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《コロナ問題》 東京新聞のとても良い記事
[日本の政治]
2021年8月28日 23時47分の記事

以下の東京新聞の記事はとても良いものです。記事には、東京で街を出歩く無症状感染者が増えていて、繁華街でのモニタリング検査での陽性率が7月初旬と比べて約18倍になっていると書かれています。まさに感染を振りまくスプレッダーが東京の街にどんどん増えているわけです。記事には113人に1人と書かれています。

「東京都のモニタリング検査、コロナ陽性率が2ヶ月で18倍に…感染気付かず出歩く人が急増 」(2021年8月27日 東京新聞)

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記事には以下のように書かれています。


東京都が繁華街などで実施する新型コロナウイルスのモニタリング検査で、陽性率が右肩上がりになっている。7月初旬と比べ陽性率は約18倍になり、街を出歩く無症状者が急増。都内の新規感染者は横ばいだが、実際にはもっと多いとみられる。


◎ 満員電車は本当に大丈夫なのか?
さらに、東京都が繁華街などで実施する新型コロナウイルスのモニタリング検査の結果について、以下のように書かれています。


都の資料によると、7月第1週の感染者数の割合は0.05%で、検査したおよそ1992人に1人が感染している計算だった。翌週から0.09%、0.15%と割合は上昇し、8月の第3週では0.89%となった。検査したおよそ113人に1人が感染している計算で、7月第1週の約18倍になった。


街を出歩いている無症状感染者(スプレッダー)は113人に1人と言うことです。これはかなり厳しい数字です。満員電車には大体300人くらい乗車している言われています。とすると満員電車一両に3人弱の無症状感染者(スプレッダー)がいることになります。
上記記事にあるように今年7月までは無症状感染者(スプレッダー)は1992人に1人以下だったわけで、それなら満員電車にスプレッダーがいる確率もかなり低かったわけです。それが現状は、確実に一両に2人以上いる計算になり、感染力が強いデルタ株が大半ですから、かなり状況は危険で悪化しています。
そうなると8月20日の以下の毎日新聞の記事は、非常に意味を持ってくるのです。記事には、東京や大阪で発生しているデパートなどでのクラスターの原因がわかっていないと報じています。これは、まだまだこの新型コロナウイルスが未知のウイルスであることを示していますが、さらに言えることは、対策を万全にしていた百貨店でクラスターが発生したと同じことは、満員電車でも起る可能性があるということです。
『起る可能性』と書きましたが、『起る』と考えた方が良いと考えます。これが、スガ自公政権・日本政府やコイケ都政のように伝染病・感染症の感染拡大を放置している危険性なのです。伝染病・感染症は早め早めに感染収束へ対処するしかないのです。

「百貨店を襲う従業員クラスター 業界にショック『対策どうすれば…』」(2021年8月20日 毎日新聞)

◎ 多数の感染者が潜在している
また、記事には、都内の保健所が積極的疫学調査を縮小したことによって、検査を受けていない人が増えていることや、多数の感染者が潜在していることが考えられ、東京都の新規確認感染者数が横ばいに見えるが、注意をしなければならないと書かれています。これは本ブログ「積極的疫学調査縮小が情報操作に使われている可能性」(2021年8月25日)で書いたことと同じですが、この東京新聞の記事は非常に良いポイントを指摘していると考えます。
記事には以下のように書かれています。


しかし、感染者の急増で、都内の保健所は濃厚接触者や感染経路を探る調査の規模を縮小している。こうした中、無症状で感染に気付かずに外出する人も増えているとみられる。モニタリング会議でも「検査を迅速に受けられないことにより、さらに多数の感染者が潜在している可能性がある」と指摘されている。
 国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は25日のモニタリング会議後の取材で、感染状況について「増加比だけみると横ばいに見えるが、すごい数だ。実際にはまだ検査を受けてない方もかなりいらっしゃるのではないかと考えている」との認識を示した。
さらに、「要は今の数字をみると非常に注意しなければいけない。今後の動向に関しては、やっぱりかなり心配」と先行きに懸念を示した。


新型コロナウイルスについての記事は、東京新聞(共同通信、中日新聞)と毎日新聞の記事が非常に良い分析をしていると考えます。


◎ ワクチンだけの防疫は明らかに危険
以下の記事は神戸新聞のものですが、内容はワクチン2回接種の80代の女性が、感染してなくなったというものです。この記事はかなりのインパクトがあるものと考えます。今後、PCR検査の社会的検査と隔離についての必要性が、ワクチン接種とともにかなり高まると考えます。というより、そうしなくてはならないと言うことです。ワクチンだけでは無理と言うことです。

「ワクチン2回接種済みの女性が新型コロナ感染で死亡 新たな感染者は134人 尼崎」(2021年)

現状のスガ自公政権・日本政府とコイケ都政は、感染してからのことに焦点を当てています。しかし、実際、まったく対応が出来ておらず、犠牲者が日に日に増え、すでにかなりの数になっています。それは当たり前です。これまで医療施設の拡充をしてきておらず、それでいてオリ・パラなどをやり感染収束に専念しなかった結果、感染爆発して、医療が逼迫しているわけです。完全なる失政です。
問題を解決するには、感染を収束させなければならないのです。しかし、それをやらない。だから問題が悪化する。スガ自公政権・日本政府とコイケ都政の対応は常に本末転倒なのです。逆、逆をやる。そして、当然のごとく状況が悪化する。
ワクチンの有効期間は、以下の記事のように限られています。

「70日後コロナ抗体量大幅減 2回目接種、藤田医大」(2021年8月25日 共同通信)

「NY在住の大江千里、モデルナ製ワクチン接種後に副反応? 体調が急変し失神した」(2021年2月18日 ニューズウィーク日本版)

また、以下の記事にあるように変異種では効果が減ります。

「デルタの優勢化でファイザー、モデルナ、J&Jのワクチン効果25ポイント低下」(2021年8月26日 ハンギョレ)

それでいて感染者が野放しになっていて感染が収束しなければ、新たな変異種の出現もあり、いつまでもワクチン接種が続くことになります。まさにワクチン接種の無限ループとなるわけです。
さらに以下の記事のようにワクチンへの耐性をもった変異種の出現もあり得るわけです。そうなったら大変なことになります。その可能性をファイザーのCEOが言うのですから間違いありません。

「ファイザー社『コロナワクチンの “耐性変異種”が登場する可能性あり』」(2021年8月25日 WOW!Korea)

「ファイザー社CEO『ワクチンの耐性変異、いつか現れるだろう…カスタマイズ型対応』」(2021年8月26日 中央日報)

スガ自公政権・日本政府とコイケ都政のワクチンだけの防疫対策は、あまりに穴がありすぎます。だから、冒頭のように街に出歩く無症状感染者(スプレッダー)の数が激増してるという状況になっているわけです。

◎ 日本は民主主義でなくなっている
スガ自公政権・日本政府がワクチン単独の防疫策を推進しているので、マス・メディアも忖度してワクチンの限界や問題点をあまり報じません。これではダメです。韓国のメディアは、上記のようにしっかりと報じています。
日本の民主主義の問題点は、1)政府の公文書改ざんや国会での答弁にウソが頻発すること、2)報道の自由度が低く、マス・メディアが政府寄りの報道しかしないことです。政治について正しい情報を国民が得ることができなければ、国民が政治を判断するという民主主義の根幹が揺らぎます。そうなっては、それはもはや民主主義ではないのです。
以下の記事にあるように、報道の自由度は、日本は67位です。そして、韓国は42位なのです。そういう差が、上記の韓国メディアの記事にもはっきりと現われていると考えます。こんな日本ではやはりダメなのです。

「世界各国の「報道の自由度」 日本67位 去年から順位1つ下げる」(2021年4月21日 NHK)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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