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もはや使い物にならない宰相?
[日本の政治]
2020年8月18日 23時54分の記事

昨日の本ブログ「もはや使い物にならない宰相?」(2020年8月17日)の続きです。

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将軍様の英雄伝説
わが国1億2千万人の人々の生活と命にとって重要なことは、首相の健康状態ではありません。首相が1億2千万人の人々のために機能しているか否かです。健康でバカでは困りますが、首相が体調を崩していて機能していないのなら、即刻、交代させなければならないのです。首相が権力の座に居座りたいという私情で、国民の生活や命が犠牲になるようなことはあってはならないのです。首相の命や存在は特別ではないからです。生命の価値はあまねく平等なのです。
ただ、その生命に対する責任が違うのです。そして、その責任を果たせないのなら、即刻、辞職しなくてはならないのは明白です。不支持率は半数を超え、8年もやらせているのに、何一つ成果を上げられておらず、それでいて明らかに黒な疑惑だらけ。即刻、やめるべきなのは明白です。
しかし、今の自民党の感覚はまさにアベ氏が北朝鮮の将軍様になっています。以下の甘利氏の言葉にはそれがはっきり出ています。


自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」と述べた。甘利氏は首相側近。12日に1時間近く2人で会談している。
 首相は例年8月15日の全国戦没者追悼式に出席後、山梨県鳴沢村の別荘で静養に入るが、今年は東京都内の私邸に帰った。甘利氏は番組では「数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と強調した。
 野党の臨時国会召集要求は「首相を引っ張り出すためなら意味がない」と指摘した。

「甘利氏、安倍首相を『休ませて』 コロナ対応で疲労蓄積を心配」(2020年8月16日 共同通信)


責任感が強くて休ませないとダメだと。本文冒頭で取り上げたスポニチの記事では、「ここ1カ月で、首相は6日間の全休のほか、10日間を午前休とし、疲労回復に必死」(2020年8月16日 スポニチ)とあるのですから、明らかに甘利氏の言葉からすれば、アベ氏は休んでばかりで、無責任、罪の塊と言うことになります。
またこのスポニチの記事では、アベ氏は夏休みをとれずにストレスはピークに達し、イライラしているといっているわけです。上記のフジテレビでの発言も結局は同じ主旨なのですが、このように観ると明らかに一斉にメディア対策をしてます。要するに一斉にイメージを作っていると言うことなのです。このスポニチの記事には
以下のテレビ東京の記事を観ると上記の甘利氏と同じ言葉が踊っています。これらを観ると恐らくこのスポニチの記事の情報源は甘利氏でしょう。そうなると、以下のテレビ東京の記事は書かされた記事と言えるわけです。上記フジテレビも甘利氏を出したのは、この発言をさせるためと考えますし、さらにスポニチの記事も書かされた記事です。それでは、なぜそれを書かさたのかを考えるのが普通にポイント考えます。


例年であれば、安倍総理は、リフレッシュを兼ねて、この時期、地元・山口への「お国入り」に加え、山梨の別荘に滞在し、その間ゴルフをするなど、休暇を取っていました。
しかし今年は、東京都の小池知事が、都民に、都外への旅行や帰省を控えるよう要請しているため安倍総理は、広島・長崎の原爆関連の公務以外ではこれまでのところ、都内を離れていません。
安倍総理に近い関係者は、「総理には、本当は休んでほしいが、コロナ対応への責任感で連日、官邸に来ている」と話しています。

「総理番日記(6)『安倍総理に異変?体調は?』」(2020年8月14日 テレビ東京)


みんな、同じ言葉が踊るわけです。スポニチとテレ東の記事は、記者会見やぶら下がりでの発言ではないはずですし、さらに匿名になっています。それが、フジテレビに出演した甘利氏の発言とまったく同じなのですから、触れ回っているのは普通に考えて甘利氏であるのは一目瞭然です。それか自民党で一斉にメディア攻勢をし勝てているかです。
それにしてもアベ氏は責任感があるあると、責任感の塊のように言われるのですが、責任をとったためしがこれまでまったくありません。むしろ、政権では権力の座に居座るために公文書改ざんをしたり、国会答弁でウソばかり出てきたりと、ウソばかりつく政治家と多くの人が考えていると考えます。アベ政権=ウソつき政権という印象はこれからも変わることはないでしょう。
それに、上述のスポニチの記事のようにすでに夏の休みは十分にとって、国会も開かなかったわけです。むしろ、上記の甘利氏の言葉やテレ東の記事は、まさに将軍様の英雄伝説と同じなのです。アベ氏と北朝鮮はいつも同根ではないかと思っていますが、今回もまたかという感じです。
そんなに休みたいのなら、早く辞職をすれば良いのです。不支持率が50%を超える首相が、今日、やめてもほとんどの人は文句を言いません。半数以上の人々が拍手を送るでしょう。やめてくれてありがとうと。

「もはや使い物にならない宰相?」(2020年8月19日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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