日本は核兵器保有に明らかに動いている――被爆地を愚弄したキシダの欺瞞 | |||
[日本の政治] | |||
2023年5月24日 16時27分の記事 | |||
以下の共同通信の記事のように、高速炉「常陽」の再稼働に向けた安全対策が新規制基準に適合しているとし、事実上の審査合格と報じられています。これは原子力規制委の再稼働審査ですから、当然、常陽再稼働の動きです。そして、高速増殖は核兵器兵器に直結するものですから、日本の核保有の具体的な動きと考えられます。まさに本ブログ『国民のためではなくG7サミットのための演出、プロパガンダ及びミスリード 』(2023年5月19日)で予言したとおりになっています。 ・ 『高速炉「常陽」事実上合格、茨城 原子力規制委の再稼働審査 』(2023年5月24日 共同通信)
5月19日のブログでは以下のように申し上げました。
高速増殖炉については5月13日の共同通信の記事に『核兵器に使える高純度のプルトニウムを生成できる高速増殖炉』とありますから、上記の『常陽』についてのニュースも普通に日本の核兵器に繋がるものということです。 ・ 『中国、高速増殖炉の建設最終段階 軍事転用で核戦力強化か 』(2023年5月13日 共同通信) 中国はすでに核兵器保有国ですから、その中国が高速増殖炉をつくることに対抗して日本が核兵器保有に走るという論理は通用しません。日本(キシダ政権など)はずっと核兵器保有にむけて用意して、あの欺瞞に満ちた広島G7戦争サミットを利用して、その方向を打ち出そうとしてきたと考えます。だから、5月19日に私はあのように書いたのです。広島の人々にはブラックジョークのように聞こえるかもしれませんが、これが現実なのです。 日本の核兵器保有はある意味、常識的なことでザ・フナイの連載には散々書きました。つまり、5年以上も前に、このことは常識的なことなのです。そして、広島が地元のキシダは、その地でのサミットを利用して、核兵器保有の方向性を打ち出したのです。 以下の日刊スポーツの記事では、鳩山由紀夫さんが広島G7サミットについて『原爆資料館に核ボタンを持ち込むとは言葉を失う』と述べていますが、非常に重要なポイントを指摘しています。 ・ 『鳩山由紀夫氏「原爆資料館に核ボタンを持ち込むとは言葉を失う」G7広島サミットに私見示す 』(2023年5月22日 日刊スポーツ) この記事で鳩山さんは、核兵器廃絶を訴えてい続けている被爆者で、今上陛下の即位礼正殿の儀に臨席されたサーロー節子さんの言葉を以下のように述べています。
サーローさんは『自国の核兵器は許し対立する国の核兵器を非難するのは許されない』と実際述べています。つまり、G7戦争サミットでは、そこに参加した国の核兵器保有は問題ないといって、一方でロシアや中国の核兵器は許さないといっていたのです。これがこのG7戦争サミットやキシダの本質なのです。これでは話にならないし、ロシア・中国が承服するはずもなく、逆に不信感は増すだけで、G7と日本(キシダ)が世界を戦争に追い込んでいるにすぎないのです。したがって、この人たちから出てくる『平和』はまったく実がないものなのです。 G7戦争サミットに参加した国の核兵器保有は問題ないといって、ロシアや中国の核兵器は許さないというのですから、キシダがどんなに『核なき世界』と言っても、その実は日本の核兵器保有は否定をしていないということなのです(キシダの核なき世界の2つの問題点については、オンライン勉強会でお話ししましょう)。だから、核なき世界といった直後に、核兵器保有に繋がる『常陽』が再稼働に向けて走り出し、『はだしのゲン』が小学生の教科書から消えるのです(つまり、日本の核兵器保有とG7戦争サミットにあわせてかなり前から日本の核兵器保有は動き始めていたと考えるのが自然)。 私は5月19日の段階で日本の核兵器保有のことを書きましたが、実は5月18日の段階でキッシンジャー氏が日本の5年後の核兵器保有(もっとはやいかもしれませんが)についてすでに断言していると報じられているのです。 ・ 『キッシンジャー氏「日本は5年後に核大国に」 』(2023年5月18日 ParsToday) このことを報じているのは上記のイランのメディア『ParsToday』で、同記事では英誌エコノミストの取材に、キッシンジャー氏が日本は今後5年の間に核大国になるとの見方を示したとあります。そのエコノミストでは以下の記事で『Japan takes moves to secure nuclear weapons within five years.』とあります。このことが日本で報じられていましたか? このニュースはキシダ政権にとっては都合が悪いし(特に欺瞞に満ちた広島G7戦争サミット前には)、そういうものを戦争プロパガンダに走っている日本のマスコミは報道はしません。 ・ 『Henry Kissinger explains how to avoid world war three 』(2023年5月17日 Economist) 1970年代、キッシンジャーは日本の核兵器保有について国際舞台でやり取りをした当事者だからよくわかっているのです。 私が5月19日にブログで日本の核兵器保有について書いたのは、上記のキッシンジャーの言葉をみたからではありません。すでに日本の核についてはザ・フナイで5年以上前から散々書いています。 5月19日のブログで日本の核兵器保有について書いたのは、広島G7戦争サミットに先だってキシダが『核なき世界』と連呼して強調し、それを『広島』でのポイントにすると言っていたからです。日本の核兵器保有は私の中では常識ですから、原発再稼働をしているキシダ政権を考えれば、キシダは『核なき世界』の逆をやろうとしているのは当然と考えたのです。 安倍政権のときからそうですが、キシダも同じく、まず彼らの言動の反対に彼らの目的があると考えていくのが正解と考えます。要するに彼らはウソつきとして考えられるので、まずその言動の正反対が本音であると考えた方が良いということです。『平和』といったら『戦争』、『核なき世界』といったら『日本の核兵器保有』、『日本国民を守る』と言ったら『日本国民を守らない』、『少子化対策をやる』といったら『少子化対策をやらない』、『民主主義を守る』といったら『民主主義を守らない』といった具合にです。 このキッシンジャーの『予言』、『常陽再稼働』への爆走となれば、私の中では日本の核兵器保有宣言は近いうちに100%です。少子化対策はまったくやる気がなく、マイナンバーカードはろくにできないくせいに、核兵器保有は国民にだまってやるという国民無視、国民の利益に反するトンデモナイ政権だと考えます。 この『常陽』の記事で、キシダの『核なき世界』は明らかに欺瞞だと証明されたと考えますが、この『核なき世界』ということも『国民のためではなくG7サミットのための演出、プロパガンダ及びミスリード』なのです。まさに平和主義を標榜してきた広島市民、日本国民にとっては悪質なブラックジョークですが、それが国民無視の姿勢が極めて悪質で、国民を愚弄するキシダ政権・日本政府となれば、当然、日本国民とは一体何かということが日本国民に突きつけられているのです。黙っていればもっともっと悪くなりますよ。戦前・戦中のこわさをみなさんは何もしらないのです。 キシダは被爆地広島で核戦争のパンドラの箱をあけたと考えます。 ・ 『原発から核兵器はつくれる? 「核とエネルギー」を理解する3つのQ 』(2019年8月4日 朝日新聞) ・ 『「核兵器なき世界」求める岸田首相、広島サミットで厳しい現実に直面 』(2023年5月18日 ブルームバーグ) | |||
このブログへのチップ 0pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] [チップをあげる] |
このブログの評価 ★★★★★ [このブログの評価を見る] [この記事を評価する] |
◆この記事へのコメント | |
コメントはありません。 | |
◆この記事へのトラックバック | |
トラックバックはありません。 トラックバックURL https://kuruten.jp/blog/tb/katagiri/484991 |