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考えるまでもないオリンピックの再延期 (3)
[日本の政治]
2021年4月9日 0時32分の記事

昨日の本ブログ「考えるまでもないオリンピックの再延期 (2)」(2021年4月8日)の続きです。

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経済問題
米国人の友人と先日やり取りをしていたら、その友人は9月以降に北欧やカリブ海に旅行すると行っていました。その友人は医療・製薬の専門家ですから、すでに米国では今年の秋以降の一定の収束傾向は明らかになっているのでしょうし、欧州などの状態も良い見通しが出てきているのでしょう。それが今年の秋以降ということと考えますが、日本はそれよりは少し遅くなる可能性は当然、考えられます。ただ、現状、欧米では収束傾向は見えてきています。
そして、そのような見通しが出てくると、旅行と飲食ということに人がどっと動くわけです。これまで我慢していた分がありますから、かなり大きな動きになることは間違いありません。そういう世界的な人の流れが今年の秋以降の予想となるわけです。
であるのに、どうして、その前に東京オリンピックを開催することにこだわるのでしょうか? 来年に開催すればその世界的な人の流れを最高の形で取り込むことができるわけです。今年の開催を強行すれば、そのようなビッグチャンスをフイにするわけです。このことは極めて鮮明なのです。これでは、これまで国民の税金という公費をオリンピック開催に注いできた効果はまったく無に帰すことになります。こんなことが許されるはずはありません。今年、大会の強行開催をすれば、秋以降の収束傾向時に、日本政府の判断ミス・問題点が極めて鮮明に浮き出てきます。
昨年の秋、新型コロナウイルスの収束傾向がまったく見えず、対策も緊急事態宣言などの行動制限しかないのに、批判を押してGOTOトラベル・イートを日本政府、アベ・スガ政権は行いました。そして、その後、感染者数と犠牲者数が爆発的に増えたわけです。まさに、やってはならないときにGOTOトラベル・イートを行ったのが、アベ・スガ政権・日本政府です。
それでいて、今度は、今年に大会を強行開催して、上述のような来年に明白に予想できる経済的なビッグチャンス逃そうとしているわけです。まさに逆、逆を常にいっているわけです。まったく、先の大戦時と変わらないのです。無能集団。
今後、新型コロナウイルス終息後、日本政府は新型コロナウイルス対策に関わる増税を言い始めるでしょうが、このようなチャランポランなことをしているのなら、国民はそのような増税にはまったく応じないでしょう。政権か、もしくは自民党などが飛ぶぐらいでないと収拾できないでしょう。そろそろあまりに滅茶苦茶であることを自覚しなくてはなりません。
もちろん、開催中止であってもこのことは変わりありません。今年強行開催でも中止でも、極めて大きな政治的な問題に発展します。そして、当然、国民の税金をドブに捨てたという評価を政権・政府は受けることになるわけです。

「考えるまでもないオリンピックの再延期 (4)」(2021年4月10日)へ続く。

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くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
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世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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