積極的疫学調査縮小が情報操作に使われている可能性 | ||
[日本の政治] | ||
2021年8月25日 0時0分の記事 | ||
昨日(8月24日)の夜、パラリンピックの開会式が行われている時間に散歩をしていましたが、東京の夜風はかなり涼しくなりました。季節の移り変わりを感じますが、どうして『オリンピック』を1ヶ月ずらすことをしなかったかと、そうつくづく思います。まさに現在の日本(政府)の発想力と交渉力の貧困さを痛感します。実際、今の目茶苦茶な新型コロナウイルス対策を観ていれば、それは一目瞭然です。とにかく、オリ・パラは来年に再延期して、時期を後に1ヶ月ずらし、2022年8月24日に東京オリンピック開幕させることが、日本のすべきことだったでしょう。それこそが『お・も・て・な・し』だった。 そう考えながら、昨晩、歩いていると、ポツポツと雨が降ってくる。オリンピック開会式の夜にも同様に雨が降りました。場所は開会式会場から十数キロの東京板橋区。そういえばブルーインパルスが飛んだ昼間も、昨日昼と同じくオリンピック開幕日の7月23日の昼は曇天でした。天の気が悪い。政治から済民(人々を苦しみから救うこと)の心、国民本位の心という政治の核心がまったく失われていることが、明らかに天の気に現われています。 実際、以下の記事ではコロナ患者の6割が救急搬送されていないと報じられています。まさに政治から済民の心・姿勢が失われている証拠です。コイケ都政、スガ自公政権・日本政府が感染爆発を野放しにして患者が激増、それでいて政府はこれまで感染症を見越して病床を準備していない無策ですから、それは入院できなくなります。パンデミック時にオリ・パラをやる事自体が、感染爆発を野放しにしている何よりの証拠です。これがコイケ都政、スガ自公政権・日本政府の政治ですが、当たり前のごとく選挙では負け続けています。そして『ご懸念』まで出ているのです。 それでも、そのような『声』を無視し続けているので、感染爆発・オーバーシュート、医療崩壊となっているのです。とにかく感染の収束をはからなければならない。それこそが、現在の日本の最優先事項なのです。 「コロナ 救急搬送せず6割、小池都知事『救急隊の判断で』」(2021年8月19日 TBS)
本ブログ「オーバーシュート・医療崩壊する東京とスガ氏の失敗の告白」(2021年8月19日)では、東京都が積極的疫学調査の方針を変えたことが8月15日に報じられたことについて以下のように書きました。積極的疫学調査の事実上の縮小と考えますが、言ってみれば『消極的疫学調査』になったわけです。消極的すらなく、やっていない可能性もあります。
とにかく、バブルおばさんには困ったものです。こんなのを選ぶ都民も悪い。 いずれにせよ、東京都は積極的疫学調査を縮小したわけです。そう考えるべきです。 一方で、24日の東京都の新規確認感染者数は4220人です。1週間前は4377人。マイナス157人です。 数字は横ばいになっていますが、現状は積極的疫学調査がほとんどない状態と考えられるわけです。そうなると、例えば、感染者の濃厚接触者の追跡調査などをしなくなります。ということは当然、行政検査数も減りますし、さらに所謂『無症状感染者』の数も減り、全体の新規確認感染者数も当然減るわけです。濃厚接触者で無症状感染者である人を、検査でピックアップしなくなるからです。 したがって、新規確認感染者数は、1週間前のほぼ横ばいですが、実はその中味はかなり悪くなっていると言うことになるのです。簡単に言えば、症状を自覚している感染者の比率が上がり、無症状感染者は市中にほぼ野放しになっているということです。 無症状感染者が市中にほぼ野放しになっていると言うことは、その人たちが市中でスプレッダーとして感染拡大を進めていると言うことです。それが積極的疫学調査が行われていたときより格段に増えているということになるのは、論理的な帰結です。つまり、感染拡大要因を増やしているということです。 非常に危険な状況です。しかし、新規確認感染者数の数字はそのことを物語らないというのが、積極的疫学調査が縮小した結果、起ることなのです。むしろ、新規確認感染者数が横ばいか、減少しているように見えるようになってしまうのです。そして、そのことによって、コイケ都政への批判も多少和らぎますし、パラリンピックへの風当たりなども減るわけです。 そういうことが、ちょうど上手い具合にパラリンピック開会式の約一週間前から始まったわけです。当然、そこに政治的な思惑、パラリンピックを開催するための数字、情報の操作があると考えるのは自然です。コイケならやりかねないと考えます。 検査数については8月16日の発表では、検査件数3日間移動平均は13,573.0(8/15 3,730、8/16 21,938、8/17 15,051)で、一方、8月24日発表では、検査件数3日間移動平均は11,335.7(8/21 10,745、8/22 4,168、8/23 19,094)となっており、行政検査件数は縮小しています。 「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について 8月16日発表」(2021年8月16日 東京都) 「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について 8月24日発表」(2021年8月24日 東京都) | ||
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