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考えるまでもないオリンピックの再延期 (2)
[日本の政治]
2021年4月8日 0時20分の記事

昨日の本ブログ「考えるまでもないオリンピックの再延期 (1)」(2021年4月7日)の続きです。

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アスリート・ファーストなら来年開催は当たり前
オリンピックは、やはりアスリートにとっては人生をかける特別の意味があります。それはなんとしても開催させるべきです。中止となれば、8年間の期間が空きますから、人生一度の機会を永遠に失ってしまうアスリートが続出してしまいます。
しかし、今年強行することも、中止にするのと同じ意味になります。なぜなら、今年強行開催すると大会そのものが非常に不公正で中途半端になるからです。感染症がはびこっているのは日本だけではありません。日本での大会開催時の状態も重要ですが、それまでの日本の状態、そして各国の状態が非常に重要になります。それは大会開催にかかわる予選や準備、強化合宿などのプロセスがあるからです。そういう7月までの過程を経て、フェアで疑念の余地のないオリンピック大会となるわけです。
しかし、現状の日本と世界を観れば、そのような完全な状態でないことは一目瞭然であるわけです。それでは、今年、開催しても中途半端なことになり、アスリートにとっては非常に不幸なことになるわけです。だから、今年の開催は中止をすることと同じなのです。アスリート・ファーストを言うのなら、来年に延期して行うほかは選択肢はないのです。
上述のようなことは昨年末には明らかでした。そして、だからこそ再延期、2022年開催を早期に決定すべきだったのです。そうしていれば、日本政府は防疫に専念でき、国民と国民生活も守れたわけです。ワクチンの普及していない現状、感染をおさえることしか、国民と国民生活を守る手段はないのです。
そして、来年開催の早期決定をしていれば、アスリートはしっかりとしたフェアなプロセスで余裕をもって来年のオリンピック大会に焦点をしぼることができるようになったのです。

今年の強行開催でも中止でも今後アマチュアスポーツは壊滅する
実は、各競技団体において、オリンピック後が一つの焦点にずっとなっていました。人気スポーツというのはある程度財政も豊かなので、選手の育成などにお金をかけられますが、そうでない競技は国からの支援なしには成り立ちません。そして、そのような競技がほとんどなのです。
これまではオリンピックということで国からの助成は大幅に増えましたから、よかったのです。しかし、これからは苦しい状態に戻ります。そして、オリンピックの本年開催にこれだけの批判がある中で強行すれば、当然、今後、アマチュアスポーツへの国の助成について国民の理解を得るのは不可能になるでしょう。それはアマチュアスポーツの壊滅を意味します。そして、現状ではそれは仕方がないことなのです。
選手や競技団体にも社会的責任があります。それを無視して、競技に専念すれば良いと言うことではありません。これだけの世界的な新型コロナウイルス問題ですから、社会的責任を考えなくてはなりません。オリンピックを中止にする必要はありませんが、再延期と言うことを競技団体の幹部などが声を上げないと、将来に大きな禍根を残すことは必至です。私ですら、現状、オリンピックを本年に強行開催するなら、今後、アマチュアスポーツに助成をすべきではないと考えています。
多くの国民はもっと激しく考えていますから、そういうときは、選手や競技団体は社会的な責任を考えて行動しないといけないのです。ただ、スポーツをやっていれば良いということだけは通らないのです。
一方、オリンピックを中止にしてしまえば、アマチュアスポーツ助成の必要性の認知度は格段に下がりますから、やはり別の意味でアマチュアスポーツは壊滅します。
このように、このまま行くと、アマチュアスポーツが壊滅するのは来年から始まることになります。それを避ける手立てはただ一つ、来年への再延期の開催しかないのです。現状では各競技団体の関係者の認識が甘すぎます。

「考えるまでもないオリンピックの再延期 (3)」(2021年4月9日)へ続く。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、爾来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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