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衆院3補選の前哨戦としての地方首長選挙と小池氏
[日本の政治]
2024年4月23日 15時24分の記事

今回の衆院3補選で、今世紀に入ってからの日本の政治における思想的枠組み・情勢が大きく変貌する可能性があると考えています。特にこの10年のそれが変わる可能性を考えます。無論、このことは政治・選挙での支持・不支持・拒否と投票の動向に関わっていきます。

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今回の衆院3補選は投票が4月28日ですが、この前哨戦になったのが、4月21日に行なわれた東京の目黒区長選挙、大阪の大東市長選挙、愛知の碧南市長選挙の結果ではなかったかと考えます。


○ 目黒区長選挙
まず、東京の目黒区長選挙。際立つのは自民党の河野陽子氏が4位となり、当選した青木英二氏とはダブルスコアになったことです。当選した青木氏は現職、これまで自民党の推薦を受けてなどして区長を5期つとめてきています。
ただ、今回、自民党の候補者は河野氏となりました。河野氏は河野太郎氏のはとこで、今回の選挙では河野太郎氏、武見敬三氏というマイナ・保険証コンビが応援し、さらに生稲晃子氏が応援にかけつけています。これでは、票は確実に逃げるだろうと思うのは私だけではないと考えますが、自民党の有名政治家の応援や繋がりはもはや効果がなく、河野陽子氏のスローガンである『目黒初の女性区長誕生へ!』もまったく空を切りました。単に女性ということを売りにすることで、国民のための政治に直結するとうたうこの種のスローガンは非常に問題があると考えます。まったく本当にバカげています。
政治おいて問題なのは、国民に寄り添い、国民のために政治を行なうことであって、そこに女性も、男性も関係ないのです。なぜなら、政治の主体は国民だからです。
ただ、自民党の政治家のように女性も男性も区別なく国民に見えない莫大な裏金を生み出してるところに、国民のための政治が行なわれるはずがないことは、多くの国民がはっきりと思っていることと考えます。
いずれにせよ、自民党の低落傾向はかなりはっきりしていると、この選挙結果は示しています。

・ 『目黒区長選挙2024年 開票結果や投票率は 投開票4月21日 』(2024年4月21日 NHK)

・ 『小池都知事系候補が敗北 東京・目黒区長選で現職青木英二氏6選「勝利方式」崩れ戦略に影響か 』(2024年4月22日 日刊スポーツ)


この選挙で2位となったのは都知事の小池氏が推す伊藤ゆう氏ですが、トップとは5千票差でした。伊藤氏は都民ファーストの共同代表を務めた候補者で、都民ファーストとしてはかなりの『大物』投入であったと考えます。しかし、都民ファーストに勢いがなく、当選はできないという実態。今や都民にとっては『何が都民をファーストにしていることなのか』という疑問はかなりあるでしょう。要するに、都民ファーストには今や『実績』がないのです。
都民ファは、当初、同党への期待感によって勢いがありましたが、今や実績を示す段になって、その肝心の実績がないわけです。それでは、『この人たちは何のためにいるの?』という存在そのものに疑問が湧くわけです。都民ファの失速は、小池氏の学歴に関する昨今の問題定義がなされる前から、小池氏も含めて都民ファの実績のなさに起因しているのです。つまり、小池氏も含めて都民ファは『落第点』をつけられていると言うことです。彼らはもはやただいるだけの存在となっているのです。
以下の日刊スポーツの記事では、これまで自民党と小池氏が組んで各選挙に勝利してきたが、この目黒区長選挙ではそれが分裂して、これまでの勝ちパターンが崩れたと書かれています。確かに、今回、都民ファと自民党の候補者の得票数を足せば、トップより多くなります。
しかし、今や自民党と組むことによって、組まれた相手にとってはマイナスに作用します。さらに、都民ファには実績がない。これでは都民ファと自民党がくっついても大きなうねりにはならない。少なくとも当面はこの傾向は続くと考えます。

・ 『小池都知事系候補が敗北 東京・目黒区長選で現職青木英二氏6選「勝利方式」崩れ戦略に影響か 』(2024年4月22日 日刊スポーツ)


目黒区長選挙での3位は立民の西崎翔氏、得票は19,132票で、トップとは6千票差、2位とは1千票差です。4位の自民党には7千票差をつけています。自民党が底割れし、都民ファの勢いがなくなっている中で、立民の勢いは確かに増していますが、しかし、それは他がこけているだけで、立民自体の勢いはいまだ生まれていないということと考えます。いわば、消去法で立民が得票しているということに過ぎないということです。これではいずれ形成は逆転してしまうでしょう。立民は抜本的な改革が必要で、これはまさに喫緊の課題でしょう。自民党的要素、都民ファ的要素が支持を得ていませんから、それらとは違うものを打ち出さなかればいけないわけです。


○ 大東市長選挙
次に大阪の大東市長選挙ですが、この選挙のポイントは言うまでもなく、おおさか維新の候補者が無所属の新人候補者に3千票の差で歯が立たなかったことです。おおさか維新と都民ファは、私には同じ穴のムジナに見えますが、どちらも現状の致命的欠陥は、『実績』が皆無であることです。おおさか維新の政治を見れば、よくわからない新型コロナウィルスにきく『うがい薬』、まったく話しにならなかった『大阪ワクチン』、そして大阪の失敗を全国に転化しようとしているのではないかと思われる、もうぐちゃぐちゃの『万博』。『実績』がないどころか、『マイナス』を量産しているとしか見えないのがおおさか維新の政治であるわけです。大阪の人々はよくこんなものを支持しているなと心から思います。大阪の闇は深い。
ただ、それでもそういう滅茶苦茶な状況から大阪が覚醒しようとしているのが、今回の大東市長選挙の結果ではないかと考えています。

・ 『大阪 大東市長選 無所属の新人 逢坂伸子氏 初当選 』(2024年)


○ 碧南市長選挙
最後に愛知の碧南市長選挙です。この選挙のポイントは言うまでもなく統一教会との関係が言われた現職市長が5千票差で敗れたことです。この現職市長はこれまで4期続いてきて、選挙は16年ぶりというまさに統一教会との関係が言われた現職市長の『盤石』が崩れたことが大きなポイントです。これは明らかに統一教会への批判が強いことを示していて、このことがまさにこの選挙のポイントなのです。

・ 『愛知・碧南市長選で女性市長誕生へ 旧統一教会と関係争点の現職破る 』(2024年4月21日 朝日新聞)

・ 『愛知 碧南市長選 元碧南市議の小池友妃子氏が初当選 』(2024年4月22日 NHK)


このように観てくると、上記三つの地方首長選挙のポイントは、自民党と、同党とこれまで昵懇であった統一教会への不支持、拒否反応が非常に強いと言うことです。そして、この自民党と近い都民ファ、おおさか維新にはこれといって実績はなく、むしろマイナスもあるわけで、このことに対するやはり不支持、拒否反応が強いわけです。
そして、上記の三つの選挙では、自民党、統一教会、都民ファ、おおさか維新以外の候補者が当選しています。しかし、これら当選者がまだ本当の意味で支持されて当選しているわけではないと私は考えます。まさにこのことが日本の政治の課題。今後は、自民党、統一教会、都民ファ、おおさか維新以外の政治勢力が、自民党、統一教会、都民ファ、おおさか維新以外の価値観を出して、『本当の意味で支持される』ようになることが求められているわけです。繰り返しになりますが、それが今後の日本の政治の最大の命題なのです。


○ 小池氏についての素朴な疑問
都知事の小池氏については、カイロ大学卒業の可否が焦点となっています。ただ、素朴な疑問として、小池氏は同氏が言っているように本当に『首席』で卒業しているのかということが非常にひっかかります。
これは公職選挙法に関わる云々ではなく、小池氏は社会に対して平気でウソをつく人物であるかどうかという、政治的、道義的問題がつきまとう問題と考えます。
もし、首席で卒業していないのなら、それは社会に対して平気でウソをつくということになりますし、これでは、都知事という重職に就いているものとして、当然、ふさわしくないということになります。このことは少なくとも都民にとっては非常に重要な判断材料になります。そして、もしウソならば、小池氏のウソ、言行の不一致と言うことを洗いざらい明確化して、そのことを吟味する必要があるということになります。
政治家のウソは、国民に対して息を吐くように平気でウソをつきまくったアベ政治で明らかなように、国民、国に害しかもたらさないのです。
カイロ大学とはエジプトを代表する大学です。日本で言えば東大とか京大で、米国で言えばハーバードとかMIT、イギリスで言えばオックスフォードやケンブリッジです。そのような大学を小池氏は首席で卒業したというのですが、本当にそうなのでしょうか? 首席で卒業する人は毎年一人ですが、その国を代表する大学を首席で卒業すれば、それは本当に大変なことです。それも外国人である身での快挙ですから、現地の新聞のニュースになってもおかしくはないレベルのことです。もし小池氏が本当にそうであるのなら、当然、その同期生の中でひときわ目立つ存在であったはずです。かならず記録なり、証言があるはずです。
しかし、この『首席卒業』については小池氏はいまだ証明ができていませんし、さらにこのことはいまだ明確な否定も、訂正もなされていません。もちろん、訂正した時点で小池氏は社会に対して平気でウソをつくということが確定し、政治的、道義的な問題が発生します。

小池氏や都民ファはその実績のなさで、すでに一時の勢いはなくなっています。昨年末までならば、小池氏はまだ日本の政界で台風の目になる可能性はありましたが、今やその可能性も落ちています。ただし、もしその勢いがあったとしても、現在のキシダ政権や自民党にとっては求心力ではなく、遠心力になっていたと考えます。そう言う意味で、現在のキシダ政権と自民党は遠心力だけが目立つ状況と考えます。

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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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