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改元の必要性 大和言葉に『ラ行』から始まる言葉はない
[日本の政治]
2021年8月12日 23時23分の記事

改元の必要性については、これまで何度も申し上げてきました。実はこのことについて、日本人・日本語(文化)として非常に大きな問題があるのです。
元号というのは、社会にとって非常に大きな意味を持ちます。それはまさに『時代』そのものであり、その『時代』は平和と人々の安寧によって満たされなければならないのです。日本での元号は『大化』からはじまり『平成』まで250あります。その中で期間が最も短いとされるのは『暦仁(りゃくにん/1238年-1239年)』で、2ヶ月半しか使用されていません。どうして、変えられてしまったのか? それは以下のように縁起が悪いとされたからです。


撰進者は藤原経範であるが、『百錬抄』によれば、世間では「暦仁=略人」すなわち、この世から人々が略される(=死んで消えてしまう)とする風評が発生したために再び改元を実施したとある(ただし、詔書では「変災」を理由としている)[2]。
(ウィキペディアより)


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無文字文化の日本語では、日本人は『音』を大切にするので、このような『音』を起点とした思考が重視されるのです。
さて、本ブログ「不吉でバカなリーダーは日本のために早くやめてください」(2020年4月14日)では、以下のように書きました。


『令和』という元号は安倍政権がつくったものです。そして、以下のNHKの記事を見ると、様々な経緯を経て最終的に首相の安倍氏に一任されて決まっています。その結果、昨年の4月1日にこの元号が発表されました。その時から、私はこの元号を良いものとはまったく思っていませんので、一切、これまで使わないできました。発表された4月1日も、発表前はとても良い天気でしたが、発表されてから一転、東京の空は真っ暗になり荒天となりました。その天の気がすべてを示しているとずっと勉強会などで述べてきましたが、その元号が発表されたまさに1年後、この元号の文字が使われ、新型コロナウイルスに関わる緊急事態宣言が『発令』されたわけです。

「首相がダメ出ししてた!? 元号の選定で何が」(2019年5月15日 NHK)


実際の所、このブログを書いた約5ヶ月後に『不吉でバカなリーダー』は辞めたわけです。しかし、このアベ氏が決めた元号が発表された直後、東京の空は真っ暗になり荒天となったその意味は、いまだにまったく変わらないでしょう。こんなロクでもない人間に元号を選ばせたこと自体が間違っているのです。とにかく早く元号を変える必要があります。
日本人・日本語(文化)にとって『音』が大切ですから、上記の『暦仁』にならっていえば、『令和』は『冷和』もしくは『零和』で、平和が冷える、平和がなくなるということになりますから、即刻、改元する必要があるのです。和を『命令』するというのも、そもそもおかしな内容でもありわけです。そして、実際、ずっと社会はまったく大変な状態になっています。『不吉でバカなリーダー』が考えた元号ですから、それは世の中が悪くなるのは当然です。
この『令和』に決まったポイントは2つあります。一つは、アベ氏が決めたこと、そして、そのアベ氏が出典を万葉集などの国書からということにこだわったことです。そのことが、クーリエ・ジャポンの『「国書からの出典は伝統を壊す」と揶揄されても… 安倍前首相が“キラキラ元号”「令和」にこだわった理由は『日本国紀』にあった』(2020年11月3日)に非常に詳しく書かれています。とても良い記事です。
まず、アベ氏が万葉集にこだわった背景について以下のように書かれています。


安倍が国書、中でも万葉集にこだわった背景には、正月休みに読んだ『日本国紀』があった可能性が高い。天皇から一般庶民まで、身分に関係なく幅広い人々の歌が収められているというのは、安倍政権が掲げる「一億総活躍社会の実現」のイメージとも重なる。 万葉仮名についても、漢籍や日本古典の専門家の多くが元号にふさわしくないと指摘するが、首相は『日本国紀』の記述から肯定的に受け取ったのかもしれない。


そして、『令和』について決まったプロセスが以下のように書かれています。


政府の担当者が中西に追加依頼したのは3月23日。25日に案が出来たと中西から電話で「令和」を聞き取り、26日にレターパックで新元号案が書かれた正式な書類が届いた。そこから極秘協議が再開した。 「令」は過去に日本や中国の元号で使われたことがなく、新鮮で美しい響きを安倍は気に入った。他の官邸幹部も最終的に令和を推した。官邸で令和を本命とする最終案がほぼ決定したのが3月27日。


アベ氏が元号を決めたことがはっきりと書かれています。
記事にある『「令」は過去に日本や中国の元号で使われたことがなく』というのは、正確にはこの字は元号に使ってはならないものと解します。だから
、これまで使われなかったということです。
また、『音』について『新鮮で美しい響きを安倍は気に入った』というのは、後述しますが、そこにアベ氏のまったくの無教養、反日本人、反日本語(文化)があるのです。
一方で、記事には以下のように中国古典(漢籍)から元号を選ばない無教養を反対した経済人がいたと書かれていますが、この方は本当に教養のある方と思います。さらに記事にあるように、元号選定に作家の林真理子氏が入っているのをポピュリズムと表現するのはその通りでしょう。まったく何の意味もない人選です。


2月27日の首相公邸での会食に出席した財界人の一人は、首相が国書典拠の新元号を選ぶのではないかと懸念していた。彼は若い頃から漢籍を学んでいたため、違和感を抱いていた。そこで発表直前の3月下旬、ショートメールを首相の携帯電話に送った。政府の担当者が中西と追加提案のやりとりを始める直前のことだ。 ある日のメールでは「元号は出典が明らかで、意味がある。学識のある人が考えるもの」としたうえで、4月1日に開かれる有識者懇談会のメンバーに漢籍専門家が入らず、作家の林真理子らの起用が事前に報じられていることを「ポピュリズムの極み」と断じている。


そもそも、日本は無文字文化ですから、漢字は日本の字ではありません。『漢』の字です。その漢字で元号をつくり、その元号の制度もそもそも中国のものです。元号は漢字二文字で時代の政治思想を象徴するものですから、その漢字とともにある政治思想を中国古典から選定するのも、当たり前のことです。中国由来の元号制度を漢字をつかって行うのなら、当然、元号の出典は漢籍(中国古典)にするのが、必然の話しであるわけです。
それを国書典拠にすれば、当然、このクーリエ・ジャポンの記事の言うように『キラキラネーム、キラキラ元号』となってしまうのです。まったく無教養にも程があります。

◎ さらなる無教養さをさらけだす アベこそ反日本人、反日本語(文化)の極み
しかし、さらにとんでもない『令和』の問題があるのです。それは大和言葉にない『音』を使っていることなのです。まさにバカの極み。
実は、『音』を大切にする日本語において、そもそも『ラ行』から始まる言葉はないのです。以下のように書かれています。


日本語本来の語彙(ごい)は「和語」「大和言葉」などと呼ばれるが、じつはもともと、日本の言葉に「ら行」で始まる単語は存在しなかった。国語辞典に載っている「ら行」の言葉の多くは、中国からとり入れた漢語、またはヨーロッパからの外来語なのだ。

「日本語に、なぜか「ら行」が少ない理由 大人の最強雑学1500(1)」(2019年12月19日)


『ラ行』から始まる元号をつくるのは、『音』として日本人・日本語(大和言葉、文化)にはあり得ないことなのです。
これまで250あった元号うち『ラ行』からはじまる元号は、『霊亀』(れいき/715年ー717年)と上述の『暦仁(りゃくにん/1238年-1239年)』のたった2例しかないのです。そして、ともに期間が短い。『暦仁』に至っては縁起が悪いと2ヶ月半で変えられてしまったわけです。『ラ行』から始まる元号をつくるのは、日本語(文化)・日本人としてはまったく正しくないことなのです。正しくないとは縁起が悪い・不吉と言うことになります。
元号は、その出典と思想を中国古典(漢籍)にして、しかし、日本語の真髄である『音』は、日本語・日本人の音にしなくてはならないのです。しかし、アベ氏は出典を万葉集にして、音を日本語・日本人の音ではないラ行からはじめるタブーにしてしまった。まさにまったくの逆を行ったのです。まさにバカの極み。本当にバカの極み。本当にバカの極み。
こういうところにもアベのエセさがあると考えますが、この元号の音の問題は、ダイレクトにその不吉さを象徴しているものと考えます。とにかく日本人・日本語(大和言葉)の真髄は『音』にあるのです。
本ブログ「即刻、オリンピック再延期を決定せよ 本当のぼったくり男爵は誰なのか (17) その1」(2021年7月22日)では、2019年、天皇陛下にオリ・パラの名誉総裁へのご就任を要請した張本人のアベ氏が、ご懸念が出るほどの問題があるこのオリ・パラの開会式に名誉総裁として陛下がご臨席、開会をご宣言されるのに、この問題あるオリ・パラをつくり出したアベ氏が逃亡することは、どう考えても許されるものではないと書きました。不敬の極みです。まさに、ここに陛下に対するアベ氏の本音があるのです。このようなことは、この5年間、様々な場面で申し上げてきましたが、その一旦がこの『元号』問題にもあるのです。無教養(バカ)・不吉と不敬です。
即刻、改元が必要なのです。

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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