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即刻、オリンピック再延期を決定せよ 本当のぼったくり男爵は誰なのか (17) その1
[日本の政治]
2021年7月22日 23時58分の記事

アベ氏が五輪開会式に欠席との報道。これまで本ブログで指摘してきたようにアベ氏は、昨年、五輪開催延期期間を2年ではなく1年とした張本人です。だから、現状のようなパンデミックの状態での強行開催になっているわけです。来年ならそのようことにならない可能性はかなり大きいわけです。
さらに昨年の退任時に、退任後の新型コロナウイルス対策を決めたと明言し、その結果、現在の感染爆発という状況になっているわけです。このことについても何度も本ブログで取り上げてきました。
そして、この二つのことから、現在の大変な問題となっているパンデミックの状態での東京オリンピック強行開催をつくり出した張本人はまさしくアベ氏であるわけです。ですので、この開会式欠席について、以下の記事のように『マリオではしゃいでいた』アベ氏が『卑怯者』と言われるのは当然でしょうし、敵前逃亡と言われても仕方がないでしょう。
また、アベ氏は大会組織委員会の名誉最高顧問です。その同氏が、オリ・パラ中止論を述べていたものを『反日』とレッテルを貼って来たわけですが、一方で『マリオではしゃいでいた』のに東京オリンピックの開会式直前での欠席表明では、それは当然、中止よりも悪質な『反日』と言われても仕方がないでしょう。まさにブーメラン。心から一番の『反日』はアベ氏だと思います。私は普段、このような『反日』という言葉は使いませんが。
そして何よりも、2019年、天皇陛下にオリ・パラの名誉総裁へのご就任を要請していたのは、このアベ氏です。であるのに、ご懸念が出るほどの問題があるこのオリ・パラの開会式に陛下がご臨席、開会をご宣言されるのに、この問題あるオリ・パラをつくり出した張本人のアベ氏が逃亡することは、どう考えても許されるものではありません。まさに、ここに陛下に対するアベ氏の本音があるのです。これはザ・フナイの連載などでのこれまでの分析通りです。
このようにアベ氏に対する批判的見方があります。そのどれもが正しい。さらに、この欠席で一つだけはっきりしたことがあります。それは、アベ氏がそもそも五輪招致の功労者ではないと言うことです。アベ氏の功績ではない。だから、このように無責任に欠席できるのです。これもまた分析通りなのです。

「『マリオではしゃいでいた』安倍晋三氏 開会式欠席に『卑怯者』の声」(2021年7月22日 FLASH)

「1年延期決定の安倍前首相 開会式ドタキャンに『敵前逃亡』と猛批判」(2021年7月22日 女性自身)

「安倍前首相 オリンピック開会式への出席見送り 無観客など考慮」(2021年7月21日 TBS)

「天皇陛下が五輪・パラの名誉総裁に パラでの就任は初」(2019年7月22日 朝日新聞)

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昨日、オンラインセミナーの会員の皆様には、メルマガをお送りしました。その中で実は、今回の東京オリンピック開催の意味をかなり詳しく書きました。そこで、はっきり申し上げたことは、招致の功労者はアベ氏ではないということです。このことは、世の中の常識とはまったく違いますが、これが真実なのです。ですので、そのメルマガ配信後にこのアベ氏開会式欠席のニュースを目にしても、それは当然としか言えないですし、まさに当たり前の展開なのです。そして、この欠席は昨日のメルマガに書いたことを裏づける証左に過ぎない。だから、天皇陛下にオリ・パラの名誉総裁のご就任を要請したアベ氏が開会式を欠席するという言語道断が生じるのです。
五輪招致はアベ氏の功績ではなく、だから、開会式直前に欠席をぶち上げる。このことは、アベ氏が、現状のような滅茶苦茶なオリンピックを強行開催すること、もしくは中止することを望んでいることを意味します。要するに目的は『平和の祭典』であるオリンピックが滅茶苦茶になることなのです。逆にもっとも望んでいないことは来年への再延期。だからこそ、昨年、延期期間を2年ではなく、1年にしたのです。以下の記事に延期期間をアベ氏が1年にした経緯が書かれています。

「森会長が語る舞台裏 『なぜ1年』問われ首相は断言した」(2020年4月1日 朝日新聞)

このようなことがあるので、私は再延期をずっと主張してきました。それがもっともアベ氏が望んでいないことと考えたからですし、そして『平和の祭典・オリンピック』を守るためです。『平和の祭典・オリンピック』を滅茶苦茶な状況にするということは、必然、そこに戦争の問題があるわけです。これが、メルマガで書いたことの理由とともにあるわけですが、このこともこれまでザ・フナイの連載などで申し上げてきたことです。もちろん、本ブログでも今年になってこのオリンピック強行開催と戦争の問題は述べてきました。
ということは、このオリンピックが終了すると、必然、北京冬季オリンピックの開催・ボイコットということは当然出てきますし、世界的な戦争の動きは加速していいきます。そのことをはっきりと示しているのが、現在の状況なのです。
話しを戻すと、現実を考えれば、現状の感染爆発の状況、さらに国民の多くが今年の強行開催に反対している中で、オリンピック強行開催を推し進めることの政治的な問題は深刻です。まさにこれは歴史的な失政なのです。だから、昨年末に本ブログ「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(2020年12月31日)からずっと申し上げているのです。昨年末の時点で、このようになることはわかりきっていることなのです。そして、そう判断した理由もこれまで何度も申し上げてきました。

アベ氏はワクチンを接種していないのではないか?
このアベ氏のニュースを観て、アベ氏はワクチンを接種していないのではないのかと、ふと思いました。アベ氏は65歳以上の高齢者なので、もう既に接種が終了していてしかるべきです。しかし、そのようなニュースは目にしません。アベ氏の言動を観ていると、以下のタマホームについての文春の記事とまさにオーバーラップしてしまうのですが、深掘りすると思想的な類似点があるかもしれません。さらに、その類似点を深掘りすると面白いことが発見できるかもしれません。もちろん、あくまでも可能性ですが。

「「接種したら無期限の自宅待機」タマホーム社長が社員に“ワクチン禁止令”」(2021年7月29日号 週刊文春)

アベ氏の健康状態については、本ブログ「アベ氏はやはり意気軒昂」(2020年9月14日)で書いたように何ら問題はないと考えます。また、以下の7月15日の日刊スポーツの政治コラム『政界地獄耳』では、アベ氏は現在、精力的に活動していると書かれています。これは政界では常識でしょう。だから、アベ氏の健康には何の問題もない。それは昨年を通して変わりがないことでしょう。実際、首相という激務を持病があってできるはずはそもそもないのです。

「<政界地獄耳>「最終決戦」となる権力闘争自体が自民党の危機(日刊スポーツ)」(コビーされたもの)(2021年7月15日 日刊スポーツ)


東京五輪ショーディレクター解任問題
話しは変わりますが、東京五輪開閉会式のショーディレクターだった小林氏の過去の反ユダヤ的発言を問題視して解任した問題。明日開会式と言われている中でのこの問題。さすがにここまで来ると、あまりのタイミングの良さに、作為を感じます(実際、そう思っています)。
以下の記事も、防衛副大臣の中山氏の動きも、ちょっとタイミングが良すぎます。どうしても不自然に見えるのです。こういうことは、すぐに証明することは出てきませんが、長い時間をかけて観ると必ず、立証するものが出てきます。今後、注視をすべきことと考えます。因みに私は子どもの時から親ユダヤです。ユダヤ人を心から尊敬・敬愛しています。ユダヤ人と言うよりユダヤ教と言った方が正確かもしれません。私は神道ですが、今でも毎日、ユダヤ教のことは勉強しています。その上で言わせてもらえば、イスラエルのパレスチナ対策は完全に間違いです。これだけは敢えて言わせていただきます。

「中山泰秀防衛副大臣が米人権団体側に小林賢太郎氏の問題を『連絡』か」(2021年7月22日 日刊スポーツ)

いずれにせよ、このような作為は何のために行われるのか? それは、もちろん、『平和の祭典』である東京五輪を滅茶苦茶な状況にするためのです。このことは、アベ氏のところで上述しました。メルマガで書いたこと、そして平和、戦争の問題が当然、そこにあるのです。
小山田氏も、この小林氏もそうですが、そもそも、この人は誰?と思ってしまうほどの知名度です。誰もが日本を代表する人とは思えない人選。むしろ、このような問題を抱えている人物を、時限爆弾のようにして人選・配置しているとしか思えないのです。そして、しかるべき時に過去のことをほじくり返したように情報を流せば、爆弾は炸裂するということになるわけです。このことと、上記のアベ氏の開会式欠席はまったく繋がると考えています。
以下の記事では、開会式を予定通り実施すると報じられていますが、その理由は「小林氏が具体的に一人で演出を手掛けた部分はなかったとした」(7月22日 時事通信)とあります。このように安易でいい加減な理由で、ごり押しすることは避けるべきです。さらに滅茶苦茶な状況にする可能性があります。

「東京五輪ショーディレクター解任 開会式は予定通り実施へ―組織委〔五輪〕」(2021年7月22日 時事通信)

いずれにせよ、この小林氏と小山田氏の問題は、日本人と日本にとっては、まさに面汚しの、最低の問題です。それが、日本政府、五輪組織委員会、JOCなどによって引き起こされています。それでいて、『スポーツの力』などと子どものようなことをいっている。本当にレベルが低い大人たちだと心から考えます。問題の深刻さをもっと真剣に考えてもらいたいと思います。日本国民は、そう見なければなりません。

(その2につづく)



最終編集日時:2021年7月23日 16時55分

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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