原因は小池都知事?安倍首相 夏休み取れず「ストレスはすでにピーク」」(2020年8月16日 スポニチ)


日本の首相が夏休みをとることができないは、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大、先の水害、そして経済問題があり、まさにわが国が国難に直面しているからです。小池氏のせいではありません。小池氏は無能ですが、ここまで感染が拡大すれば移動の自粛を言うの当たり前です。
この自民党関係者もアベ氏も何を考えているのかわかりませんが、今、わが国の首相は夏休みをとるような悠長なことを言っていられる立場ではないのです。本当に自民党と言うのは感覚がズレています。
それに、そもそも感染拡大防止に対して、アベ政権・日本政府が何も策を講じていないから感染が収束せず、だからこそ都による都外への旅行の自粛となるわけです。アベ政権・日本政府もGOTOトラベルキャンペーンで東京を除外しているわけで、自分たちでも東京などの感染拡大を食い止めることができていないことを認めているではないですか?
それでいて、東京から出ることができないからストレスがピークというのでは、完全に頭がおかしくなっています。単なるバカです。もはや一国の首相としての判断能力には明らかに欠けています。
そして、実際、この記事にもあるようにここ1ヶ月で夏休みを十分にとっているのが、紛れもなくアベ氏であるわけです。休んでいるから、国会にまったく出てこないし、野党の国会開会要請にもまったく対応できていないわけです。要するに感染拡大の収束に一番後ろ向きなのがアベ氏であるのは明らかなのであって、だからこそ、感染拡大がまったく収束していないわけです。因果関係は極めて明快、シンプルなのです。

東アジアで一人負けの日本
世の中には、新型コロナウイルス感染症に対するこのアベ政権・日本政府の失策と無策で、夜も眠れず、休むことができない人々がごまんといるわけです。中国は感染を抑え込んで、経済がV字回復をしました。最近、中国の政治体制について色々と言われていますが、この新型コロナウイルスと経済に関して言えば、中国は感染拡大を収束させて人々の命を守り、そのことによって経済、人々の生活と命を安定させて守ったことは紛れもない事実です。そして、台湾も韓国も基本的には同じです。当然、間違いなく日本もそうしなくてはならないのです。しかし、アベ政権・日本政府のせいでそれができていないのが、わが国の偽らざる実態なのです。
2月28日の衆議院総務委員会で、当時、立憲民主党であった高井崇志衆議院議員が、アベ氏に対して、2月12日以降の11日間の内9日間、夜の会食をしていたことを指摘し、「民間企業は飲み会を自粛している。首相の危機感のなさが国民を不安にしている」(2月28日 毎日新聞)と述べ、さらに「ちょっと異常だ。自粛する考えはあるか」(4月15日 時事通信)と批判しています。高井氏によるこの異常だという批判は至極もっともなことです。まさに正しい。

「夜の会食は『宴会ではない』 首相、野党に反論『意見交換』『いけないことなのか』」(2020年2月28日 毎日新聞)

「立憲、高井衆院議員を除籍 コロナ渦中に『性風俗店』」(2020年4月15日 時事通信)

しかし、この高井氏は4月の緊急事態宣言中に歌舞伎町のセクシーキャバクラに通っていたことが発覚して一気に奈落の底に落ちたわけです。これもまさに異常そのもの、信じがたいわけです。この高井氏のスキャンダルに対して、世の中ではブーメランと高井氏を揶揄する声があがりましたが、その通りでしょう。要するに高井氏もアベ氏も同じレベルと言うことです。
高井氏は、緊急事態宣言発令中、国民が行動を自粛している時に、まったくそのことを意に介さないで快楽に走ったわけです。そして、アベ氏を批判していたのに、自分も同じことをしているという誠に無責任な人物像が浮かび上がったわけです。政治家がこのレベルだから感染が収束しないのは明らかです。
また、この高井氏の歌舞伎町でのご乱交で明らかになったのは、緊急事態宣言中、歌舞伎町では自粛していないお店が存在するという実態が厳然としてあったということです。まさにそのことを高井氏は身を以て証明したわけです。
そして、その歌舞伎町は緊急事態宣言解除後、現在に至るまでの感染再拡大の温床の一つとなっているわけです。高井氏やこの歌舞伎町のような無責任な行動が、感染を拡大させ、そのことが国民の経済・社会の脚を明らかに引っ張っているわけです。

感染拡大防止なくして経済は成り立たない
そして、何よりも、その高井氏に批判されたアベ氏が2月中に徹底した防疫対策を行っていないから、その後の2月後半から3月における感染の急拡大につながり、4月7日の緊急事態宣言発令となるわけです。とにかく感染症・伝染病対策は先手先手でやらなければ、必ず感染が爆発的に拡大していくのです。
さらに、緊急事態宣言発令も10日から14日くらい遅かったわけで、それがまた感染被害をより甚大なものにしたわけです。アベ政権・日本政府はすべてが、防疫ではあり得ない後手後手の対応となり、緊急事態宣言へとなっていくわけです。そして、今もってその後手後手の対応は続いていて、今や東アジア最悪の状態となっているわけです。このアベ政権・日本政府の2月、3月の後手後手の対応が、4月-6月の日本の経済を奈落に突き落とした最大の原因なのです。自粛ではないのです。緊急事態宣言発令で自粛をせざるを得なかった状態に至らしめたのは、明らかにアベ政権・日本政府の後手後手の対応、防疫の失敗が根本原因なのです。そのことを高井氏は2月28日に指摘・批判しているわけです。アベ氏は遊んでいて良いのかと。この指摘はとても意味ある、正しいものです。
2月から6月までの感染拡大と経済の凋落は、先手先手で防疫対策を行わなかったアベ政権・日本政府の明らかな責任なのです。
中国は先手先手で防疫対策を行って、経済もV字回復となっているわけです。いち早く感染を収束傾向にした中国の4月-6月期のGDP成長率は前期比プラス11.5%、年率換算ではプラス54.5%、一方、日本は、前期比でマイナス7.8%、年率換算でマイナス27.8%、なのです。明らかに防疫対策での成功、失敗で経済の明暗が分かれたのです。
また、やはり感染拡大を早期に抑え込んだ台湾も、以下の日本経済新聞で報じられているように今年のGDP成長率が予測でプラス1.56%とプラスとなっているのです。記事には、「主要各国の経済が大きく落ち込むなか、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えた台湾は年間でプラス成長を堅持する」、「コロナ対策が奏功し、民間消費への悪影響も抑えられている」とはっきり書かれています。

「台湾、20年GDP成長率予測1.56% プラス成長堅持」(2020年8月14日 日本経済新聞)

これまで本ブログで再三申し上げてきたように、感染拡大防止なくして経済は成り立たないのです。そのことを本ブログでこれまで取り上げてきた中国も、台湾も、そして韓国も証明しています。疫病が流行る中で経済なんぞ成り立つはずはないのは自明の理です。当たり前なのです。なんでこんな簡単なことがわからないのでしょうか?
日本のように感染の再拡大を許しているコロナ相では、兼務している経済再生はありえないということです。単なる無能が重要ポストに居座ると大変な国益を損ない、さらに人々は苦しみを強いられるとうことなのです。
そして、アベ氏のように、新型コロナウイルスの感染拡大防止をまったくやろうとしないで、強引に経済を回そうとするので、結局は感染が拡大して、経済・社会に対する大変な悪影響が生じ、結果、感染防止も、経済の立て直しもまったくできないということになるのです。ここまでくるとアベ氏は無能をはるかに通り越して単なる疫病神なのです。確かに疫病のようにわが国の経済・社会を蝕んでいます。
アベ政権・日本政府が、2月、3月から新型コロナウイルスに対して先手先手の防疫策で対応してこなかった結果が今、東アジアで日本が防疫、経済においてダントツの最下位という結果を招いているのです。
2月28日、上述の衆議院総務委員会での高井氏の質問に対して、アベ氏は会食で色々な人と意見交換して「何かいけないことなのか」と反論しています。何を意見交換していたのかまったく知りませんが、これまでの経緯と結果を見る限り、大した意見の交換はしていないのは明らかでしょう。要するに高井氏と同じようにアベ氏も防疫をほったらかしにして遊んでいただけなのです。ホントに無能です。疫病神。
であるのに、冒頭の記事にあるように、今、アベ氏のストレスがピークというのもすごいわけです。本当に心の底からバカだと思います。国民を馬鹿にしていますが、そもそもアベ氏そのものがバカなのです。さすが牛のよだれのように長く続けるだけの無能宰相。体が弱いだけではなく、頭も弱く、そして心も弱い。それで、失策ばかり、無策のオンパレード、そして極めつけはすぐにウソはつくはと、本当に使い物になりません。日本人として本当に恥ずかしい存在です。

「もはや使い物にならない宰相?」(2020年8月18日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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