このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
原発防護は不可能に決まっているでしょう
[日本の政治]
2022年7月2日 23時58分の記事

以下の記事では、笹川平和財団が『ロシアのウクライナ侵攻で運転中の原発が史上初めて攻撃された事態』(7月1日 共同通信)を受け、原発の防護強化を提言したとあります。
はっきり言って、原発防護は不可能です。このことは、今回のロシア・ウクライナ情勢ではっきりしました。であるのに、今に至って、原発防護ということは、空論か、寝言に過ぎません。この記事の写真がアホらしく見えます。
 
・ 『「原発防護の見直しを」 笹川平和財団が政府に提言』(2022年7月1日 共同通信)

【PR】電話相談システム開発ならイーステム


この記事では、笹川平和財団は原発防護について以下のように述べています。


提言は、福井県警が全国で唯一設置する原発専門の警備部隊を参考に、全国の原発に同様の部隊を展開して防護強化を図るべきだと指摘。武力攻撃に備え、警察や自衛隊が参加する訓練を定期的に行う必要性を訴えた。



記事では笹川財団が『ロシアのウクライナ侵攻で運転中の原発が史上初めて攻撃された事態』を受けて、原発防護強化を提言とありますが、今回のロシア・ウクライナ情勢において、ロシアは最初からウクライナの原発を攻撃するつもりはありません。その意志があるのなら、最初の一週間で全てを破壊していたでしょう。
どうして、破壊しなかったのか? それは、ロシアやベラルーシヘの影響を懸念してと言うことと同時に、民族として非常に近いウクライナに対する配慮です。
ですので、もし日本がロシアとの戦闘状態になった場合は、最初の数日で日本の原発はすべて破壊されるでしょう。これは相手が中国でも同じです。
ドローンや、極超音速ミサイルが使用されれば、それらを防ぐことはできません。警察の警備部隊を原発に配置してもテロ対策にはなるかもしれませんが、戦時においては意味のないことは誰でもわかることです。
今回のロシア・ウクライナ情勢で、ロシアの黒海艦隊旗艦・モスクワが沈没したときから、日本の原発を防ぐことができないことは明確になったのです。
そして、攻撃を防ぐことができないのなら、それは安全保障上、確実な弱点になります。原発とは、すでに日本における安全保障上の弱点なのです。このことは絶対に忘れてはなりません。

無責任体制の極地
以下の記事では、福島第一事故の最大の戦犯はアベ氏と指摘しています。その通りです。本ブログでも随分前からそう指摘しています。

・ 『ウクライナ危機でも原発新設を言い張る安倍晋三! 何度でも言う、福島原発事故の最大の戦犯は津波対策を拒否した安倍だ』(2022年3月11日 リテラ)

このリテラの記事には、福島第一事故とアベ氏と因果関係について以下のように書かれています。


実は、第一次安倍政権だった2006年、すでに国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性が指摘されていた。にもかかわらず、ときの総理大臣だった安倍晋三は、「日本の原発でそういう事態は考えられない」として、一切の対策を拒否していたのである。



指摘されていた事故想定について防げなかったわけです。このような原発管理体制において、これから想定される危機に対応できるわけはないのは、子どもでもわかることです。
福島第一でアベ氏が責任をとらされて、体制が刷新されたでしょうか? まったくされていませんよね。それなら、敵国の攻撃や自然災害から原発を守ることは、今の日本ではできません。それに、普通に考えて、戦争で守れるはずはないのです。
そういうことをはっきりさせたのが、福島第一の事故ですし、何よりもアベ氏なのです。このことは11年前から明らかなことです。そして、上述のように今回のロシア・ウクライナ情勢ではっきりしたのです。
そして、絶対に起きないと言い張った原発事故が起きても、誰一人責任をとりません。以下の6月17日の原発事故裁判の記事が、そのことをはっきりと物語っています。国民は無力、泣き寝入りなのです。むしろ、被害者は被害という重荷を背負わされ、事故を犯した者は誰も責任を問われない。このような体制で原発を動かすこと自体、再発は必然です。それではクレイジー以外の何ものでもありません。なぜなら、また原発の事故が起きても、誰も責任をとらないことが証明されたのが、この判決であるからです。それなら、また同じことが起きます。

・ 『原発事故で国の責任認めず 最高裁 避難者の集団訴訟で初の判断』(2022年6月17日 NHK)

11年前の福島第一事故からすぐに脱原発をはじめ、代替電源や代替エネルギーについて真剣に取り組むべきでしたが、アベ政権や右翼が原発に無意味にこだわり、そのような前向きな取り組みを散々妨害しました。その結果が、現在の電力不足となっているわけです。もちろん、このことにアベ氏や右翼は責任をとることはないでしょう。なぜなら、アベ氏や右翼は単なる国民と国を愛さない、ナルシシズムの無責任だからです。

このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:




◆この記事へのトラックバック
トラックバックはありません。
トラックバックURL
https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/474940
くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

○ 『世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか』

先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

○ 『CIA日本が次の標的だ―ポスト冷戦の経済諜報戦』


◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
本ブログについて
日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
日本と世界の政治経済の本質を読み解く
地域:東京都
性別:男性
ジャンル:ニュース
ブログの説明:
世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
ブログ内検索

カレンダー
<<2022年07月>>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
カテゴリ
全て (1411)
日本の政治 (1322)
ザ・フナイ (15)
中東情勢 (4)
アジア・太平洋情勢 (2)
戦争の構造 (3)
世界の読み方 (15)
書評 (1)
勉強会・講演会のお知らせ (3)
本ブログの重要記事

注目です!

「韓国のリベラルはとてもレベルが高い」(21年2月3日)←New!
「やはりイギリスが言い始めた」(21年2月4日)←New!
「東京オリンピックは2022年に開催すべき」(20年12月31日)←New!

値千金のブログ記事:岡田晴恵特任教授、国のコロナ対応に激怒!番組出演中に声を震わす 「このままだと3月4月にピークがきます」 (20年2月25日)
○本ブログ「この緊急時にこの政権の遅さは致命的? 」(20年4月16日)
○本ブログ「アメリカ政府が認定した当然のこと」(20年4月4日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月1日)
○本ブログ「朗報と考えられることと安倍政権の犯罪的な無能と愚鈍?」(20年4月4日)
「ノーベル賞受賞者が新型コロナウイルスの早期回復(終息)を予測した理由:「我々は良くなっていく」(訳文)」(20年3月23日 ロサンゼルス・タイムズ)
最近の記事
04/23 22:15 注目選挙区の島根1区
04/23 15:24 衆院3補選の前哨戦としての地方首長選挙と小池氏
04/19 23:34 イランに対してイスラエルが攻撃
04/19 15:07 円安ドル高は実はドル暴落の結果にすぎない
04/14 23:49 中東大戦・第三次世界大戦の危険性が大きくなっていると考えます
04/13 21:22 金の暴騰が意味すること
04/11 12:40 韓国総選挙の結果の意味すること
04/04 10:23 『裏金問題』の本質は民主主義を破壊することであり、同時にアベ政治の弊害であること
02/23 15:14 天皇陛下のお誕生日に際し心からのお慶びを申し上げます。
02/09 22:37 『国民を甘やかす政治をしてはならない』といった池田勇人
携帯用アドレスQRコード
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。


Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved