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天皇陛下のお誕生日に際して心からお慶び申し上げます。
[日本の政治]
2022年2月23日 23時21分の記事

天皇陛下のお誕生日に際して、心からお慶びを申し上げます。


「【全文】天皇陛下 62歳の誕生日 記者会見」(2022年2月23日 NHK)

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上記のNHKの記事は、お誕生日に際しての天皇陛下のお言葉でございますが、とても長いもので、色々なことをお話しされていることがとても印象的でございます。
どれもこれも良いお言葉ばかりでございますが、特に以下のお言葉に心がとても高揚致しました。
まず、コロナ禍についてのお言葉でございます。


そして、このコロナの状況下で、支援を必要としているお年寄りや障害のある方、生活に困窮している方や生活困窮世帯の子どもたちなど、社会的に弱い立場にある人々を支え、その命と暮らしを守るために力を尽くされている方が多くいることや、エッセンシャルワーカーの皆さんが多くの人の日々の生活を支えていてくれることもありがたく思っています。
これら多くの方々に心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。
長引く感染症の感染拡大への対策を継続することは大きな努力を要します。
親しい人との直接的な接触を避け、暮らしの隅々にも注意を払うよう、自らのできる範囲で感染の拡大防止に努めている人も多くいると思います。
こうした国民の皆さん一人一人の努力を深く多といたします。
長く困難な状況が続いておりますが、今しばらく、誰もがお互いを思いやりながら、痛みを分かち合い、支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができるものと固く信じております。


以下のお言葉は、オリンピックについてのものでございますが、陛下のお言葉には、人と人、国と国との相互理解と繋がりにお気持ちがとてもあり、それがとても素晴らしいメッセージになっていると存じました。


国と国との間では、様々な緊張関係が今も存在しますが、人と人との交流が、国や地域の境界を越えて、お互いを認め合う、平和な世界につながってほしいと願っております。


以下のお言葉もまた同様に人と人、国と国との相互理解と繋がりについてのとても素晴らしメッセージと存じます。


新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は様々な形の交流が難しく、直に会って人と人との絆を深めたり、つながりを広げたりすることが容易ではない状況が続いておりますが、そのような中にあっても、皆がお互いのつながりを大切にしながら、心に希望の火を絶やさずに灯し続け、更には、国や地域の境界を越えて人々や社会がつながり、お互いを認め合い、支え合える年になってほしいと願っています。


以下のものは、陛下の東日本大震災についてのお言葉でございますが、『復興はまだ道半ば』ということはとにかく心に留めないといけないことと改めて存じました。


その後の復興の過程で、人々の生活や産業を支える社会基盤の整備等は進んだものの、精神的なサポートを必要とする人が近年になってむしろ増えていると伺うなど、本当の意味での復興はまだ道半ばにあるものと思います。


以下のものは防災・減災意識の醸成についてでございますが、やはりこのお言葉にも人と人との相互理解と繋がりというお気持ちを込められていらっしゃると存じます。


そのため、私たち一人一人が防災や減災の意識を高め、災害に対して自らの備えをするとともに、どこかで災害が起きたときには、一人一人が、自らのできる範囲で被災した人々に寄り添い、その助けとなるべく行動できるような社会であってほしいと願います。


そして、以下のものは陛下の言論の自由についてのお言葉ですが、本当に素晴らしいお言葉と心から存じました。


週刊誌報道やインターネット上の書き込みについては、人々が自分の意見や考えを自由に表現できる権利は、憲法が保障する基本的人権として、誰もが尊重すべきものですし、人々が自由で多様な意見を述べる社会をつくっていくことは大切なことと思います。
その中にあって、一般論になりますが、他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要があると思います。
他者の置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております。


以下のお言葉を拝見する度に本当に素晴らしいと心から安堵致します。


そのような中で思い出されるのは、上皇陛下が以前に述べておられた、天皇は、伝統的に、国民と苦楽を共にするという精神的な立場に立っておられた、というお言葉です。
このお言葉に込められた思いは、ひとり上皇陛下のみのものではなく、歴代の天皇のお考えに通じるものと思います。


昭和天皇から上皇陛下と続けられてきた素晴らしい戦後の皇室の歩みをさらに一層堅固なものになされることを心から存じております。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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