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《日本の政治》 小池都政は何か勘違いしている
[日本の政治]
2022年2月3日 23時55分の記事

以下の記事のように、東京都が緊急事態宣言発令を政府に要請する新たな指標を発表したと報じられています。この記事を見ると、明らかに小池都政は勘違いをしていることがよくわかります。


「東京都 緊急事態宣言発出要請の新指標 その内容とは?」(2022年2月3日 NHK)

「東京都 オミクロン株の特性に対応した新たな対策まとめる」(2022年2月3日 NHK)

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感染症・伝染病というのは、悪い症状を持つ感染症が爆発的に拡大することに問題点があります。そのような感染爆発が多くの人の命を奪ったり、医療現場に患者が殺到して医療崩壊になったりするわけです。そして、そういうことが家庭崩壊までも生じさせるわけです。
だから、感染症・伝染病への最大の対応策は感染防止と感染収束なのです。それ以外にはありません。これはワクチンを接種していても変りません。
結局は問題ある感染症が蔓延している状態では、社会・経済活動は正常化しませんので、とにかく収束傾向を作ることが最大のポイントになるわけです。これはオミクロンだろうが、デルタだろうが関係ないことなのです。無害化したと政府が保障するのなら話しは別ですが、そうでないのなら何も変らないのです。
しかし、コイケ氏が今日発表したことは、緊急事態宣言発令のための指標なのです。その指標では感染防止や感染収束は起きないのです。
上記の記事(上)には、以下のようにあります。


医療提供体制は最も深刻なレベルに
3日開かれた都のモニタリング会議で、専門家は都内の感染状況の警戒レベルを最も深刻なレベルで維持し「大規模な感染拡大が継続している」と分析しました。
そしてこのままの水準で増加した場合、7日間平均は1週間後の今月10日に2万4756人になるとする推計を示しました。
一方、医療提供体制は「医療体制がひっ迫している」と分析され、警戒レベルは1段、引き上げられて最も深刻なレベルになりました。今回の第6波で最も深刻なレベルになるのは初めてです。
感染状況と医療提供体制がいずれも最も深刻なレベルになるのは去年9月以来です。

「東京都 緊急事態宣言発出要請の新指標 その内容とは?」(2022年2月3日 NHK)


『大規模な感染拡大が継続』していて、『医療提供体制は最も深刻なレベルに』なっているのです。でも、この期に及んで小池都政がしたことは、緊急事態宣言発令の指標の発表なのです。それ以外には何もやっていないのです。本当に驚くべきことです。
コイケ氏は上記の記事には「感染拡大防止への協力を重ねて呼びかけました」(2022年2月3日 NHK)とあるのに、東京都として実効性がある感染防止対策、感染収束策は何も示されていない、何もしようとしていないのです。そのような防止策、収束策が不十分だから、『大規模な感染拡大が継続』していて、『医療提供体制は最も深刻なレベルに』なっているのではないでしょうか? 完全に勘違いをしています。
それか、単なるやっている感の演出なのでしょうか?
いあ、まったくの無能無策。よくこれで知事と言っていられると思います。明らかに都民の命と暮らしをリスクに晒しています。
今やることは緊急事態宣言発令のための指標の発表ではなく、感染拡大を防止し、収束させるための具体的な行動なのです。それが小池都政にはわかっていない。大変な勘違いですが、これは致命的な勘違いなのです。
東京都は防疫当局としての責任を忘れています。日本政府もですが。感染症・伝染病は早め早めで対処をしなければなりません。感染爆発をしてからでは遅いのです。しかし、そういうことを当たり前のように、何の疑問もなく行なっています。火事で言えば、街の中で数軒が燃えている内に対処しなくてはならないのに、街中が火事になるまで何もしないということをしているわけです。まさに焦土作戦。これ、意味あるのでしょうか? 感染症・伝染病において、街中が火事になっているという感染爆発が起れば、ものすごい数の人々が苦しみ、命を落とし、後遺症に悩んだりすることになるのです。そのように広がるまで何もしないというのは、明らかに狂っています。明らかに感覚がおかしい。
街の中で火事が起きているのに、東京消防庁が『街中が燃えるまでまっているのです』と言ったら、皆さん、どう思いますか? それを現在、新型コロナウイルス感染症について東京都と日本政府が行なっているのです。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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